COLUMN
TRAVEL 22 Mar 2018

2018ヨーロッパ文化遺産の年


「ヨーロッパの美しさを保護し、その魅力を生かすためにEU、そして国家レベルでの努力を強化し支援していこう」。このテーマを掲げる「2018ヨーロッパ文化遺産の年」は、見逃すことができないさまざまなイベントがもりだくさんです。

ヨーロッパにとって重要な1年に

「ヨーロッパ文化遺産の年」は、ヨーロッパにおける「共通の価値観」がモットー。国家レベルでともに広いビジョンを持って、おたがいのよさを共有したプロモーション活動を行うことが目的です。ヨーロッパでは、工芸、民俗芸術、食事、映画など、文学から芸術に至るさまざまな分野が促進されるでしょう。

フィンランドのヘルシンキ大聖堂

フィンランドのヘルシンキ大聖堂

この記念すべき1年は、訪れる人がヨーロッパの豊かな文化の多様性を体験し、文化遺産が持つ役割を知る絶好のチャンス。ヨーロッパの多様な美しさと出会い、そしてその根幹には貴重な文化遺産とともに、国境を越えた共通の価値観を体感するのです。

ヨーロッパをあげて経済・文化・社会を盛り上げていこう!

古代遺跡から現代建築、中世の城から伝統文化…。ヨーロッパの文化遺産は、今後、世界各国との交流の上で欠かせない経済成長の核となります。

オーストリア・ウィーンのブルク劇場

オーストリア・ウィーンのブルク劇場

予定される活動の多くは、美しい景観やそれらを生かすデジタル技術など、幅広い計画や取り組みによって世界の人々に届くよう計画されています。

イタリア国内もイベント盛りだくさん

「2018ヨーロッパ文化遺産の年」に捧げたイタリアのイベントカレンダーは、非常に充実しています。パレルモでは3月2日~4日まで「異文化間と移民間の対話」、フェッラーラでは3月30日にEUユースオーケストラによる演奏会が行われたり、4月にブリンディジでは、「食の風景」と題したご当地グルメに特化したイベントが開催予定。

同じく4月にマチェラータで開催される会議では、芸術・美術の現実的救済が主な議題。10月にコゼンツァでは欧州景観条約適用のための国際会議が行われるなど、秋冬期にも数多くのイベントが予定されています。

イタリア文化財・文化活動省(MIBACT)のサイト www.beniculturali.it

Translated by Masako Kawashima

WRITER PROFILE
ステファニア・ヴィティ Stefania Viti
ステファニア・ヴィティ Stefania Viti

ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学日本文学科を卒業後、来日。約10年間の東京生活では、女性誌の編集や在日イタリア大使館のプレスとしても働く。ミラノへ戻り、新聞記者を経て、現在はイタリアの食材に特化したWebマガジン「ARTE CIBO」の副編集長をつとめる。イタリアで出版された著書に『Il Sushi/寿司』『L’Arte del Sushi/鮨の芸術』『Il Sushi Tradizionale/伝統的な鮨のレシピ』『Il Libro del Ramen/ラーメンの本』がある。2016年、ウンベルト・アニェッリ賞(日本とイタリアの文化の懸け橋を担うジャーナリストへ贈られる賞)を受賞。 Stefania Viti Webサイト http://www.stefaniaviti.com/ ARTE CIBO(アルテチーボ) http://www.artecibo.com/