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クリスマスディナーにおすすめ!絶品イタリアン ティラミス&牛肉のロールのレシピ【本場のイタリア家庭料理教室 レッスン2】

今年のクリスマスはイタリアンを手料理するのがおすすめ!

本格的なイタリア料理をご家庭でお手軽に手料理する企画、「本場のイタリア家庭料理教室」第2回目です。
今回は「牛肉のロール“ピッツァヨーラ風”」とデザートの「ティラミス」を作ります。
今年のクリスマスは、クリスマスケーキもディナーも手作りしてスペシャル感を演出するのはいかがでしょうか。

第一回はこちら
お手軽に絶品イタリアン! フォカッチャとゴルゴンゾーラチーズのサラダの作り方 レシピ付き【本場のイタリア家庭料理教室 レッスン1】

イタリア料理講師ラウラ先生の写真
本場イタリア家庭料理の先生紹介

ラウラ先生

本格イタリアンを教えてくれるラウラ先生
北イタリアのパドヴァ市出身。日本在住。現在は東京の料理教室の講師を務め、ご自身のマンマや親戚から教わった、ヘルシーで家庭的なイタリアンを生徒たちにわかりやすく面白くレクチャーする人気のイタリア料理の先生です。

牛肉のロール“ピッツァヨーラ風”づくり

牛肉のロール“ピッツァヨーラ風”材料(6人前)●牛肉 12枚
●モッツァレラチーズ 200g
●ブラックオリーブ 60g
●トマトソース 300g
●ニンニク 2片
●オリーブオイル
●塩 適量
●こしょう 適量
●パセリ 適量
●オレガノ 適量

ラウラ先生(以下ラ):
まずは牛肉のロールから作りましょう。事前に用意して欲しいのが、1枚1枚が大きめの牛肉です。ここに具材をのせて巻いていくので、ある程度の厚みもあった方がいいです。そして、まず始めに、モッツァレラチーズを肉に合わせてカットしてのせましょう。全体の半分にいかないくらいまでがのせる量の目安です。

まな板の上に乗せられた牛肉とその上に乗せられたチーズ

ラ:次にオリーブをチーズの上にのせ、具材をのせた方から巻いていきます。

牛肉でオリーブとチーズを巻いている

ラ:ブラボーブラボー! いい感じですね。
巻ききったら中央を爪楊枝で刺して固定し、塩こしょうを振りかけます。

オリーブとチーズを巻いて爪楊枝で固定された牛肉

ラ:次にパセリを細かく切ってから、皮を取ったニンニクの皮を潰して、同じように細かく刻みます。それができたら、フライパンでオリーブオイルを温めて、そこにニンニクを入れて炒めていきます。香りが出てきたら、さらにトマトソースを加えてください。

ショップイタリア編集部(以下シ):とても良い香りがしてきましたね。

ラ:イタリア料理にトマトはつきものですよね。さて、ここに塩こしょう、そしてオレガノとさっき刻んだパセリを入れます。

フライパンで熱せられたトマトソース

ラ:ここまでできたら、牛肉のロールを入れて、蓋をして弱火で20分くらい煮てください。

シ:旨みが閉じ込められていくようですね。

トマトソースを入れてふたをしたフライパン

ラ:その通りです。20分経ったらひっくり返します。

シ:トロッとしたチーズがとても美味しそうで、食欲をそそられます…。

フライパンの中で牛肉からチーズがあふれ出す

ラ:もう20分くらい火を通したら、完成です。

シ:思ったよりも簡単でした。

試食タイム

できあがった料理の写真

ラ:前回ご紹介した、「ほうれん草、クルミ、洋梨とゴルゴンゾーラチーズのサラダ」を添えてみました。どうぞ、食べてみてください!

