2018年、文化財・文化活動省(MIBACT)から「イタリア文化首都」に選出されたシチリアの州都パレルモ。長い歴史の中で、さまざまな異文化間の融合が行われてきた地中海都市に再びスポットライトがあたり、また昨年度選ばれた「イタリア青少年の首都」に続くかたちとなります。パレルモでは、「豊かさ・仕事・成長」をテーマに、この文化芸術都市のすばらしさを世界中に発信するさまざまなイベントを予定しています。
異文化のるつぼパレルモ
パレルモを旅する人々は、まずこれまでこの地を征服してきたアラブ人、ノルマン人の古代文化に触れることからスタートしましょう。
ギリシャ語の「パノルモ(Panormos)」に由来があるように、この町は地中海を中心とした異文化混在の歴史をもっています。その痕跡としてさまざまな伝統や工芸品があり、これまでに小説の題材や映画の舞台としても取り上げられたことも。
見どころいっぱい! 世界遺産の町
パレルモは文化首都として、サン・バルトロメオの回廊やサンテリア宮など、町を代表する文化施設の使用機会を増やすなどの施策を積極的に展開していく姿勢です。中でもパレルモ大聖堂は市内で最も有名な宗教的建造物で、2015年にユネスコ世界遺産に登録されました。
その他にもノルマンニ宮殿、フェデリーコ二世の邸宅、アントニオ・サリナス考古学博物館や古生物学博物館、巨大な植物園など見どころ満載。
が、しかし! 本当のこの町を知るには、バッラロやヴッチリーアなどの地元の市場を散策するのがおススメ。そうすれば、パネッレやアランチーニといったおいしいご当地グルメに出会えますよ!
みなさん、パレルモのことをもっと知ってください!
この記念すべき1年、パレルモは近郊のモンレアーレ、カステルブオーノ、バゲリア、チェファルなどの町も巻き込んで盛大に祝います。
6月16日~11月4日の期間は、第12回ヨーロッパ・アート・ビエンナーレ「マニフェスタ12」が開催。また、芸術や自然遺産、伝統、食品にワイン、宿泊施設、レストラン、イベントなどをネットを使ってどんどんつなげていきます。
そうして旅の計画を立てる上で必要な情報や観光サービスをオンラインで予約できるシステムを構築し、地域に根差したマーケティングの強化を図ります。この機会にぜひ、一度パレルモを訪れてみてはいかが?
詳細はこちらをご参照ください。
イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト http://visitaly.jp/
Translated by Yasuo Asaki