新学期の始まる9月。日本ではもう学校の始まったところもたくさんありますが、イタリアでは「9月から!」と言っても実際に開始されるのは9月半ば。イタリアタイムでのスタートです。
イタリアでは9月から新年度が始まるので、この時期は大きなリュックを背負った新1年生がたくさん。
日本の小学校とココが違う!
コロナ禍で学校に教科書を置いて帰ることが禁止されたこともあり、登下校に使うリュックはかなり重たいです。とはいえ、子どもが重いリュックを持つのは学校の中だけ。
イタリアでは小学校の間は登下校に保護者の送迎が義務付けられているので、リュックは基本的に保護者が持って運んでいます。かわいいキャラクターのリュックをごついお父さんが持っている、そんな微笑ましい光景が朝8時台に良く見られます。
イベントがない?
イタリアでは入学式・卒業式・始業式のようなものは小中高とまったくありません。運動会、文化祭、参観日もありません。クラブ活動もありません。
入学式はないのですが、小学1年生の登校初日のみ保護者が学校の中まで付き添い、クラス分けまでは一緒にいます。
このクラス分けがとても大事なのです。なぜなら、イタリアでは小中高とクラス替えがありません。1年生に入ったクラスのまま卒業まで過ごすのです。同じように担任の先生も卒業まで変わりません。
誰と同じクラスになりたい?
そんなイタリアでは、小学校や中学校の入学申込時には、同じクラスになりたい生徒を書くことができます。もちろんを希望を書いても、100%同じクラスになれるわけではないのですが、一応考慮されます。ですので、1年生のクラスが発表されると、「希望した友だちと同じクラスになれなかった!」と泣き出す子も毎年必ずいます。
保護者が学校に入るのは入学の1日だけです。その後に学校に入る機会は、先生との面談や年に数回の保護者会の時くらい。先生と話したいときには、連絡帳経由でアポイントを取ってからです。
日本とちょっと違うイタリアの学校。こうやってあのイタリア独特の濃い人間関係が作られているんだなぁと感心しています。