ART & DESIGN

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聖母マリアに捧げる5月のパスタ「薔薇のラヴィオリ」【サルデーニャの食卓から】

母の日のプレゼントに、こんなパスタはいかが?

5月になると、世界中で多くの人が心を込めて母の日を迎えることと思います。イタリアでも、母の日は、日本と同じく5月の第2日曜日です。カトリック教会では、5月は「聖母月」とされていて、サルデーニャでも聖母マリアへの感謝や祈りを捧げるイベントやお祭りがたくさん行われています。

ちょうどこの時期に、綺麗に咲くのが薔薇の花です。聖母マリアへの捧げものとして、薔薇の花を飾ったり、花びらを華やかに撒き散らしたりします。そしてもちろん美味しい料理を作ります。各地の名物チーズと春にしか収穫ができないハーブを使って、詰め物パスタやパイなど、数えきれないほどたくさんのレシピがあります。

そのひとつが、スイスチャードとフレッシュチーズをふんだんに詰めたラヴィオリです。今回は薔薇をイメージして、母の日のためのラヴィオリを考えました。エキストラバージンオリーブオイル、白ワインでソテーしたアスパラと新たまねぎの濃厚なソースと和えて、春らしいパスタでできた薔薇のブーケをお届けいたします。

【レシピ】材料4人分

◆生地
セモリナ粉  200g
ぬるま湯  適量(100mlくらい)
塩  ひとつまみ

◆餡
リコッタチーズ  200g
スイスチャード  100g
ペコリーノチーズ又はパルミジャーノ  50g
卵黄  1個
ナツメグ  お好み
塩  ひとつまみ

◆ソース
エキストラバージンオリーブオイル  15g
アスパラ  約12本
新たまねぎ(大) 1個
白ワイン  120ml
バター 30g
塩 ひとつまみ
イタリアンパセリ 適量

セモリナ粉をこねた生地

①大きいボウルにセモリナ粉を入れて、お塩をかけます。
少しずつぬるま湯を加え、様子を見ながらこねます(セモリナ粉の品質によって、ぬるま湯の量は加減してください)。
生地がまとまったら、板にのせて、さらに5〜7分、しっかりこねます。
ジップロックに入れて、30〜45分、ねかせます。

餡を約10gずつのお団子に分けて、生地の上に載せた様子

②めん棒またはパスタマシンで、1~2mmの厚みに生地を伸ばします。
直径8cmの丸いカッターで生地を切り抜けます。
餡を約10gずつのお団子に分けて、生地の上に載せます。
花びらの用意をします。
切り抜いた丸い生地を、さらに半分に切って、3枚ずつ、少し重ねて並べます。

餡を包んで半月形に整え、ラヴィオリを閉じた様子

③餡を包んで半月形に整え、しっかりラヴィオリを閉じます。

ラヴィオリの両端を手前に折り込ンアだ様子

ラヴィオリの両端を手前に折り込ンアだ様子

④ラヴィオリの両端を手前に折り込みます。
それを芯にして、花びらを巻いて行きます。

花びらを1枚ずつ少し外に広げて、薔薇の形を作った様子

⑤花びらを1枚ずつ少し外に広げて、薔薇の形を作ります。

⑥ソースの準備をします。
フライパンに、薄く輪切りにスライスしたたまねぎとオリーブオイルを入れて、火にかけます。
たまねぎが柔らかくなったら、アスパラを加えます。
塩をふり、弱火にしてふたを閉め、蒸します。
野菜の汁がなくなったら、強火にして白ワインを入れてソテーします。
2分ほどしっかり煮込んでアルコールを飛ばし、火を消します。
最後にバターを溶かして、ソースに濃厚さを出します。

盛り付けた写真お皿は、イタリア系アメリカ人のデザイナー、Gabrielle Schaffnerのデザインです。

⑦ラヴィオリを約6〜7分、アルデンテの状態になるように茹でます。
お皿にたまねぎを盛り、ゆで汁をよく切ったラヴィオリをブーケのように盛り付けます。
アスパラを飾ってから、ソースをたっぷりかけて、イタリアンパセリをのせて、でき上がり。

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