おいしくワインを飲みながら楽しめるお話をご紹介する「ワインに合うつまみ話」。
記念すべき第10回目のメニューは、みんな大好き「ピッツァ」のお話。
突然ですが、あなたがいつも食べている「Pizza」は「ピッツァ」ですか?「ピザ」ですか?
この違いについて、詳しくご紹介します。
違うのは、呼び方だけじゃない!
一般的に「ピザ」と呼ばれることが多い「Pizza」。
でも、イタリアンレストランなどのメニューには「ピッツァ」と書かれていることが多いと思いませんか?
この違い、実は呼び方だけではないのです。分かりやすく説明すると「ピザ」はアメリカ風、「ピッツァ」はイタリア風ということなのです。
アメリカンな「ピザ」はたっぷりのチーズやソース、具沢山のトッピングを楽しむもの。
それに対して、イタリアンな「ピッツァ」は、おいしさはもちろんですがもちもちとした生地を楽しむものなのです。
宅配で頼む、具が盛りだくさんに載っているものや、耳の部分にチーズが潜んでいたりするのがピザ。イタリアンレストランや専門店で食べられる、具材がシンプルでもちもち生地のものがピッツァと言えるでしょう。

ピッツァには、しっかりとした定義がある
実は「ピッツァ」には明確な定義があり、特にナポリピッツァは「真のナポリピッツァ協会」という団体によってしっかりと定められています。
さらに「ピザ」と「ピッツァ」には、3つの大きな違いがあるのです。

①生地が違う
【生地の材料】水、小麦粉、酵母、塩
【成形方法】手で伸ばす。
【焼き方】薪、木くずや薪を使った石窯で焼く。
イタリアのピッツァ、特にナポリピッツァの場合、この条件を満たしていないと「ピッツァ」とは呼ばれません。
ただし、麺棒で生地を伸ばす「ローマピッツァ」など、この定義に当てはまらない「ピッツァ」も存在するのでご注意を。
②焼き方が違う
【ピザ】 オーブンやフライパンで焼く。
【ピッツァ】 石窯で焼く。
③食べ方が違う
【ピザ】 ピザカッターで切り分け、ピースをを手でつまんで食べる。
【ピッツァ】 ひとりにつき1枚。ナイフとフォークを使って食べる。

ピッツァの本場ナポリでは専門店も多く、立ち食い専門店もあり。カットしないで提供される店舗もあるのですが、その場合は折りたたんで食べるのが流儀のようです。
いかがでしたか?
それぞれの呼び方で、こんなにも違いがある「Pizza」。
あなたが好きなのは、パーティーなどでも人気のカジュアルな「ピザ」ですか?
それとも、本場イタリアを感じる「ピッツァ」ですか?
おすすめ関連記事
ワインに合うつまみ話 Vol.06|このピッツァ、どこが漁師風?
ワインに合うつまみ話 Vol.03|ピッツァの手づかみはNG?