INTERVIEW
FOOD 13 Nov 2020

イタリアで最もミシュランの星を持つシェフ、エンリコ・バルトリーニ(前半)

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秋といえば、味覚の秋。美味しいもので溢れる11月の特集は、今年ミラノでミシュランの三つ星を獲得した敏腕シェフ、エンリコ・バルトリーニ(Enrico Bartolini)氏のインタビューを二本立てでお届け!

エンリコ・バルトリーニ氏

イタリアで最も多いミシュランの星を持つシェフは誰?

1979年にトスカーナ州、カステルマルティーニで生まれたエンリコ・バルトリーニ(Enrico Bartolini)氏は、現在41歳という若さで、星付きレストランを多く抱えるスターシェフだ。『ミシュラン・イタリア 2020』では、ミラノの文化博物館であるMUDEC(Museo della Culture)内にあるレストラン「エンリコ・バルトリーニ」が3つ星を獲得しただけでなく、すでに1つ星を獲得しているヴェネツィアの「グラム・エンリコ・バルトリーニ」も2つ星へ昇格した。トスカーナやベルガモ、ピエモンテにあるレストランを合わせると、これまで彼が獲得した星は合計8つとなり、2020年現在イタリアで最も多く星を獲得しているシェフである。

スターシェフの華々しいキャリアの全貌

彼から溢れる創造性や料理への情熱は、彼の叔父が持つトラットリア(大衆向けレストラン)で働き始めた10代の頃から始まった。これらは、海外の様々な土地で四苦八苦しながら学んだ経験を通して、培われたものだという。パリではパオロ・ペトローニ氏、ロンドンではマーク・ページ氏のレストランで経験を積み、イタリアでは、星付きシェフのマッシミリアーノ・アライモ氏の元、自身のスタイルを確立させた。若干29歳で、自身の経営する「ル・ロビニー・ビストロ」がミシュランの星を獲得した後、2010年にはミラノ郊外のレストランを買取し、33歳で2つ目の星を獲得。2016年には、バーとビストロ両者を監修した「エンリコ・バルトリーニ」をミラノに、そして「カジュアル」をベルガモに同時にオープンした。また、トスカーナ地方の高級リゾート・レストランを引き継ぎ、「ラ・トラッテリア・エンリコ・バルトリーニ」と名付けた後、同年9月にはヴェネツィアに「グラム・エンリコ・バルトリーニ」をオープン。更に香港の「スピガ」、ドバイの「ロベルトズ・ドバイ」、そしてアブダビの「ロベルトズ・アブダビ」も運営しているという、ちょっとクレージーな経歴を持つ敏腕シェフだ。とどまることを知らない彼は、一体どんなスケールで今後のビジョンを描いているのだろう?

ワカペディアの見るエンリコ・バルトリーニ

世界を股にかけるような輝かしい経歴を持つシェフは、バリバリのビジネスマンでお堅い人?それとも、一流モデル達と夜な夜な遊んでる人だったりして?インタビュー前、そんなことを勝手に想像していたワカペディアのテーブルに、スラッとしたシェフが登場した。どこか少年のあどけなさが残るような笑顔を浮かべ、爽やかなイケメンオーラが漂っている。席についた後、彼は料理への想いを熱く語り始めたかと思えば、突拍子もなく別の話題に話が飛んだり、ミステリアスな話をしつつジョークを披露したりなど、ワカペディアの予想を一蹴するような、気さくなシェフだった。

彼は高校卒業後、ホテル業を学ぶためにロンドンで1年間のインターンをし、イタリアに帰国後、大学で経営学を学んだという勉強熱心な一面もある。相手の考えを鋭く観察するだけでなく、自身のセールスポイントや魅せ方を熟知し、決断のタイミングを見逃さずチャンスをつかむ行動力とビジネスマン精神は、この時に培われたのかもしれない。様々な学びを得た彼が、キッチンで気をつけている事は、昔ながらのレシピを強引に変えないこと。バランスの良い味を見つけ、伝統料理の中に軽やかさを感じられるような、コンテンポラリー料理を生み出すことなのだ。華麗な経歴を持ちながらも努力を惜しまず、「40歳になってようやく、シェフとしての真のキャリアが始まると思うんだ」と、語ってくれた。次回のインタビュー本編では、料理のコンセプトだけでなく、彼の素顔についてもより詳しく紹介しよう。お楽しみに!

https://www.enricobartolini.net/

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WRITER PROFILE
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ワカペディアは、異文化交流の促進を目的としたトータルサイト。 設立者のサラワカは、日本人の両親の元ミラノで生まれ育ち、ロンドン、パリ、東京、イタリアでは、のちにワカペディアのオフィシャルメンバーとなる個性溢れる5名(GIULIA BISON, FEDERICA FORTE, YURIE N, YOKA MIYANO, CAMILLE BRUNET) と出会った。#CULTURECANBEFUNをモットーに、言語の壁を超え、アートやファッションをはじめとする様々な文化情報を、ユーモアを交えて発信している。 また、活動の一環として、世界的に有名なアーティストや著名人へのインタビューの他、企業のクリエティブコンサルティング、デジタルコンテンツの作成や記事の執筆なども手掛けている。 これまで担当したプロジェクトは、BRUTUS、ELLE JAPAN、L’OFFICIEL MAGAZINE、PLAYBOY ITALIA、POPEYE、TOILETPAPER MAGAZINE、VOGUE JAPAN等。

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