イタリアパビリオンの特集に合わせて、イタリア各州の郷土料理と地元のワインをご紹介しているEATALY。今週は、黒トリュフの産地として有名なウンブリア州の美味をお届けします。
肥沃な大地が育んだ上質な食材
イタリアの「緑の心臓」と呼ばれるウンブリア州は、イタリア中部にあり、なだらかな丘や肥沃な農地、緑ゆたかな山の風景など、美しい自然に恵まれた州。丘に築かれた中世の街で知られ、イタリアで唯一、海にも外国との国境にも接していないため、この土地の伝統がいまも生き続けています。

筆者はジョットの描いたフレスコ画を観るためにアッシジのサン・フランチェスコ大聖堂を訪れ、大勢の修道士たちが歩く姿に感動したことがありますが、他にも多くの聖人が誕生しているカトリックの聖地でもあります。
丘に築かれた中世の建物が残る、絵のように美しい街の数々。豊かな食の伝統と素朴な魅力にあふれ、高品質な地元食材を活かしたシンプルな料理で知られています。

ウンブリアの名産「黒トリュフ」を心ゆくまで
ウンブリア州で最も貴重な特産品のひとつが黒トリュフ。名産地ノルチャの黒トリュフは、その芳醇な香りと風味が特徴で、毎年2月にイタリア最大のトリュフ祭「Nero Norcia」が開催されます。
ウンブリアでは、手打ちパスタや卵料理、肉料理にまで黒トリュフが使われ、大地を思わせる力強い香りで風味を引き立てます。EATALYが提案するのは、「トリュフのタリアテッレ」。濃厚なバターと香り高いトリュフでソテーしたタリアテッレは、平打ち麺にソースがよく絡み、口の中いっぱいにトリュフの香りが広がります。

旨みをまるごと煮込んだレンズ豆のスープ
ウンブリア州は、レンズ豆の産地としても知られています。小粒でやわらかく、風味ゆたかな豆は、心温まるスープや煮込み料理の主役となります。
「ウンブリア産レンズ豆のスープ」は、煮込むことで素材の旨みが溶け出し、大地の滋味を丸ごと味わうマンマの料理を思わせるおいしさ。香ばしいクルトンをたっぷりトッピングして、食感の変化も楽しめる一皿です。

特徴あるワイナリーの個性派ワイン
大阪・関西万博の公式スパークリングワインに選ばれたフェッラーリを所有するワイナリー、テヌータ・カステルブォーノが手がけるオーガニック認証スティルワイン「ジッグラット」。輝くルビー色、チェリー、クローヴ、香油のエレガントで複雑な香りが広がります。口に含んだ瞬間から、力強くフレッシュな味わいが愉しめる赤ワインです。
白ワインは、4世代にわたってワイン造りを行ってきた家族経営のワイナリー、カンティーナ・ゴレッティの「イル・モッジョ」。みずみずしいグレープフルーツに上品なバニラ香、木樽の熟成によるまろやかさとフレッシュな果実味がみごとなハーモニーを奏で、余韻も長く楽しめます。

大自然への敬意、伝統への誇り、そして本物のイタリアの味わいを映し出すウンブリア州の郷土料理とワイン。ぜひ大阪・関西万博を訪れて、その奥深い魅力を味わってください。
EATALY 大阪・関西万博 イタリアパビリオン 3F
イタリア各地の郷土料理
8月31日(日)〜9月6日(土) ウンブリア州
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