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洗練と安心の饗宴。「BVLGARI Il Ristorante – Luca Fantin(ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン)」で楽しむ夏のイタリア

イタリアへ旅行できる見通しが立ちにくい今、日本にいながらイタリアを体感できる一軒が、東京・銀座にあるリストランテ「BVLGARI Il Ristorante – Luca Fantin(ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン)」です。高級ジュエラー「ブルガリ」の芸術性とクリエイティビティを同じくするリストランテは、イタリアのファインダイニングらしい艶めいた空間で、洗練と温かさが共存しています。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの内装風景ディナーはロマンチックな雰囲気を楽しめますが、全面ガラス張りの大きな窓から銀座を一望するランチタイムもおすすめ

ここで10年に渡ってシェフを務めているのが、イタリア・トレヴィーゾ出身のルカ・ファンティン氏。ミラノ「オステリア・デル・オルゾ」を始め、スペインの「アケラッレ」や「ムガリッツ」、イタリアが誇るスターシェフのハインツ・ベック氏が手がけるローマの「ラ・ペルゴラ」など、世界的な名店で着実に研鑽を積んできました。 

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンのルカ・ファンティン氏ルカ・ファンティン氏。料理に向き合う真摯な情熱と、明るく穏やかな人柄で、日本人シェフからも人望が厚い

その素晴らしいキャリアを持って、2009年現職に就任。以来、日本各地の生産者と親交を深め、「土地と生産者に敬意を持ち、その土地の食材を発見して、イタリアの技術で正統なイタリア料理をつくる」という哲学のもと、日本の食材を用いた美しいコンテンポラリー・イタリアンを確立し、世界的に有名なシグネチャーメニューを、これまでいくつも創り上げてきました。今年は世界的レストランランキング「アジアのベストレストラン50」で、17位にランクイン。アジアのイタリアンレストランの最高峰に輝いています。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの夏メニュー「ラビオリパプリカ」夏メニューより「ラビオリ パプリカ」。トマトを練り込んだラビオリでストラッチーノチーズで包み、季節の夏野菜をアートのように散りばめ、ローストしたパプリカのスープを注ぐ

そんなルカシェフによる夏の新メニューが、7月下旬よりスタートしました。新作には、とうもろこしやズッキーニ、パプリカ、なすなど、夏野菜がふんだんに盛り込まれています。

「この時期の日本の野菜は、みずみずしくて味が濃くなり、バリエーションも豊富で魅力的な食材です。魚介は、川魚やエビなどがおいしくなりますね」と、ルカシェフ。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの夏メニュー「海老とズッキーニの花」 夏メニューより「海老とズッキーニの花」。神奈川・小田原で水揚げされた甘みを讃えた手長エビを半生状態に軽く加熱して、ローストしたズッキーニ、ハーブを発酵させたソースを添えたひと皿。ズッキーニの花のフリットを添えて

筆者は、日本の手長エビやオリーブオイルの品質の高さを、ルカシェフに教えられて初めて認識しました。メイン料理として登場する豚肉「国産チンタセネーゼ種ポーク」も、とても希少価値が高いものとか。

「ファインダイニングのメイン料理が牛肉ではなく豚肉か、と思われるゲストもいらっしゃるかもしれませんが、この豚肉を食べたら、えっと驚かれると思います」と、ルカシェフはいたずらっぽく笑います。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの「雲丹のスパゲッティ」 ルカシェフのシグネチャーディッシュのため、新作の夏メニューには組み込まれていませんが、筆者が大好きな「雲丹のスパゲッティ」は、初訪問の人にぜひおすすめしたい。いまが旬のとろけるようなバフンウニがたっぷり使われている。予約時に事前相談のうえ入荷があれば用意してもらえる

料理の魅力にプラスして、筆者がイタリアらしさを感じるのが気持ちのいいおもてなしです。ここは日本なので、接客は当然ながら日本語で行われますし(英語やイタリア語も対応可)、スタッフの多くは日本人にも関わらず、丁寧ながらも堅苦しくない、まるでミラノのリストランテにいるようなサービスを受けられるのです。これは筆者の個人的な見解ですが、イタリア好きが集まると、自然とこうなる…?と感じました。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンのメニュー 日頃から、ゲストごとにメニューを用意するスタイルがこの間の感染対策の一環にも。ブルガリのロゴ入りの高級感あるメニューは、持ち帰りも可能

緊急事態宣言中は、国と都の要請に従い、一時休業をしていたリストランテ。ルカシェフは、母国イタリアの厳しい現状を心配しながらも日本に留まり、オンラインでチームとコミュニケーションを欠かさず、日本の医療従事者に食事を無償で届けるボランティア活動「ブルガリ お弁当プロジェクト」に取り組むなど、日本とイタリアの架け橋として力を尽くしてきました。また、この時間を有効的に活用して、日本の四季の食材についての学びを、さらに深めたそうです。

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンの内装 各テーブルの間隔をしっかり取り、ランチとディナーの間には各テーブルを消毒するなど、感染対策にもしっかり取り組んでいる

現在は席数を約4割減らしてソーシャルディスタンスに配慮し、ゲストにも消毒や検温を求めるなど、可能な限りの対策をして、ゲストを安全・安心に楽しませてくれています。

ファインダイニングの魅力をトータルで享受できるリストランテ。大切な人ととっておきの時間を過ごしに、ぜひお出かけください。

店舗情報
『BVLGARI Il Ristorante – Luca Fantin(ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン)』
〒104-0061 東京都中央区銀座2-7-12 銀座タワー
電話番号:03-6362-0555
営業時間:12:00~13:30 L.O.、17:30〜19:00 L.O.
定休日:日曜、月曜

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