FEATURE
TRAVEL 27 Aug 2021

エキスパートが伝授する、アマルフィ海岸の楽しみ方: Day3 ポンペイ遺跡&ワインテイスティング


5日間でアマルフィ海岸の魅力を満喫できる旅のプラン」シリーズ。
海や海辺の街々を満喫する「Day1カプリ島ボートツアー」、「Day2アマルフィの街々めぐり」は、お楽しみいただけましたか?

Day3となる今回は、アマルフィ海岸の北側に目を向け、ポンペイ遺跡とワインテイスティングをメインに据えた1日をご紹介します。

ポンペイ遺跡の広場(撮影:須飼真理)ポンペイ遺跡の広場(撮影:須飼真理)

まずはじめに、旅の案内をしてくださるアマルフィ海岸のエキスパート、SorrentoVibesのGiuseppe(ジュゼッペ)さんから、夏のハイシーズンに訪れる際のアドバイスを2つ。

1つ目は「Day3としていますが、ハイシーズンの週末に重なる場合は、可能であれば平日にしてください」ということ。ポンペイ遺跡はこの辺りで最も観光客が多くなるモニュメント。そのため、混雑を避けるためにできれば平日に訪問しましょう。
2つ目は「朝早く出発してください」ということ。ポンペイ遺跡は、屋外を歩くことになるので、日差しがきつくなる時間帯は避けてくださいね。今回も、前回までと同様に、時間を有効活用できる8名様まで乗車可能なミニバンでのプライベートツアー*¹としてご紹介します。では、スタートです!

8:00〜 イタリアンスタイルの朝食

今日の出発は8時。ポンペイに向かう前に「イタリアンスタイルで腹ごしらえ」ということで、いつものように専用車にピックアップしてもらい、ジュゼッペさんお気に入りのバールの1つ「Pasticceria Bar Romano(パスティッチェリア・バール・ロマーノ)」へ向かいましょう。ここでは「一口飲めば、電気が走るかのように目が覚める」とジュゼッペさんが言うほど濃いナポリのエスプレッソとともに、地元のドルチェSfogliatella Napoletana(スフォリアテッラ・ナポレターナ)やBaba(ババ)をオーダーして、イタリア人のようにカウンターでサクッと食べてみてください。体がシャキッとし、見所いっぱいの1日を過ごす準備が完了です。

Pasticceria Bar Romanoのスフォリアテッラ(出典:SorrentoVibes)Pasticceria Bar Romanoのスフォリアテッラ(出典:SorrentoVibes

8:15〜 ポンペイへ向けて出発

ソレントからポンペイへと向かう国道からは、ソレント半島の先端からナポリ湾、さらに、イスキア島やカプリ島まで美しい景色が広がります。うっとりしながら、50分ほど車を走らせるとポンペイ遺跡に到着です。

9:10〜 ポンペイ遺跡へ到着

ポンペイ遺跡に到着したら、事前にSorrentoVibes経由で予約していたライセンスガイド(イタリアの観光業はすべて免許制。120ユーロ〜)が出迎えてくれます。
もちろん、ご自身でチケットを購入し、入り口でガイドサービスを依頼するか、しないかを選ぶことも可能です。しかし、炎天下で長時間、列に並ぶのは体力的にも厳しく*²、時間的にも勿体無いですし、遺跡内の見学も経験豊富なライセンスガイドと一緒だと、当時の世界にタイムトリップさせてくれる興味深い話が聞けるのでおすすめです!(私もポンペイ遺跡訪問時はライセンスガイドを依頼して、効率よく、見所を回ることができ、大満足しました!)

ポンペイ遺跡(撮影:須飼真理)ポンペイ遺跡(撮影:須飼真理)

ツアー時間はご希望で選べますが、暑くなりすぎる前に、要所を回ることができる2時間半をおすすめします。ガイドからチケットをもらって、入場開始時刻の9時半になったら、長蛇の列に並ぶ人々を横目に見ながら、早速、紀元前8世紀ごろに作られた世界へと入っていきましょう!

ポンペイ遺跡(撮影:須飼真理):道には馬車用の溝が彫られ、家屋前には馬をつなげておけるよう穴が開いているポンペイ遺跡(撮影:須飼真理):道には馬車用の溝が彫られ、家屋前には馬をつなげておけるよう穴が開いている

目の前に広がる広大な街、ポンペイ。紀元前62年に大地震が起き、街は復興に取り組んでいましたが、79年にヴェスヴィオが噴火。高さ6〜7メートルにもなる火山灰で町は埋め尽くされました。数多くの出土品の間に、一瞬にして、灰の下に生き埋めになった子どもが発掘されたものなどもあり、自然の力の強大さを感じます。