シ:トマトソースとチーズの、名前の通りピザのような味わいに、じっくり煮込んだ牛肉の旨みが組み合わさってとてもジューシーですね。
パセリやオレガノのアクセントも絶妙で、さすがメインディッシュにふさわしい満足感のある一品ですね。

お皿に盛りつけられた完成料理

ラ:巻いて煮込むだけだから、誰でも簡単にできますよ。では最後にティラミスを作りましょう。

シ:イタリアと言えばやはりティラミスですね。チーズの香りとコーヒー、ココアパウダーの香りがたまりません。日本でも大人気のデザートです。

クリスマスケーキにぴったりなティラミス作り

ティラミス 材料6人前

●卵 2個
●砂糖 35g
●マスカルポーネチーズ 250g
●サヴォヤルディ 250g
●ココアパウダー 適量
●ミント 適量
●エスプレッソ 1人前

ラ:ティラミスの発祥地はどこだか知っていますか? 実は、私のイタリアの実家の近くのトレヴィーゾだと言われています。
だから私にとっても馴染み深いデザートなんです。

ではまず、エスプレッソを作りましょう。1人前もあれば十分で、コーヒーマシンで作っても、なければインスタントのものでも構いません。
出来上がったらしばらく冷ましておきましょう。
次に、卵を割って、卵黄と卵白を分けてください。

卵を割ってボウルに入れるよう様子

シ:出来ました!

ラ:OK!では次に、卵白の方に砂糖をひとつまみ入れ、ハンドミキサーで泡立てます。
泡立てるのは大体5分くらい。白く硬くなるまでです。こんな感じで、ボウルを逆さにしても落ちてこないくらいまでやりましょう!

ボウルを逆さにするラウラ先生

シ:本当だ、落ちてこない!

ラ:次に、卵黄に砂糖35gを入れて、同じくハンドミキサーで混ぜていきます。ハンドミキサーは一度洗って、卵白をしっかり落としてから使ってくださいね。白っぽくなってきたらそこにマスカルポーネチーズを加えて、さらに混ぜていきましょう。

ハンドミキサーで卵とマスカルポーネを混ぜる

ラ:さらに、そこへ先ほど混ぜた卵白を追加します。卵白はやさしく入れて、ハンドミキサーではなく、ヘラなどで下から上の方にゆっくり混ぜてあげてください。

ラウラ先生と一緒にボウルをかき混ぜる生徒

ラ:全体的に白っぽくなってきたらOKです。
次にサヴォヤルディというビスケットを使って、ティラミスの層をつくりましょう。

サヴォヤルディは高級志向のスーパーマーケットとかなら売ってるはずです。レストランではよく、サヴォヤルディではなくスポンジケーキが使われていることが多いですが、私はこのビスケットを使った方が好きです。
さて、次に先ほど作ったエスプレッソを器に移して、そこにサヴォヤルディを1個ずつ、2〜3秒くらい浸けて盛り付け用の器に並べていきます。

サヴォヤルディをコーヒーに浸す

ラ:サヴォヤルディはやわらかいから、コーヒーに浸け過ぎると割れちゃいます。コーヒーがじわっとしみだしたくらいが丁度良いですよ。

サヴォヤルディを並べたら、作ったクリームを塗っていきます。端まで隙間なく。
塗り終わったら、2段目、3段目と作ります。何段かできたら、上からココアパウダーをかけ、ミントをのせます。

完成したティラミスにミントを乗せる

ラ:最後にラップをして3〜4時間冷蔵庫で冷やしたらできあがりです。

ティラミス試食タイム

皿に盛りつけられたティラミス

シ:実は私、サヴォヤルディを使ったティラミスをいただくのは初めてなのですが、スポンジケーキよりも好みです。
ところどころ固めのサヴォヤルディが入っていて、その食感の違いがクセになります。

ラ:お好みでいろいろアレンジできますよ。
例えばコーヒーをたくさん感じたい人はサヴォヤルディをたっぷり浸けて。サヴォヤルディの食感を味わいたい人はコーヒーに浸ける時間を少なくするなどのアレンジも楽しんでみてください。

本場のイタリア家庭料理教室 2レッスンを終えて

シ:自分で手を動かしてわかったのですが、思った以上に簡単に作れるのだなあと感じました。

ラ:そうなんです。
イタリア料理って、作ったことがない人からすると少しハードルが高いような印象もあるかもしれませんが、実は全然そんなことはないんです。
自分で作ってみればすぐに覚えるので、日本の皆さんもぜひ、イタリアの郷土料理をもっと気軽に楽しんでいただけたらと思います。

本場のイタリア家庭料理教室レッスン3

次回はラザニアに挑戦します。お楽しみに。

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初出:この記事は2018年3月18日、公開されました@AGARU ITALIA