1986年が初リリースのマッセート。ワイン好きなら誰もが一度は飲みたいと憧れ、世界中のワインコレクターが収集することでも知られる、イタリア最高峰の赤ワインの一つ。スーパータスカンとして知られるオルネッライアのオーナーでもある、トスカーナの名門フレスコバルディ家が生産する、メルローがほぼ100%のワインです。
今年も、トスカーナ沿岸からティレニア海を望むボルゲリの地から、新ヴィンテージリリースのニュースが届きました!
2022年はどんなヴィンテージ?
生産管理マネージャーのマルコ・バルシメッリは、新ヴィンテージ2022年について、次のように述べています。「マッセート2022には、夏の熟した力強さと、秋の洗練されたテンションの両方が備わっており、活力にあふれ、ピュアで、高さのあるワインに仕上がっています。石灰岩質の土壌で育った骨格を持ち、ほのかに粘土質の土壌のキャラクターが感じられる、タイムレスなワイン。暑い気候下でブドウが早く完熟する、この非常に特別な畑で、私たちは、唯一の品種で完璧でなければなりません。それが、単一品種で造るマッセートのマジックです」。

畑、セラーでのケア
「畑の区画の個性を生かすため、ブドウは区画ごとに収穫して発酵させます。その後、区画の個性を考慮してブレンドし、マッセートのテロワールを表現するワインに仕上がります。ワインはバリックに移され、ワイナリーで24ヵ月以上熟成させます。さらに12ヵ月の瓶内熟成により、ワインは深みとエレガンスが調和した均整のとれた味わいとなり、マッセートの大きな特徴である気品あるスタイルが生まれるのです」と、マルコさんは語ります。

2022年の気候状況は?
2022年の生育期は、典型的な冬の冷涼な気候で始まり、以降3ヶ月間、落ち着いた気温が続きました。その後、涼しく乾燥した春となり、緩やかながらしっかりと芽吹きが始まりました。5月の下旬にかけて陽光が強まり、気温は35℃に達し、雨の降らない期間が何日も続きましたが、夏に入って雨に恵まれ乾燥が和らぎ、畑が活気を取り戻しました。9月には夜間の涼しさが戻り、糖度・香り・タンニンの熟度が理想的に進み、ブドウに複雑さを与えました。
地中海の豊かな陽光の下、海からの涼しい潮風を受けて育ち、太古の鮮新世の、海底にあった青色粘土質の土壌に根を下ろしたブドウは、2022年のヴィンテージにおいて、自然の恵みを力強く表現しています。

収穫開始
好天のもと、収穫が始まり、技術チームは、区画ごとに最適な収穫時期を決定できました。9月6日、メルローを手摘みして収穫が始まり、10月9日、カベルネ・フランの最後の房を摘んで、2022年ヴィンテージのマッセートの収穫が完了しました。

2022年は、今月10月から、イタリア国内、および、世界各国へ向け、マッセートのセラーから直接リリースされます。ボルドーの『ルパン』とも、しばしば比較されるマッセート。2022年ヴィンテージ、いつか試飲してみたいものです!
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