Copy link
bookmarked-checked-image

ワインに合うつまみ話 Vol.05|その砂糖の量って適量?

Katsuya Takahashi

2025.08.22

おいしくワインを飲みながら楽しめるお話をご紹介する「ワインに合うつまみ話」。
第5回目は、イタリア人にとって欠かすことのできないエスプレッソのお話です。



エスプレッソは1日4杯が平均的


イタリアの街のあちこちにある「バール」。
朝はカプチーノとクロワッサン、昼はパニーニ、夜はアペリティーボ(食前酒)など、コーヒーや軽食をはじめ、いろいろなシーンで利用されるバールは、イタリア人にとって欠かせない場所なのです。


そんなバールでたくさん見かけるのが、エスプレッソをグイッと飲んで立ち去るイタリア人の姿。
個人差はありますが、イタリア人は平均で1日4杯のエスプレッソを飲むと言われているそうです。


エスプレッソは、シングルが30ml、ダブルが60mlが一般的。
使用するコーヒー豆の量は、シングルが7〜10g、ダブルが14〜20g。
濃厚でカフェイン量の多い、しっかりとした味わいが魅力です。


少量で濃厚な味わいが特徴のエスプレッソ。抽出方法や豆の種類、マシンの設定によって、抽出量や味わいが異なります。
少量で濃厚な味わいが特徴のエスプレッソ。抽出方法や豆の種類、マシンの設定によって、抽出量や味わいが異なります。

砂糖は大量が適量


さて、エスプレッソに欠かせないのが砂糖。
イタリアでは、グラニュー糖を用いるのが一般的ですが、その量にビックリ!
シングル(30ml)にティースプーン1〜2杯、つまり4〜8グラムほど入れるのです。


ちなみに、なんでエスプレッソに大量の砂糖を入れるのでしょう。
苦味を和らげるとか、味の奥行きを広げるとか、人によって理由は異なりますが、とにかくこのスタイルが「イタリア流」。


イタリア人にとって、なくてはならないエスプレッソ。自宅でバールで1日に何杯も飲むのが当たり前。
イタリア人にとって、なくてはならないエスプレッソ。自宅でバールで1日に何杯も飲むのが当たり前。

また、イタリアには「人生は苦いものだから、コーヒーくらいは甘くていい」なんていう、ステキな言葉があるとのこと。なんとも、粋なイタリア人らしさを感じますね。


そんなエスプレッソですが、最近イタリアでも健康志向や肥満対策のため、砂糖を入れない人もいるよう。
伝統のスタイルよりも健康第一。これも、時代の流れということなのでしょうね。




◾️おすすめ関連記事


ワインに合うつまみ話 Vol.04|スパゲッティの食べ方にマフィアが一枚噛んでいる?


ワインに合うつまみ話 Vol.03|ピッツァの手づかみはNG?


ワインに合うつまみ話 Vol.02|呼ばれ方が哀しい「絶望のパスタ」


ワインに合うつまみ話 Vol.01|おこりんぼ風パスタって何?