ポルトフィーノの混雑がお嫌いならカモーリへ
青い空、太陽の光が海面にきらきら輝く紺色の地中海。
フランスのリヴィエラ海岸からリグーリア海岸につながる海沿いのカラフルな街並み。
リグーリアといえばジェノバやチンクエテッレといったリゾート地が有名ですが、今回はまだあまり知られていないイタリアの美しい港町をご紹介します。
パステルカラーの家が立ち並ぶカモーリは、イタリアのリグーリア州ジェノバ県にある人口約5300人の小さな港町です。周辺には国際的なリゾート地であるポルトフィーノが世界中から旅行客を集める一方で、こじんまりとした美しいカモーリの町はミラノ、トリノからも車で約1時間半というアクセスのよさから、イタリア人も内緒にしておきたい穴場リゾート地なのです。
カモーリのロマンティックな由来
カモーリ(Camogli)という名前のロマンチックな由来は、「case」=家と「moglie」=妻の組み合わせから名付けられました。漁村の町カモーリでは漁師が海に出たとき、家に残された妻たちは家の窓から、夫の乗った船を探し、夫の無事を祈り帰りを待っていました。遠く水平線を見つめる妻たちの様子からカモーリという名前がついたと言われています。
リグーリアのごちそうと幻のワイン「シャケトラ」
地中海に面したリグーリア州は、地域の農産物を使ったごちそうで溢れています。温暖な気候に太陽と風の恩恵を受け、バジリコなどのハーブや柑橘類の他に良質なオリーブオイルやワインも生産されています。
同地を代表するものをいくつかご紹介しましょう。新鮮なニンニクをすりおろし、バジリコ、松の実、パルメザンチーズにオリーブオイルを混ぜて作られる「ペストー・ジェノベーゼ」をまずはご紹介します。このソースをパスタやパンにつけて食べ、白ワインやスパークリングワインを合わせれば、至福の時がやってきます。
「フォカッチャ・ディ・レッコ」はチーズを挟んで焼き上げたフォカッチャで、中に挟まれるストラッキーノチーズはこのフォカッチャに出会ってからわが家の冷蔵庫に常備するようになったほどやみつき必至です。
最後に、世界遺産のチンクエテッレの村で生産される甘口ワイン「シャケトラ」は、非常に希少価値の高いワインで、チンクエテッレ周辺に立ち寄ることがあれば飲んでおきたい幻のワインです。
他にもご当地パスタのトロフィエや、ひよこ豆の粉で作られるファリナータなど書ききれないほどたくさんのごちそうで溢れるリグーリア州。いよいよ夏も本番、イタリアに来られる際は是非リグーリア州を訪れてみてください。忘れられない贅沢な景色と美食があなたを待っていますよ。
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