ポンペイ遺跡のバジリカ(撮影:須飼真理)ポンペイ遺跡のバジリカ(撮影:須飼真理)

また、Foro(フォーロ:広場)に面して、Basilica(バジリカ)があります。バジリカは、現在は「教会」という意味で使われますが、当時は政治や裁判を執り行う場所を指していました。はるか昔、このステージ上で、どんな演説が行われていたのかを想像するだけで、胸がワクワクします。

他にも、現在でも十分住めそうな、立派な邸宅「Casa del Menandro(カーザ・デル・メナンドロ)」や、娼婦の館、ポンペイで一番大きな浴場「Terme Stabiane(テルメ・スタビアーネ)」などがあります。

ポンペイ遺跡のスタビアーナ浴場(撮影:須飼真理)ポンペイ遺跡のスタビアーナ浴場(撮影:須飼真理)

お湯はここで沸かしていたのではなく、少し離れたところで湯を沸かしてここまで引いてきたと言います。その湯を運ぶ管が亜鉛製だったため、ここで入浴していた人は、頭がおかしくなったとか!怖いですね!

12:30〜 ワイナリーでのランチ&ワインテイスティング

ポンペイ遺跡を12時頃に出発し、ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリーへと向かいましょう。牧歌的な風景の中でのリラックスタイムが皆さんをお待ちしています。

ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes)ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes

先ほど訪れたポンペイ遺跡を、1日にして覆い尽くしたヴェスヴィオ火山。その荘厳さを身体中に感じながら、ワイナリーの見学です。

ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes)ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes

そして、お待ちかねのランチタイム!メニューは、地元の食材を存分に味わっていただける品々です。セミハードタイプのチーズProvolone(プロヴォローネ)やRicotta salata(リコッタ・サラータ:塩味のリコッタチーズ)に、Pecorino(ペコリーノチーズ:羊のチーズ)やサラミをふんだんに練り込んだお惣菜パンCasatiello(カザティエッロ)、サラミやハムなどを前菜としてつまんだ後、皆さんに振る舞われるのが、ヴェスヴィオ火山の海抜300m以上、ミネラル成分が豊富な大地で作られるPomodorini del Piennolo del Vesuvio(ヴェスヴィオ産ピエンノーロミニトマト)を使ったパスタ。

写真左:ヴェスヴィオ産ピエンノーロミニトマト(出典:Vesuvio Live)(https://www.vesuviolive.it/vesuvio-e-dintorni/notizie-di-torre-del-greco/73121-il-pomodorino-del-piennolo-storia-e-leggende-dello-spongillo/)、写真右:ピエンノーロミニトマトを使ったパスタ(出典:SorrentoVibes)(https://www.sorrentovibes.com)写真左:ヴェスヴィオ産ピエンノーロミニトマト(出典:Vesuvio Live)、写真右:ピエンノーロミニトマトを使ったパスタ(出典:SorrentoVibes

このトマトは、火を通しても皮の部分は激しい型崩れをしないジューシーさが特徴です。ポンペイからほど近いパスタの名産地Gragnano(グラニャーノ)産のスパゲッティと合わせた一品は、人生の中で一度は食べてみたい一皿。「シンプルだけれど、絶品!」とジュゼッペさん一押しです。

最後は、またまた、この土地のもの、羊のリコッタチーズがたっぷり入ったPastiera napoletana(パスティエラ・ナポレターナ)で締めて。

ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes)ヴェスヴィオ火山の麓にあるワイナリー(出典:SorrentoVibes

もちろん、これらの郷土料理を食べながら、5〜6種類のワインをテイスティングできます。実際にブドウが育っている様子を見た後に飲むワインは格別ですよね!

15:00〜 ヴェスヴィオ火山へ登ろう!

ワイナリーでリラックスした後、まだ体力があり、ハイキングや自然の景色を見ることが大好きな方に是非おすすめしたいのが、ヴェスヴィオ火山の火口見学です。

ヴェスヴィオ火山の火口(出典:Guidevesuvio.it)ヴェスヴィオ火山の火口(出典:Guidevesuvio.it

ワイナリーから20分ほどかけて、車で登れるところまで専用車で行き、そこから25〜30分歩けば、ヴェスヴィオの火口にたどり着きます。火口のふちを歩ける機会は、人生の中でもそう沢山あることではないので、気になる方は是非お試しください。ヴェスヴィオの歴史を詳しく聞きたい方には、火山ガイドによるツアー(10ユーロ/人)*³の予約も可能です。この土地の人々の考え方や生き方など、あらゆるもののベースとなっているヴェスビオ火山に登り、標高1281mから眺めるソレントからナポリまでの景色は、一生心に残るものになるでしょう。

17:30~ ソレントへ到着

ポンペイ遺跡訪問、ワイナリー見学、ヴェスビオ火山の火口見学と盛り沢山の1日だったので、5日間の旅程の中日でもありますし、今日は宿泊施設に戻って、ゆっくりとおくつろぎください。

