アクイレイアとフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのユネスコ遺産

イタリアは58のユネスコ世界遺産を誇る国であり、世界中で最も多くのユネスコ遺産を有する国となっています。そのリストは絶えず更新されており、美しい自然と地中海食を含む無形文化遺産も、イタリアを訪れる人々にとって非常に素晴らしい思い出となるでしょう。実際、イタリアは何度訪れても驚かされる国であり、有名な観光地はもちろん、あまり知られていないような地域にも豊かな歴史と文化の宝石が存在しています。

ユネスコ世界遺産登録25周年を迎えるアクイレイア

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアにあるユネスコ遺産の5つの地域の中で、アクイレイアはローマ都市の素晴らしい保存状態が評価され、1998年に最初に名誉ある称号を受け取った場所です。紀元前181年に創設されたアクイレイアは、ローマ帝国で最も重要で豊かな都市の一つであり、キリスト教が北東ヨーロッパに広がるきっかけとなりました。4世紀に遡るサンタ・マリア・アッスンタ聖堂は、壮大なモザイクで豪華に飾られていることで有名であり、都市は歴史的旅への誘いを持つ多くの遺跡を誇っています。市場広場、河川港、ローマ風呂、そしてアクイレイアを世界中で有名にした多くのドムス（豪邸）などがそれに含まれます。

アクイレイアがユネスコの称号を授与してから25年を迎える記念日を祝して、1,700平方メートルもの広さを持つ素晴らしい新しいローマの住居「デオムス・ディ・ティト・マクロ（ティト・マクロの豪邸）」が一般公開されました。同時に、アラトリア・ガッラのデクマノ（古代ローマの市内の東西を結ぶ主要道路）も公開されました。この道路は河川港と市内のフォロ（広場）と劇場をつないでおり、その名前は古代の遺物に刻まれた女性名「アラトリア・ガッラ」に由来しています。これらのプロジェクトは、アクイレイア財団とフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア地域との協力によって実現されました。

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのユネスコ遺産を自転車や徒歩で探索

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのユネスコ遺産は、アクイレイアだけではありません。この広大で豊かな地域には、他にも4つのユネスコ世界遺産があります。ドロミテ・フリウラーネ（2009）、パル・ディ・リヴェンツァとそのアルプス弧状の先史時代の水上遺跡（2011）、イタリアのロンゴバルド族の歴史を持つチヴィダーレ・デル・フリウーリ（2011）、そして世界に唯一の星形設計の要塞都市パルマノーヴァ（2017）です。これらの美しい自然と歴史的・文化的な遺産は、自転車や徒歩で探索する絶好の場所で、自然と文化を同時に楽しむことができます。特に自転車道は、これらの地域を訪れる観光客の中で特に人気があり、緑豊かな休暇を愛する人々に好まれています。5つのサイクリングコースが、自転車で発見できる地域を提供しており、また長距離散歩のための適切な経路としても利用できます。その間には、フリーコ、サン・ダニエーレ・プロシュット、そしてプロセッコ・ドックなどの地域の伝統料理を試食することもできます。