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サン・マルツァーノ60周年セレモニー開催!高齢樹のブドウから作られるワイン「セッサンタアンニ」産地へ

今回のワカペディアトリップの目的地は、ブーツの形をしたイタリアの、かかとの部分にあたるプーリア州。エメラルドグリーンに輝く海や、真っ白い壁が綺麗な街、世界遺産に登録されたとんがり屋根などで知られているが、古くからワインの産地としても有名だ。


そんなプーリア州を代表するワインメーカーであるサン・マルツァーノが今年で創設60周年を迎える。この重要な節目を記念して、本社カンティーネ・サン・マルツァーノでセレモニーが開催されることに。


祝い事や家族ディナー、デートや、失恋パーティーといった様々なシーンにおいて、常にサン・マルツァーノのワインがテーブルに並ぶほど、大ファンであるワカペディアチーム。この特別なセレモニーに招待してもらえることになった時は、長年の片思いが実ったかのような胸の高まりを感じたものだ。そんな記念すべきセレモニーをお裾分け!


丸い輪っかのイタリア・プーリア伝統菓子タラッリの作り方
FOOD

丸い輪っかのイタリア・プーリア伝統菓子タラッリの作り方

高木 あゆみ / 2022.04.11


サン・マルツァーノの物語ーー1962年に19人のワイン生産者が集まって設立

サン・マルツァーノの物語は、プーリア州の南部に位置するターラントの小さな町、サン・マルツァーノ・ディ・サン・ジュゼッペで、1962年に幕を開けた。夢と情熱に溢れた19人のワイン生産者が、「ワインをシェアすることの美しさ」を理念に小さな協同組合ワイナリーを設立したところから始まった。


1982年には、フランチェスコ・カヴァロが取締役社長に任命され、創設当時の理念を軸に、常に革新的な事業や会社づくりに挑み続けている。そんなサン・マルツァーノが世界的に知られるようになったキッカケであるセッサンタアンニ  プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアDOP」が2000年に誕生。それまで、「美味しくて、リーズナブル」なワインが一般的であったプーリア州に、「上質さ」をもたらした、革命的なワインでもある。「セッサンタアンニ」の他にも様々なラベルを手がけるサン・マルツァーノは、ヨーロッパやアジアの諸国、もちろん日本でも沢山の人に愛されている。


いざ、60周年セレモニーへ

今回の60周年セレモニーは従業員やパートナー企業の人々といった、サン・マルツァーノが大切にしている人々への労いの気持ちを込めて開催されたそうだ。「ワインをシェアすることの美しさ」を理念に掲げ、人と人とを繋ぐことを大切にしてきた温かさ溢れるサン・マルツァーノならではだ。さて、気になるセレモニーへ潜入しよう!


プーリアに飛び立ったワカペディアを空港でお出迎えしてくれたサン・マルツァーノ。ドキドキしながらセレモニー会場となったカンティーネ・サン・マルツァーノへ向かうと、そこは沢山の人々で賑わい、多言語が飛び交っていた。そんな人々の手元には「セッサンタアンニ」の入ったグラスが。「60年」を意味するこのラベルは、深みのある赤ワインであり、コクがあるのに滑らかだ。

セッサンタアンニ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア DOP

脂身の多い日本の国産牛にもとてもよく合い、お肉の後味に甘味を加えてくれると言われている。モダンで幅広い料理に合うにもかかわらず、伝統を忘れていない「セッサンタアンニ」からは、サン・マルツァーノの信念と、彼らが歩んできた60年の歴史を感じられた。


エッダ ビアンコ サレント IGP

すっかり参加者の心が打ち解け始めたところで、真っ白な砂浜と透き通る海の見えるビーチサイドのレストランでのランチへ。フレッシュな魚介料理と共にテーブルに運ばれてきたのは、白ワイン、「エッダ」。フルーティーで華やかな味わいの中にも深みがあり、魚介の味を引き立ててくれるのだ。実はこの「エッダ」は、プーリアの方言で「彼女」を表すそう。「大切な人に花束を贈るようにこのワインを贈って欲しい」という意味で命名されたという、なんともロマンチックな説明をそっち退けで、「ホタテのバター焼きやカキフライとの相性も最高だろうなぁ」なんて想像を膨らませていたのはここだけの話。


トラマーリ ロゼ・ディ・プリミティーヴォサレント IGP

さて、お腹がいっぱいになったところで、レストランのプライベートビーチで、爽やかな海風を浴びながら、ターコイズブルーの海と白い砂浜にローズピンクが映える「トラマーリ」で乾杯。この「トラマーリ」は、海と海の間を意味し、アドリア海とイオニア海に面したプーリア州の海風が運んでくるミネラルたっぷりのロゼワインだ。スッキリしていて爽やかな口当たりなので、料理なしでサラッと飲むのにも、カルパッチョやお刺身などのフレッシュな料理に合わせるのもオススメだそうだ。


【レシピ】ワインと一緒に楽しみたい!シチュエーション別イタリアンおつまみ
FOOD

【レシピ】ワインと一緒に楽しみたい!シチュエーション別イタリアンおつまみ

高木 あゆみ / 2020.11.10


おしゃべりはこの辺にして、静かな波の音を聞きながら、南イタリアならではと言える、「シエスタ(長めの昼休憩)」タイム!すっかりリラックスして、気づけば夕方になったところで、フィナーレとも言える野外コンサートへ!


イタリアの国民的歌手であるズッケロがサプライズ登場


カンティーネ・サン・マルツァーノに特設で作られた巨大ステージには、イタリアの国民的歌手である、ズッケロ(Zucchero・本名はアデールモ・フォルナチャーリ)がサプライズ登場! 実は「ズッケロ」はイタリア語で「砂糖」を意味する。そんなスウィートな名前とは裏腹に、酸いも甘いも知り尽くしたかのような色気のある渋い声で、世界中のファンを魅了している。これも、「国や年齢を超えて誰もが楽しめるアーティストを」という、サン・マルツァーノの粋な計らいなのだ。会場は熱気に包まれ、一体となり、最高の夜を満喫したところでセレモニーは幕を閉じた。



プーリア州の数々の絶景や自然に癒され、サン・マルツァーノの創設時から今まで受け継がれてきた伝統や歴史、そして家族を思わせるような温かさが凝縮されたセレモニーだった。それはきっと、ワインから生まれるプライスレスな時間までを人々に提供しようというサン・マルツァーノの信念が現れたものなのだろう。 セレモニー後にし、サン・マルツァーノのワインやプーリア州が恋しくなったワカペディアチーム。そんな時はサン・マルツァーノのワインで乾杯しよう!


サン・マルツァーノの上質なワインが引き出す、ミラノの三つ星シェフや、大手ブランドともコラボレーションを手がけるプラントアーティストなど、様々な分野で活躍中の「成功者」の「成功の鍵」や「その裏側に隠された真実」もお見逃しなく!