レセプションを抜けて歩みを進めると、広がっているのはイタリアのパラッツォ(豪奢な邸宅)をイメージする優美な空間。日常から非日常へと、モードが切り替わる瞬間です。高級感のあるインテリアは、まるでイタリアの三ツ星レストランのよう。でも、ここは東京。それも東京駅からすぐ近くに、こんな“イタリア”があるのです。
そんな“東京のイタリア”が、シャングリ・ラ ホテル 東京の「Piacere(ピャチェーレ)」。5スターホテルが誇るメインダイニングです。2009年の開業当時、ラグジュアリーホテルがメインダイニングとしてイタリアンレストランをオープンすることはまだ珍しく、日本中のイタリア好きなフーディーズを熱狂させました。
フレンチとイタリアンの両方のよさを知り尽くした古屋料理長が手掛ける目にも美味しいイタリアン
現在料理長を務めるのは、コンテンポラリーな料理が得意な古屋豊樹氏。実は古屋氏は、フランス料理からキャリアを始め、イタリア料理に転向したユニークな経歴の持ち主。それだけにフレンチとイタリアンの両方のよさを知り尽くし、フレンチのエッセンスを取り入れたアートのように美しい料理を創り出しています。
古屋氏の考えでは、イタリア料理は日本料理と共通点が多く、日本人に親しみやすいそう。季節やその土地の風土を大切に、素材を主役として持ち味を引き出した、いわば引き算の料理です。そこにフランス料理の華やかさを少々足し算することで、独特の世界観が生み出されます。
「ホテルのダイニングという性格上、もちろん日常的に訪れてくださるお客様もいらっしゃいますが、特別なお祝い事や記念日といった、大切なハレの日にいらしてくださるお客様も多いのです」と古屋氏。特別な時間を楽しみにいらっしゃるお客様の気分をより盛り上げるために、料理にときめくようなプレゼンテーションを施したり、ちょっとしたサプライズを仕掛けたりしています。
たとえば、真っ白なクロシュ(ドーム型のふた)で覆われたオマール海老の前菜は、ゲストの目の前でクロシュを外した瞬間、散らされた金箔がシャンデリアの光を受けて輝いたり。折り紙のような一枚の正方形のパスタは、折り畳まれた重なりはもちもち、一枚はつるつると、ひと口ごとに食感が異なったり。
とても手数のかかったこれらの料理を創作することができるのは、シャングリ・ラ ホテル 東京のメインダイニングだから。きちんと訓練を積んだスタッフが揃っていたり、最高品質の食材をいつでも安定して調達できたり、最高級ホテルのダイニングならではの強みが存分に発揮されています。
また、いまは外食するレストランも気をつけて選びたいという人も増えています。その点も高級ホテルはやっぱり安心。ホテルのエントランスで入口と出口の動線を分け、消毒や検温を実施しています。ダイニングだけでなく、ホテル全体で感染拡大防止の対策を行っているのです。
さまざまな事情で、いまは旅を我慢している人も多いはず。そんな日常をたまにはエスケープ。ほんの数時間だけ、ピャチェーレへプチトリップしてみませんか。
Piacere(ピャチェーレ)
東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館
シャングリ・ラ ホテル 東京28階
03-6739-7898
11時30分~14時30分、18時〜21時30分
土曜のみブランチ11時~14時30分
火曜休(当面の間)
http://www.shangri-la.com/jp/tokyo/shangrila/dining/restaurants/piacere/