お正月、日本ではおせち料理をいただきますがイタリアでおせち料理のような存在といえばコテキーノもしくはザンポーネ。
コテキーノは腸に、ザンポーネは豚足に、塩とスパイスを混ぜ込んだ豚肉のミンチを詰めたソーセージのような食材です。茹でて食べるのが一般的な作り方でゼラチン室に覆われているので周りのねっとりとした食感、中のミンチの柔らかな食感とスパイシーな味が特徴です。
イタリアの友人達ももれなく子供の頃からお正月にいただくとのこと。
旅先で出会ったイタリア人のおじいちゃんにザンポーネについて聞いたところ子供の頃からお正月はザンポーネと決まっているそうで大好きな料理だそうです。「お正月の朝は茹でる香りが家中に漂っていてその香りがたまらないよ!」とそれは嬉しそうに話してくれました。
ザンポーネもコテキーノもイタリアのスーパーで売られていますが豚足の皮にミンチを詰めたザンポーネは茹でるのに時間がかかり、4〜5時間弱火で煮込むそう。ここ最近は茹で時間が長いザンポーネよりもプレコット(precotto)という、できあがっていて切るだけで食べられるレトルトタイプが主流になっています。
ザンポーネでもコテキーノでも、忘れてはならないのがレンズ豆と一緒にいただくこと。
レンズ豆はコインに形が似ているので、お金が貯まりますようにとの願いを込めるのだそうです。日本のおせち料理にも一品一品いわれがありますがお国が違えども縁起物はあるのですね。
今回は日本でも通販で手に入るプレコットタイプのコテキーノを使ったレシピをご紹介しようと思います。
コテキーノとレンズ豆のコンソメ煮(3~4人分)
コテキーノ (プレコットタイプ)— 1本
レンズ豆 — 100g
にんじん ― 1/4本
セロリ ― 1/2本
玉ねぎ ― 1/4個
ローリエ ― 1枚
白ワイン ― 50ml
コンソメスープ — 500ml
オリーブオイル — 大さじ1
塩・こしょう ― 各適量
<作り方>
1 コテキーノは表示に従って茹でる。
2 にんじん、セロリ 、玉ねぎは5ミリ角のみじん切りにする。
3 鍋にオリーブオイルを熱し、1を炒め白ワインを加える。
4 全体がしんなりしたらコンソメスープ、ローリエ、レンズ豆を加えて強火にかける。
沸騰したらアクを取り、鍋の蓋をずらしてかぶせて弱火で15分ほど煮込む。
5 レンズ豆がちょうど良い硬さになったら、塩、こしょうで味を整える。
6 コテキーノは2センチの厚さにスライスする。
7 お皿に1を敷き、6をのせる。
*コンソメスープはブロードがない場合は500mlのお湯に1個のコンソメスープの素を溶かす。
コテキーノとレンズ豆さえ手に入れてしまえばあとは簡単!
コテキーノをいただいてイタリアのお正月を味わってみてはいかがでしょうか。