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ワインに合うつまみ話 Vol.03|ピッツァの手づかみはNG?

Katsuya Takahashi

2025.08.11

おいしくワインを飲みながら楽しめるお話をご紹介する「ワインに合うつまみ話」。 第3回目のメニューは、ピッツァの食べ方のお話です。



本場イタリアはピッツァもスマートに食す


老若男女問わず、日本でも大人気のピッツァ。
イタリアンレストランはもちろん、ファミリーレストランや宅配、スーパーマーケットや冷凍、チルドなどなど、いろいろなスタイルで食べることができます。


そんなお馴染みのピッツァですが、みなさんはどんな風に食べてますか?
丸いピッツァを6等分や8等分に切り分け、みんなでシェアしながら手で食べる。
きっと、多くの人がこのスタイルだと思います。


でもでも、本場イタリアの食べ方は、フォークとナイフがマスト。
ひとりに1枚提供され、肉料理や魚料理を食べるように、ひと口サイズに切って食べるのです。


このように、ピッツァをフォークとナイフで食べるようになったのは19世紀頃から。
それまでは、イタリアでも手づかみで食べられていたようです。
もちろん、パン屋さんやバール、ピッツァスタンド(屋台)のピッツァのように、いまでも手づかみで食べることはありますが、ピッツェリアやトラットリア(食堂)のようにテーブル席で食べるお店ではフォーク&ナイフが主流となっています。


ナイフとフォークで切りながら食べるのが、本場イタリア流のピッツァの食べ方。
ナイフとフォークで切りながら食べるのが、本場イタリア流のピッツァの食べ方。

ちなみに、日本人の多くが食べているワイルドな「手づかみスタイル」は、アメリカ風の食べ方。
1980年代に日本に宅配ピザが上陸してから一気に広がった、日本のピッツァ文化。
その時、やってきたピッツァがアメリカンスタイルだったことが、日本人がピッツァを手づかみで食べるようになった理由なのかもしれませんね。


1985年に東京・恵比寿に日本初の宅配ピッツァ店がオープン!それが、アメリカのブランドだったことから、現在のスタイルが根付いたのかも。



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