大阪・関西万博、今週のイタリアパビリオンはモリーゼ州を特集!アブルッツォから分離して州となったため、誕生から50年というイタリアで最も新しい州です。日本ではまだ知られていないモリーゼ州の食文化とは?EATALYの郷土料理とワインを通じて、その魅力と出会いましょう。
農村の暮らしや放牧が育む豊かな食材
州の西側をアペニン山脈が覆っているモリーゼ州は、60%が山岳地帯、40%が丘陵地となっていて、美しい自然の中で、穀物やブドウ、オリーブが育てられています。山羊や羊の放牧も盛んで、その恵みから生まれる多種多様なチーズは、食文化を彩る特色のひとつです。

モリーゼ州の食文化は豊かで本物志向、そして農村の暮らしに深く根ざしています。素朴で力強い味わいと手打ちパスタで知られ、そこにあるのは、南イタリアの本物の味。モリーゼ州の郷土料理は、その土地と同じように大自然の恩恵を受け、味わい深い魅力にあふれています。

貝殻パスタをラグーソースで
代表的な料理のひとつが「モリーゼ風ラグーのカヴァテッリ」。小さな貝殻のような形をしたパスタを手作りし、豚肉をはじめさまざまな肉を使い、じっくり煮込んだラグーソースと合わせます。このソースは長時間煮込むことで旨みが凝縮され、噛み応えのあるカヴァテッリと絶妙に調和します。
今回、EATALYでは、ラグーソースに牛肉を使用。コトコトと煮込んで牛肉の旨みを引き出したコクのあるラグーソースが、カヴァテッリの貝殻によく絡んで、噛むほどに口いっぱいに大地の旨みが広がります。

山の恵みを味わう至福のピッツァ
山羊や羊を放牧して多種多様なチーズが作られているモリーゼ州。モッツァレッラとカチョカヴァッロ、2種類のチーズに木の実のクルミをトッピングした「ピッツァ アンティーコ モリーゼ」は、山岳地帯ならではの大地の恵みを味わう郷土料理です。
栗のはちみつと一緒に味わえば、チーズの風味が増して絶品!筆者はイタリア食材店で栗のはちみつを買ったことがありますが、香りと甘みが強く、後味が少しビターな印象で、くるみとの相性も抜群です。

注目を集めるモリーゼワイン
ワインは、1994年からスタートした家族経営のワイナリー、カタッボからセレクト。厳格な栽培方法の実践と最新の醸造技術によって、年を重ねるごとにワインの品質が向上し、イタリアワイン評価誌でも高評価を受けている新進気鋭のワイナリーです。
チェリーや熟したイチゴの甘酸っぱさのある果実と、コーヒーやコショウのアクセントが効いた「モリーゼ ロッソ」。なめらかで粘性のある質感に、塩っぽさやミネラルを感じる赤ワインは、旨みのある余韻が楽しめます。
「ペトリエラ ビアンコ」は、ソーヴィニョンとシャルドネで造られ、芳醇な果実味とフレッシュ感が心地よい白ワイン。熟したフルーツのアロマが豊かで、リンゴやパイナップル、洋ナシなどの果実に加え、芳しい花の香りも広がります。

イタリアで最も新しい州であり、山岳地帯と丘陵からなる風土によって、自然に寄り添う食文化が守られてきたモリーゼ州。その素朴で力強い味わいを、この機会にぜひ味わってください。
EATALY 大阪・関西万博 イタリアパビリオン 3F
イタリア各地の郷土料理
7月12日(土)まで モリーゼ州
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