毎週、新しい州が取り上げられることでも話題を呼んでいる大阪・関西万博のイタリアパビリオン。今週は地中海最大の島を中心としたシチリア州の特集で、3階のレストランEATALYにも、シチリアを代表する美味が登場します!
長い歴史と多彩な文化が育んだシチリアの食
ブーツにたとえられるイタリアの爪先の近くにあるシチリア島は、東端のエトナ山が3日前に噴火してそのニュースが世界を駆け抜けたばかり。夏は乾燥して暑い地中海性気候で、紀元前から多くの国や民族が覇権を競い合ったため、多彩な文化の影響が残る土地でもあります。
まぶしい太陽の恵みを受け、豊かな歴史と文化に育まれたシチリアの料理は、一皿一皿に物語が込められています。多様な伝統を受け継ぎながら、地中海の新鮮な恵みと長い年月をかけて根付いた食文化が融合した美味は、ここにしかない唯一無二の味わいです。

カターニア発祥の「アッラ・ノルマ」をパスタで
旅の始まりは、「リガトーニ・アッラ・ノルマ」から。シチリア島東部、カターニア発祥のクラシックな一皿は、シンプルな素材の魅力を最大限に引き出しています。揚げたナス、濃厚なトマトソース、そして仕上げにかけるリコッタ・サラータが、シチリアならではの力強く飾らない味わいを表現。リガトーニの縦の筋にソースがよく絡み、トマトの旨みを存分に堪能できる一皿です。
名前の由来は、シチリア島カターニア生まれの大作曲家ベッリーニの有名なオ ペラ『ノルマ』から。「これ以上ない最高のもの」と表現されたことから、そう名付けられたと伝わっています。

シチリア名物のねじれたパスタ、ブジアーテ
もう一皿のパスタは、ブーザという草の茎に巻きつけて作っていたシチリアの伝統的なパスタを使った「ブジアーテ・アル・ペスト・トラパネーゼ」。新鮮なトマト、アーモンド、バジル、ニンニク、エクストラバージンオリーブオイルを使った香り高く彩り豊かなペーストが、シチリア西部の風を感じさせます。素材同士が高め合うソースが、ねじれた形が特徴的なブジアーテと絶妙に絡み合い、一度食べるとやみつきになる味わいです。

シチリア屈指の名家が醸すワイン
元々シチリア島で300年以上にわたって葡萄栽培を行っていたプラネタ家がワイン醸造をスタート。1996年にワインをリリースしてから、またたく間に世界に認められ、現在、シチリアの5つのエリアに合計400haの葡萄畑、6つのワイナリーを所有している名門プラネタのワインをEATALYがセレクトしました。
「エトナ・ロッソ」は、熟した赤い果実の香りに、ネレッロ・マスカレーゼ特有のタンニンが感じられ、高貴さの中に、モダンな印象が際立つ赤ワイン。「ラ・セグレタ・ ビアンコ」は、フレッシュでバランスの良い爽やかな辛口の白ワイン。マンゴーやグレープフルーツを思わせる、フルーティな味わいが楽しめます。

太陽をいっぱいに浴びたシチリアの大地の恵みを、イタリアパビリオンのEATALYで心ゆくまで。大阪・関西万博を訪れて、旅するようにイタリアを満喫しませんか。

EATALY 大阪・関西万博 イタリアパビリオン 3F
イタリア各地の郷土料理
6月14日(土)まで シチリア州
イータリー公式HP
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