2022年11月15日〜12月31日まで開催された『#私のカルボナーラ #La Mia Carbonara』キャンペーン。読者のみなさまより、たくさんのカルボナーラレシピ&写真を投稿していただきました。
今回、第1位に輝いたのは、前澤由希子さん。前澤さんをイタリア大使館にお招きして、#私のカルボナーラを実際に調理していただきました。
果たしてイタリア大使の感想は……? その様子をレポートします!
イタリア大使館の厨房で調理体験!
東京の只中にありながら、森閑とした空気が漂う駐日イタリア大使館。その一角にある厨房で、日々要人たちをもてなすイタリア料理の数々が作られています。
大使館でイベントがあるときは活気に満ち溢れたこの厨房も今日は静か。貸し切りの厨房で調理に挑むのは、第1位に輝いたユキキーナこと前澤由希子さん。
前澤さんは、東京と千葉県船橋市を拠点にイタリア料理教室『Ciao Bambina』を開催しています。イタリア各地方に伝わるマンマの味、手打ちパスタなど、伝統料理の魅力を伝えているという前澤さん。イタリアにも度々訪れていらっしゃいます。
本日は、エリオ・ロカンダ・イタリアーナのオーナー、エリオさんをアシスタント(!)にお招きしました。
ーー意気込みは?
「とても楽しみです。イタリアが大好きで、カルボナーラも大好きなので、今回賞をいただけて嬉しいです。エリオさんをアシスタントに、なんてとても贅沢で恐れ多いですが、よろしくお願いします!」
それでは早速、調理を始めましょう!
ンドウイヤの旨カラボナーラ
【材料】
スパゲッティ(2.2m m) 160g
ンドウイヤ 15g
卵黄 2個
牛乳 200ml
パンチェッタ 90g
白ワイン 30ml
オリーブオイル 小さじ1
粗挽きこしょう 適量
ペコリーノチーズ 10g
パルミジャーノチーズ 20g
【手順】
①鍋にお湯を沸かし始める。
②パンチェッタを7mmの棒状に切る。
③1%の塩をした湯でパスタを茹で始める。
④フライパンにオリーブオイル小さじ1と②を入れて弱火でカリッカリになるまで炒め、ンドウイヤを加えて馴染むまで炒め、白ワインを加えてアルコールを飛ばす。
⑤ボウルに卵黄、牛乳、すりおろしたチーズと黒胡椒を混ぜる。
⑥茹で上がったパスタを④に加えて脂を絡めたら⑤を流し入れて茹で汁40ccも加えて中火で温める。卵が固まらないように気をつけながら煮詰めたら出来上がり。
⑦皿に盛り付けたら盛り黒胡椒をたっぷりとふる。
パンチェッタとンドウイヤを炒める
今回のコンテストは、「あなたのオリジナルなカルボナーラを教えてください!」というコンセプトで開催されました。前澤さんが使ったのは、カラブリア特産のンドウイヤ。ンドウイヤは豚肉のいろいろな美味しい部分を集めて、唐辛子を塩で発酵させた食材です。
まずはこのンドウイヤのペーストを、パンチェッタと一緒に炒めます。
「パンチェッタをカリッカリになるまで炒めるのがポイントです」と前澤さん。
この時点ですでに食欲をそそる香りがしていますよ。
たっぷりの塩でお湯を沸かしたらパスタを茹でます。
パスタは、スパゲット・クアドラートという四角いパスタを使います。茹で時間は12分ほど。
パンチェッタを一度火から外したら、白ワインを投入してアルコールを飛ばします。
カルボナーラの一番重要な食材!卵液を作ります
メインの材料である卵を溶きます。本場のカルボラーナでは牛乳は用いませんが、今回はンドゥイアの辛さをマイルドにするために牛乳を入れています。
つづいて、パルミジャーノ、ペコリーのチーズ、黒胡椒を順番に入れて混ぜます。卵液ができました。
アルデンテ具合をイタリア流でチェック!
さて、パスタの様子はいかがでしょうか?
ここでエリオさんが、イタリア流パスタの硬さチェック! 茹でたパスタを天井に向かって投げます。天井にぺたっと貼り付かずに落ちてきたら、ちょうど良いアルデンテになっている証拠。
茹で上がったパスタにソースをからめます。
「スパゲッティはスポンジのようなものなので、よく茹でた状態で水気が多すぎるとソースに絡みません。アルデンテ気味だとちょうど良いですよ」とエリオさん。
パスタをソースによく絡めたら、火から外し、先ほど溶いた卵液を入れます。
最後に彩りを加えてできあがり!
イタリア大使に試食していただきました
「ゆきこさんのカルボナーラはとても興味深いです。おいしかったです。伝統的なレシピに手を加えていますが、これはカルボナーラだとわかりますね。
面白くて独特です。Brava、ゆきこさん!」
最後に、編集部のスタッフもいただきました。
ンドウイヤのほどよい辛さで食が進む&ワインが欲しくなる美味しさです! 美味しい美味しいと言いながらあっという間に平らげてしまいました。辛いもの好きも多い日本人にはたまらない味ではないでしょうか(もちろん、イタリア人スタッフも美味しくいただきました)。ぜひ読者のみなさんも挑戦してみてくださいね。
あなたもカルボナーラをアレンジしてみませんか?
シンプルな料理だからこそアレンジの幅も広がるカルボナーラ。今回も、伝統的なカルボナーラからオリジナリティ溢れるカルボナーラ風レシピまで、さまざまなレシピをご提案いただきました。
イタリアの食文化を通して、もっとイタリアを楽しんでくださいね。
前澤由希子さんのイタリア料理教室
Ciao Bambina https://yukikina.net/