宿泊施設: グループ向け

今回は、視察旅行や、卒業旅行、お料理教室メンバーさんたちとのご旅行など、グループでの滞在に便利な宿泊施設を2つご紹介します。どちらの宿泊施設もエアコンやWiFi、衛星テレビなどを完備。シーツやタオルなども、専門業者によって除菌・消毒が行われています。記載している料金は変動する可能性もありますので、参考までにご覧ください。

1. Luxury Villa with Penthouse, Pools and Sea View: 17名様まで宿泊可能

Luxury Villa with Penthouse, Pools and Sea View(https://sorrentovibes.kross.travel/luxury-villa-with-penthouse-pools-sea-view)(提供: SorrentoVibes(https://www.sorrentovibes.com))Luxury Villa with Penthouse, Pools and Sea View出典: SorrentoVibes

ソレントの隣町、サンタアニェッロに位置する高級ヴィラ。3階建、300平米の広さに、7つのベッドルームやバスルームをはじめ、ジャグジー付きプライベートテラスやバルコニー、プール付きのガーデンやプライベートペントハウスなどを備え、ナポリ湾とヴェスヴィオ火山の景色を楽しむことができます。
●料金: 一泊1880€〜(17名利用の場合、1人あたり110€〜)
(滞在日数に関わらず、別途クリーニング料金250€が必要)
●最低利用日数: 5日

2. Luxury Four Bedroom Home: 10名様まで宿泊可能

Luxury Four Bedroom Home(https://sorrentovibes.kross.travel/luxury-4-bedroom-apartment)(Fonte: SorrentoVibes(https://www.sorrentovibes.com))Luxury Four Bedroom Home出典: SorrentoVibes

ソレントの中心に位置する豪華でエレガントなホリデーレンタルホーム。広さ135平米で、ベッドルームが4つ。釉薬のかかったテラコッタをはじめ、地中海らしい雰囲気のデザインで満たされています。
●料金: 一泊461.05€〜(10名利用の場合、1人あたり46.11€〜)
(滞在日数に関わらず、別途クリーニング料金100€が必要)
●最低利用日数: 3日

Italianity読者様特典

宿泊施設をご予約いただく際に「ITALIANITY」とお伝えいただけば、SorrentoVibesから皆さまへ、アマルフィ海岸を代表するお土産のプレゼントがあります。

ITALIANITY特別クーポン

宿泊予約や専用車のプライベートツアーなど、SorerntoVibesのサービスを利用したいけれど「言葉が通じるかどうか不安」という方もご安心ください。Felicitàlia(フェリチターリア)のお問い合わせフォームへ「ITALIANITY」と一言添えて、日本語でご連絡いただけば、無料で予約支援をさせていただきます。

また、筆者は、イタリア政府認定の旅行添乗員とオリーブオイルテイスターの資格を保有しておりますので、アマルフィ海岸以外でも、ご希望の地域での旅行支援やオリーブ農園視察なども承っております。お気軽にお問い合わせください。

それでは、次回のDay4では、美味しいナポリピッツァをご紹介しながら、ナポリの旧市街を旅します。お楽しみに!

会社情報
SorrentoVibes https://www.sorrentovibes.com 
Felicitàlia https://felicitalia.net

記事の中に出てくる情報や価格は、全て2021年8月現在のものです。
*¹: 専用車によるプライベートツアーの料金は、以下の通りです。
・ポンペイ訪問のみ:220ユーロ〜
・ポンペイ、ワイナリー、ヴェスヴィオの3箇所を訪問:460ユーロ〜
ポンペイ遺跡のチケット購入代行も承ります。
料金は、ご利用時間、季節、人数などにより異なります。詳しくはSorrentoVibesまでお問い合わせください。
*²:ポンペイ入場チケットを事前にオンラインで予約した場合は、列に並ぶ必要がなく、予約時間に入場可能です。
*³:火山ガイドツアーはオンラインでも、ご予約いただけます。GuideVesuvio.it

イタリアの情報が満載のメールマガジン登録はこちらをクリック
WRITER PROFILE
須飼真理

ボローニャ在住。異文化交流プロジェクトディレクター。イタリア政府認定オリーブオイル鑑定士&旅行添乗員。日米の大学を卒業後、大手外資系企業にて経営コンサルタントとして勤務。その後、渡伊。語学習得後、展示会通訳、ハイファッション・食品業界翻訳から、幼児教育(レッジョ・エミリア・アプローチ)現場視察、鰻祭り、大学研究のコーディネートまで、多分野にわたる日伊プロジェクトの架け橋として活動中。男の子2人のマンマ。 HTTP://FELICITALIA.NET