照りつける太陽、蝉の声、力強い緑のグラデーション…夏らしい毎日が続いています。連日の暑さに食欲が落ちたり、コンロの前に立つのが億劫に感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが冷製パスタ。その中でもカッペリーニというパスタは、素麺のように細く、また湯で時間も2分ほどで、気軽に調理ができます。イタリア風素麺ともいえるカッペリーニは、具材やソースでバリエーションが広がり、また缶詰、キムチ、塩辛など、家にある食材で簡単にアレンジができるのも嬉しいポイント。
今回はカッペリーニを使った冷製パスタのレシピを紹介します。
トマトとキムチの冷製パスタ(2人分)
夏が旬の完熟トマトとキムチの組み合わせです。大葉をパパッと手やして香りよくいただきます。
キムチ ― 100g
完熟トマト(なければ普通のトマト) ― 大1個もしくは小2個
オリーブオイル ― 大さじ1と1/2
カッペリーニ ― 140g
大葉 ― 3枚
<作り方>
1 トマトとキムチは1センチ角に切ってボウルに合わせ、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。
2 カッペリーニを袋の表示に従って茹で、冷水で冷やし、水気を切る。ボウルに入れ、オリーブオイル大さじ1/2と塩少々(各分量外)を加えて混ぜ合わせる。
3 2を器に盛り、1をのせ、手でちぎった大葉を散らす。
塩辛クリームの冷製パスタ(2人分)
冷蔵庫にある食材で思いついた一品です。塩辛の辛味を生クリームがまろやかにまとめてくれます。
いかの塩辛 ― 50g
生クリーム ― 120ml
カッペリーニ ― 140g
黒こしょう ― 適量
<作り方>
1 ボウルにいかの塩辛と生クリームを混ぜ合わせる。
2 カッペリーニを袋の表示に従って茹で、冷水で冷やし、水気を切る。
ボウルに入れ、オリーブオイル大さじ1/2と塩少々(各分量外)を加えて混ぜ合わせる。
3 2を器に盛り、1をのせ、黒こしょうをかける。
いちじくと生ハムの冷製パスタ(2人分)
熟したいちじくがソース代わりになります。生ハムの塩気とミントの爽やかな香りがアクセントになり、前菜にも使える一品です。
いちじく ― 2~3個
A:オリーブオイル ― 大さじ1/2
A:塩 ― 少々
生ハム ― 4枚
カッペリーニ ― 140g
ミントの葉 ― 少々
<作り方>
1 いちじくはいちょう切りにしてAと和える。
2 カッペリーニを袋の表示に従って茹で、冷水で冷やし、水気を切る。ボウルに入れ、オリーブオイル大さじ1/2と塩少々(各分量外)を加えて混ぜ合わせる。
3 2を器に盛り、1をのせ、生ハムを手でちぎりながら散らす。ミントをあしらう。
しらすとタコのアヒージョの冷製パスタ(2人分)
前日に作ったアヒージョの残りをかけたら美味しかった一品です。アヒージョが残ったら是非!
ゆでだこ ― 100g
しらす ― 50g
オリーブオイル ― 大さじ5
にんにく ― 1かけ
赤唐辛子の小口切り ― 1/2本分
塩 ― 小さじ1/3
カッペリーニ ― 140g
イタリアンパセリ ― 少々
<作り方>
1 たこは1.5センチ角に切る。にんにくは粗みじん切りにする(にんにくは粗めのみじん切りで。細かいと焦げやすい)。
2 小さいフライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子、塩、しらすを合わせて弱火にかけ、にんにくの香りが立って薄く色づいてきたら、たこを加え、たこが温まったら火を止める。
3 カッペリーニを袋の表示に従って茹で、冷水で冷やし、水気を切る。
4 3を器に盛り、2をのせ、イタリアンパセリを手でちぎりながら散らす。
かつて夏の暑い時期に旅したイタリア
茹だるような暑さが続く時期は、半分に切ったにんにくの切り口をパンに擦り付けて香りを移し、潰したトマトとオリーブオイルをかけただけの昼ごはんが印象的でした。イタリアの夏の手軽なランチの一つです。
冷製パスタはイタリアにはなく、日本に定着したメニューだそうです。冷たい麺が恋しくて、イタリアにも手軽に作れる冷製パスタがあれば良いのに!と思うのは私だけでしょうか。
家にある食材で手軽に出来るので、我が家流冷製パスタを是非作ってみてくださいね。