「世界イタリア料理週間」のために日本のおすすめピッツァ店を編集
Antonio Fucito(アントニオ・フチート)さんは、イタリア国内で、イタリア料理とりわけピッツァにもっとも精通しているといわれています。ナポリ出身のアントニオさんは、フードライターであり、食分野のインフルエンサーとして有名です。
食の世界をリードするマガジン「Dissapore(ディッサポーレ)」のエディターをはじめ、自身がファウンダーを務めるピッツァとビデオゲームを主軸にしたウエブマガジン「IL TANZEN」、Instagramの「@iltanzen」や「@tanzenvspizza」などを中心に活動しています。
年に3回は来日するという日本通のアントニオさん。今回は「世界イタリア料理週間」におけるピッツァ案内書の編集に携わり、そのオープニングイベントのために来日したアントニオさんに在京イタリア大使館でインタビューする機会を得ました。
ITALIANITY まずは自己紹介をお願いします。
Antonio フードレポーター、フードやビデオゲームに関してのマガジンの編集者が主な仕事ですが、すべてを説明するのは⾃分でも難しい(笑)。記事の執筆からブログ、プロジェクトの作成、ビデオへの出演、マーケティング、広告など、⻑年にわたってウエブでの仕事をしているといえばいいでしょうか。
私は2歳くらいからほぼ毎⽇ピザを⾷べてきました。その経験を生かして、ナポリピッツァについて書いています。それと同時にテクノロジーも好きなのでIT会社で働いていたこともありました。ただ、会社勤めは合わなかったようで、独立して⾃分でITの仕事も始めました。
ITALIANITY 「IL TANZEN」とはどんなメディアですか?
Antonio TANZEN(タンゼン)という名は私の小さい頃のニックネームです。元々はイタリアの有名なDJの曲の名前です。 ⾳の響きが好きで、カジュアルな場⾯で⾃分の名前として使っています。
ITALIANITY なぜIL TANZENを始めたのですか?
Antonio ⾷べることやテクノロジーへの興味や情熱を仕事にすることで、自分のベストを尽くすことができると思ったからです。とにかく食とビデオゲームが大好きなんです。IL TANZENは⾃分の情熱を表現するプラットフォーム。つまりこのメディアは⾃分の分身のようなものです。
日本は第二の故郷のように思っています
ITALIANITY ビデオゲーム、マリオブラザーズやパックマンをはじめ日本のゲーム、そして日本がお好きなようですね。
Antonio ⽇本を第⼆の故郷のように思っています。⽇本の街の雰囲気と、⼈の接し⽅(相⼿を尊敬して気遣うところ)が好きです。 親切で、仲良くしてくれて、とても助けてくれるところ。あとは夜に出かけても安全なところも気に入ってます。
ITALIANITY 日本の好きな街はどこですか?
Antonio もっと若かったら六本木なんでしょうが(笑)。私が好きなのは神田です。昔ながらの日本にホッとする一方で、最新テクノロジーもこの街には同居していて刺激を受けます。
ITALIANITY イタリアの好きなところは?
Antonio すべて好きなので、決めるのがとても難しいですが、ミシュランの星付きをはじめ、素晴らしいレストランがたくさんあることや、テクノロジーが発達しているところ、サッカーなどのスポーツが盛んなところでしょうか。 また、それらをIL TANZENで表現できることは私の喜びです。 私は⾃分の情熱のプロジェクトマネージャーのようなものです。
ITALIANITY イタリアと日本の共通点はありますか?
Antonio イタリアと⽇本の⽂化は⼤きく違います。 コミュニケーションやお祝いの仕⽅など、数え切れないほどあります。ただし、食べ物は似ています。どちらもシンプルでいながら、実はとても手をかけて作られているところが似ています。
一番好きなピッツァは何ですか?
ITALIANITY ピッツァについてイタリアでもっとも詳しい人だと聞きましたが。
Antonio イタリアでは都市によって⾷⽂化が異なります。⽇本ではナポリのピッツァが有名ですが、 ローマやシチリアンスタイルなど、たくさん種類があります。ピッツァは⽇本のラーメンのような感じで、代表的な⾷⽂化だと思います。グルメなピザ(高価な食材を使ったもの)以外は、手ごろなのでみんなにピッツァをおすすめしたいです。
また、ピッツァにはワインが⼀番合うと思います。バランスがいいのです。ビールは少し味が強いかも知れません。イタリアではカクテルを合わせて楽しむこともあります。⽇本酒を合わせてもいいと思います。ピッツァのトッピングに合わせて、飲み物を⾊々試すことができるのもピッツァの楽しいところだと思います。
ITALIANITY 一番お好きなピッツァを教えてください。
Antonio とても難しい質問ですが、強いて挙げるならとてもクラシックなマルゲリータです。モッツァレラチーズがたっぷりとのった。たとえば「Antica Pizzeria da Michele」のマルゲリータ。
ITALIANITY 「アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ」はナポリでいつも行列ができているピッツェリアで、世界2号店として東京・恵比寿、そして福岡・天神にお店があり、さらに横浜にオープンしたばかりですね。行ってみます!
ITALIANITY 今後の目標は?
Antonio 次に⼒を⼊れたいプロジェクトは「Garage Pizza(ガラージ ピッツァ)」です。11月末からスタートするピッツァのみをテーマにしたプロジェクトで、ピッツァの歴史や専⾨的な意⾒をまとめたマガジンです。ピッツァと⽇本酒の組み合わせ方など⾯⽩い情報を発信していく予定です。ピッツァを愛し、ピッツァに精通した人の専門的な意見をまとめた、信頼できるピッツァの案内書がGarage Pizzaです。イタリア語、英語、⽇本語で読むことができます。
ナポリでおすすめのレストランは?
ITALIANITY アントニオさんにとって食とは?
Antonio ⾷⽂化は⼈と⼈をつなぐきっかけとなると信じています。
ITALIANITY 最後にイタリアでおすすめのレストランを教えてください。
Antonio たくさんあって悩んでしまいますが、ナポリへ帰った時にいつも⾏くのは「Oliva」です。パスタなら「(Trattoria da)Nennella」かな。それ以外は私のサイトにたくさん書いているので読んでもらえると嬉しいです(笑)。
味だけではなく、雰囲気やどこから来た⾷材なのか、シェフについても書いています。 写真と⼀緒に様々な情報を載せています。必ず自分で味わい、そして評価していますので信頼できると思います。
そして、レストランだけでなく、ビデオゲームも次々と新しいものが出るのでいつも新しいものにトライしています。パスタにも興味がありますし、⾳楽も好きで幅広くなんでも聴くのでいつも忙しくしています。
ITALIANITY 今日はありがとうございました。
Antonio Grazie!
こちらがアントニオさんの仕事を代表するもの。それぞれにFaceBook、Instagram、TwitterのSNSアカウントがあり、いずれもアントニオさんの日常が垣間見える。
「IL TANZEN」アントニオさんの趣味嗜好が盛りだくさんの、いわば私的なブログのようなサイト。
http://iltanzen.it
「Dissapore」編集者、ライター、ジャーナリストとして活躍するウエブマガジン。
https://www.dissapore.com
「Garage Pizza」ピッツァ専門のウエブマガジン
https://garage.pizza
「Gameplay Café」ゲームに特化したウエブマガジン
https://gameplay.cafe
「TANZEN&FRIENDS」アントニオさんの企業サイト。
https://tanzenandfriends.media
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