世界のワイン愛好家を夢中にさせるオルネッライアは、アンティノリ家のロドヴィコ・アンティノリ侯爵によって、1981年にトスカーナ州南部のボルゲリ地区に設立されたエステートです。イタリア屈指の名門から、「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」がいよいよ登場!その類い稀なる味わいと香りは?
「ラ・デテルミナツィオーネ(決意)」と表現されるヴィンテージ
トスカーナ、ボルゲリのオルネッライア(ランベルト・フレスコバルディ社長)より、オルネッライアワイン37回目の収穫となる「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」について発表がありました。それによると、「オルネッライア 2022」 のヴィンテージを一言でいうならば、天候が激しく変動する一年だったようです。そのため、栽培チームと醸造チームは臨機応変に、より的確に、葡萄畑とワインの醸造に向き合ったといいます。よって、「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」の特徴を表現する言葉として、「ラ・デテルミナツィオーネ(決意)」を選んだとのことです。
オルネッライアは、トスカーナは地中海沿岸、中世の町ボルゲリ地区にあり、葡萄畑はボルゲリから続く著名な糸杉並木の至近距離にあります。葡萄畑の大部分が南西向きで、地中海に沈む夕日の最後の一筋まで畑に届くというロケーションは、ロマンチックです。オルネッライアの葡萄畑は、歴史、複雑に入り組んだ土壌、地中海性気候のマイクロ・クライメットの研究に基づいて、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが栽培されています。

太陽の恵みと圧倒的なフレッシュ感
2022年は、2月から6月までの5カ月間は、過去4年間で最も乾燥した天候が続いたそうで、さらに5月から9月にかけて記録的な暑さとなったといいます。8月の終わりと9月に雨に恵まれ、この降雨が、ふたつの極端な気候状況をもった2022年ヴィンテージには重要だったようです。長期の乾燥により葡萄の成長は遅れ、収穫量は減ったけれど、小粒で凝縮感のある葡萄果を得たといいます。畑では、健全な葡萄のみを厳選して収穫し、醸造施設に葡萄を搬入した後、さらに選果を二度、行ったとのことです。
こうして、醸造、熟成を経て、世にお披露目となった、「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」のワインを、生産管理マネージャーの、マルコ・バルシメッリ氏は、「ちょうどよい凝縮度と個性が、『オルネッライア 2022』の特徴です。太陽の恵みが充分に感じられる一方、より繊細で率直なスタイルにおいて、圧倒的なフレッシュ感も備えています。このヴィンテージのチャレンジにポジティブに反応し、例年よりプティ・ヴェルドの比率を増やしました。『ヴィンテージ 2022』は、オルネッライアのテロワールの特徴である、活力とエネルギーを表現しています」と、述べています。

チェリーの果実香と真紅のバラを思わせる香り
幸運にも、「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」 を、試飲する機会がありました!
まず、「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」のボトルの、シェイプ、ラベル、キャップシール、色調のまとまりに「美」を感じます。ワインを少し大振りのグラスに注ぐと、早々に果実香が飛び出しびっくりです。やや濃い、チェリーの豊かでしなやかな果実香に、真紅のバラを思わせる香りも出現します。明るい赤紫色がグラスの中で輝いています。色調も香りもテイストも、フレッシュ感に溢れ、しなやかで、エネルギッシュです。気品とバランスを備えた、生き生きと健やかな香味は、素晴らしいとしか言いようのない赤ワインでした。若くしても溌剌と美しい「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」、真にその魅力が幾重にも華開くのは、何年先でしょうか‥・!

「オルネッライア・ヴィンテージ 2022」は、2025年3月1日からイタリアで販売開始です。