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秋冬におすすめ!ほっこり温かいマンマの味イタリアのスープ【とっておきレシピ】

イタリアの家庭料理の中でも、一番マンマの味を味わえる料理はスープではないでしょうか?

家にある材料を刻んでコトコト煮込んだスープは、シンプルな味付けだけどホッとする美味しさがあります。材料の組み合わせやスパイスで味わいが異なり、作りおいて温め直してもまた味わいに変化が出るのも面白いところです。


今回は、寒くなってきた今の季節にぴったりなあったかスープのレシピを紹介します。

必ずしも同じ材料を揃える必要はなく、冷蔵庫にある食材でアレンジしてみてください。それがマンマの味ですから。


リボリータ

イタリア中部・トスカーナ州の家庭料理としても知られる「リボリータ」は、マンマの味。豆、野菜、バゲッドを入れて煮込みます。リ(もう一度)”と“ボリータ(煮込む)”という名の通り、二度煮することで味に深みが増します。家にある材料を無駄にせず美味しくいただくマンマの知恵が詰まった一皿です。仕上げにチーズやオリーブオイルで風味を加えていただきます。


<材料>3〜4人分
玉ねぎ ― 1/2個
人参 ― 1/4本
セロリ ― 1/4本
キャベツ ― 葉2枚
じゃがいも ― 1個
トマト ― 1個
いんげん豆 ― 5〜6本
白いんげん豆の水煮(缶) ― 1/2缶
トマトの水煮缶 ― 1/2缶
固くなったパン(バゲット) ― 3センチの厚さ2切れ
オリーブオイル ― 大さじ2
塩・こしょう ― 少々
パルミジャーノチーズ(好みで)

<作り方>

① 玉ねぎ、人参、セロリはみじん切りにする。キャベツは千切りにする。じゃがいもはいちょう切りにする。トマトはざく切りにする。いんげん豆は斜め切りにする。パンを水に浸けて柔らかくし、絞る。


② 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、人参、セロリを炒める。しんなりしたらキャベツ、じゃがいもトマト、いんげんまめを加え、炒め合わせる。


③ ②にトマト缶と水300mlを加え、沸騰したら弱火に落とし、1時間ほど煮込む。


④ ③にパンと白いんげん豆を加え、15分ほど煮込む。パンが溶けたら塩、こしょうで味を整える。


⑤ ④を器に盛り、好みでパルミジャーノチーズのすりおろしとオリーブオイルをかける。



カネーデルリ

北イタリアにあるトレンティーノ州は冬は雪が積もる寒い地域。この地で有名な郷土料理が「カネーデルリ」です。カネーデルリは、燻製生ハム「スペック」やチーズ、パンを丸めて作ったミートボールでスープの浮き身として食べられています。

その昔この地では年に数回しかパンを焼かず、硬くなったパンを美味しく食べるために考案されたのだとか。


<材料>3〜4人分
古いパン ― 100g
牛乳 ― 大さじ5〜
卵 ― 1個
玉ねぎ ― 1/4個
ベーコン ― 40g
オリーブオイル ― 大さじ1/2
すりおろしチーズ ― 大さじ3
イタリアンパセリのみじん切り ― 大さじ2
コンソメスープ  ― 400ml

<作り方>

① パンは手で細かくちぎって、ときほぐした卵と牛乳大さじ5加えて浸しておく。


② 玉ねぎとベーコンをみじん切りにし、オリーブオイルで炒め、冷ます。


③ ①に②、パセリ、チーズを入れてよく混ぜる(パサついていたら少し牛乳を、柔らかすぎたら少しパン粉か小麦粉を入れて調整する)。


④ ③をお好みの大きさに丸める。


⑤ コンソメスープを火にかけ、④を入れ、沸騰したら弱火にし、10分ほど静かに煮る。



大麦のスープ

優しい味わいと大麦のプリっとした食感が魅力の一品です。乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のあるトレンティーノ州のマンマの味です。


<材料>3〜4人分
大麦(もち麦でも) ― 40g
玉ねぎ ― 1/4個
にんじん ― 1/4本
セロリ ― 1/4本
長ねぎ ― 1/2本
じゃがいも ― 1個
ベーコン ― 40g
ローリエ ― 1枚
EXV.オリーブオイル ― 大さじ1
塩・黒こしょう ― 適量
パルミジャーノ・レッジャー ― 適量

<作り方>

① 大麦は塩少々を入れた湯で20分ほど下ゆでし、ザルにあけておく。玉ねぎ、にんじん、セロリ、ねぎは5ミリ角、じゃがいもは1センチ角に切る。ベーコンは5ミリ幅に切る。


② 鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、ベーコン、玉ねぎ、にんじん、セロリ、ねぎの順に加えて透き通るまで炒め、塩少々をふって蓋をし、弱火にし、30分ほど蒸し煮にする。


③ ②の野菜がやわらかくなったら、水600mlとローリエを加え、強火にし、沸騰したらじゃがいもと大麦を加え、じゃがいもがやわらかくなるまで10〜15分煮る。


④ 塩、こしょうで味をととのえ、好みでオリーブオイルをかけていただく。



うずら豆のスープ

うずら豆や様々な野菜の旨味と、パンチェッタやチーズの動物性の旨味が調和した、優しくも食べ応えがあるトスカーナ州のスープです。短く折ったスパゲッティーを入れてさっとランチにしても。


<材料>3〜4人分
にんじん ― 1/2本
長ねぎ ― 1/4本
セロリ ― 1/4本
キャベツ ― 葉2枚
カリフラワー ― 1/4個
小松菜 ― 1/4束
じゃがいも  ― 1個
トマト ― 1個
うずら豆水煮缶 ― 1/2缶
ベーコン ― 40g
ローリエ ― 2枚
EXV.オリーブオイル ― 大さじ2
塩 ― 適量
黒こしょう ― 適量
イタリアンパセリのみじん切り ― 少々
パルミジャーノ・レッジャーノのすりおろし ― 適量
EXV.オリーブオイル ― 適量(仕上げ用)

<作り方>

① 玉ねぎは粗みじん切りにする。にんじんは5ミリの厚さのいちょう切りにする。ねぎは5ミリの厚さの輪切りにする。セロリは1センチ角に切る。キャベツとカリフラワーは2センチ角に切る。小松菜は3〜4センチのざく切りにする。じゃがいもは一口大に切る。トマトは1センチ角に切る。ベーコンは5ミリ幅にする。


② 鍋にオリーブオイルを入れて弱火にかけ、ベーコン、玉ねぎ、にんじん、ねぎ、セロリの順に透き通るまで炒め、キャベツとカリフラワーを加える。塩少々をふって蓋をして弱火にし、30分ほど蒸し煮にする。


③ 水600mlとローリエを加え、強火にし、沸騰したら弱火にし、30分ほど煮る。


④ うずら豆、じゃがいも、トマト、小松菜を加え、15分煮る。パルミジャーノ少々を加えて混ぜ、塩、こしょうで味をととのえて器に盛る。好みでイタリアンパセリとパルミジャーノをふり、オリーブオイルを回しかける。


丁寧に作ったスープの味は格別です。

心と体に優しいイタリアのマンマのスープで深まる秋を楽しみませんか。