日本でもおなじみの国のひとつ「イタリア」。
グルメやファッションをはじめ、日常生活の中にすっかり取り入れられているからこそ「えっ、そうなの?」とか「知らなかった・・・」ということも、いろいろあります。
そこで、いまさら誰かに聞きづらいイタリアに関するモノやコトについて、こっそりご紹介します。
第1回目の今回は「スパゲッティ」について。
この記事を読んだ後、あなたのスパゲティライフが少しでも、楽しく豊かになれば幸いです。

あなたが食べているのは、スパゲッティ?スパゲッティーニ?
ひと口に「パスタ」といっても、その種類は500種類以上とも、650種類以上ともいわれていて、正確な数はわかっていません。
そんな中でも、日本で最もポピュラーなパスタのひとつが「スパゲッティ」と呼ばれるロングパスタ。
しかし、スパゲッティと呼べるパスタには、厳格なルールがあるってご存知ですか?
地域などによっても多少の違いはありますが、一般的にスパゲッティは太さが1.8mmから1.9mmのものを指します。ちなみに、1.6mmから1.7mnmのものはスパゲッティーニ、2.0mm以上の太めのものはスパゲットーニと呼ばれます。
また、冷製パスタなどに用いられるカッペリーニの太さは0.9mmから1.3mmと極細サイズ。太さの違いでこれほどまでにさまざまな呼び方があるなんて、イタリアの人たちのパスタに対するこだわりの強さが窺い知れます。

太さの違いがメニューの違い
太さによって呼び名が違うロングパスタ。でも、違うのは太さや歯応えだけではありません。それぞれの麺の違いにより、用いられるメニューが大きく異なります。
例えば、先出のカッペリーニはさっぱりしたソースでも絡みやすいため、冷製パスタなど爽やか系のメニューにピッタリ。
また、4mmから8mmの太さがある楕円形の断面をしたリングイネや、断面が平べったいフェットチーネ、小さな穴が開いた太麺のブカティーニなどは、クリームソースやボロネーゼをはじめとする濃厚なソースによく合います。
ご自宅でパスタを食べる際、また麺の種類が選べるイタリアンレストランに行った時、ぜひ種類や太さを意識して注文してみてください。いままで気づかなかった美味しさや感動に出会えるかもしれませんよ。
