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冬におすすめ、トリノ発祥のビチェリン|阿部バリスタのコーヒータイムズ | イタリア カフェ

皆さん、「ビチェリン」って聞いたことありますか?

カフェ・モカの原型とでもいいましょうか。イタリア・トリノ名物ジャンドゥイオットというチョコレートを溶かしたチョコレートドリンク+エスプレッソ+牛乳でできた温かい飲み物がビチェリンです。

「Bicerin(ビチェリン)」という名前は、小さなグラス「Bicchierino(ビッキエリーノ)」に由来します。トリノには創業1763年の〈アル・ビチェリン〉という、250年以上の歴史を誇る老舗カフェがあります。私もバリスタとして働いている以上、一度はそのお店に行かなければと思い続け、2年前にやっと訪れることができました。

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ビチェリンはトリノの〈アル・ビチェリン〉で誕生したということから、今ではトリノのバールではどこでもビチェリンを提供していますが、店舗によってレシピが若干異なっています。とくに〈アル・ビチェリン〉では、ドリンクは表のエスプレッソマシンで全てバリスタが淹れてくれるのに、ビチェリンだけは「企業秘密」ということで、裏の調理場から提供されるほど。

オススメの飲み方は「混ぜないでそのまま飲む」とのこと。牛乳の滑らかさ、濃厚なチョコレートのコク、エスプレッソの苦味の3つの特徴を楽しむことができます。

我がピエトレ・プレツィオーゼでもビチェリンを提供いたしております。これからの寒い季節にピッタリのホットドリンクです。

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【初出:この記事は2017年12月18日、初公開されました@AGARU ITALIA】