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イタリア料理を囲んで心温まる家族で過ごすクリスマスを〜クリスマスレシピ紹介〜

12月の半ばを過ぎ、いよいよクリスマスが近づいてきました。皆さんは今年はどんな過ごし方をされる予定でしょうか?

友人と過ごす、家族と過ごす、はたまた1人でゆっくりと・・・などなど。

私はここ数年、24日もしくは25日のどちらかで家族の都合の良い方の日のディナーをクリスマス料理を食べながらゆっくりと(大きくなった子供達はいたりいなかったりですが)というのが定番の過ごし方となっています。


一方イタリアでは、クリスマスはカトリックの総本山ヴァチカンを擁している事でもわかるように最も特別な日の一つとされています。家族が集まり、ミサに参列し、マンマが作った料理をゆっくりといただく、日本のお正月の様な過ごし方をするのが一般的です。

おせち料理の様なものはありませんが、マンマの得意料理がコース形式にサーブされ、長い時間をかけてお喋りをしながら過ごすのがイタリア式。

今回はイタリア式とは言わないまでも(食べきれない可能性大です!)日本の家庭でも作りやすいクリスマス料理を様々なコツを交えてご紹介します。



アンティパスト(前菜)|赤と緑のブルスケッタ


ブルスケッタというミニトマトとヤリイカが載せてあるパン

赤はミニトマトと緑はヤリイカとじゃがいものバジルソースのクリスマスカラーのブルスケッタです。バジルソースは前もって作り置きをしておけば楽。ヤリイカの代わりにむき海老、ツナにしても。


〜ミニトマトのマリネ〜

<材料 (2人分)>

ミニトマト ― 10個
にんにくのみじん切り ― 少々
塩 ― 少々
バジルの葉 ― 2~3枚
オリーブオイル ― 大さじ1

<作り方>

1 バゲットは薄切りにしてオーブントースターで軽く焼く。

ミニトマトは四つ割りにし、にんにくのみじん切りとオリーブオイルを入れる。 パンにのせる。


〜ヤリイカとじゃがいものブルケッタ〜

<材料 (2人分)>

ヤリイカ ― 小3杯

じゃがいも ― 1個

*バジルソース ― 大さじ4

<作り方>

1 ヤリイカを水洗いし、胴体部分に親指を入れて下足と胴体がくっついている部分を離し、下足をゆっくりと引っ張って抜きます。胴体の中にある透明な軟骨を引っ張って外します。内蔵を切り離す。水で洗い流しながら、胴体のイカの皮をはがし、1.5センチ幅に切り、さっと茹で、水気をキッチンペーパーで拭く。

2 じゃがいもは皮をむき、1.5センチ角に切り、塩茹でをし、火が通ったらザルに上げて水気を切る。

3 1、2、バジルソースと混ぜ合わせる。

4 パンに3をのせ、バジルの葉を飾る。


ブルスケッタというミニトマトとヤリイカが載せているパン

手作りのバジルソース

*バジルソース

<材料>(作りやすい量)

バジルの葉 – 15枚

松の実、粉チーズ – 各大2

オリーブオイル – 1/2カップ

塩 – 小1/2

にんにく – 1かけ

<作り方>

1 フードプロセッサーににんにく、バジルの葉、松の実を順にかけてペースト状になったらオリーブオイルを加えさらに撹拌する。クリーム状になったら粉チーズと塩を加えて撹拌する。冷蔵庫で10日ほどは保存可です。


プリモ・ピアット(最初の皿)|パスタのグラタン


パスタのグラタン

ルマコーニというカタツムリの形をしたものやコンキリオーニという貝殻の形をしたものなど大きめのパスタの中にミートソースを詰め、ホワイトソースをかけてオーブンで焼いて作ります。取り分けやすく、おもてなし向きの一品です。

<材料>(作りやすい量)

ルマコーニ ― 10個

*ミートソース ― 適量

*ホワイトソース ― 200ml

<作り方>

1 鍋にたっぷりの湯を沸かし、多めの塩を入れ(3リットルに対し大さじ1の塩)、マルコーニを表示時間に従って茹でる。

2 水気を切ったマルコーニにミートソースを詰めて、グラタン皿に並べる。ホワイトソースをかける。

3 200度のオーブンで15分焼く


*ミートソース

<材料>(作りやすい量)

合いひき肉 – 500g

玉ねぎ – 1/2個

にんじん – 1/4本

セロリ ― 1/2本

にんにく – 1かけ

オリーブオイル – 大さじ2

トマトの水煮缶 – 2缶

赤ワイン – 1カップ

塩 – 小1

黒こしょう – 少々

<作り方>

1 玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくはみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルを熱し野菜を炒め、火が通ったらひき肉を加え、炒める。

2 ひき肉がパラリとして水分がなくなっったら、ワインを加えてアルコール分を飛ばす。続いてトマトの水煮缶を加え、1/2量になるくらいになるまで煮て、塩、こしょうを入れ味を整える。

冷凍庫で10日ほど保存可


*ホワイトソース

<材料>(作りやすい量)

バター - 大4

薄力粉 - 大5

牛乳 - 2と1/2カップ

生クリーム - 1カップ

塩 - 小1/2

こしょう - 少々

<作り方>

1 ホワイトソースを作る。フライパンにバターを溶かし、小麦粉をふり入れ、焦がさない様に弱火で2〜3分炒める。

2 牛乳を少しずつ加えてとろみがつくまでしばらく煮る。生クリームを加えて5分ほど煮て、塩、こしょうで味を整える。 

  冷凍庫で10日程保存可


パスタのグラタン

ルマコーニパスタ袋

ルマコーニパスタ

ルマコーニはカタツムリという意味を元にした、ショートパスタの一つ。
太くてカーブした筒の左右を90度角度が異なるようにカットしたような形をしています。


セコンド・ピアット(メイン料理)|ロールドポーク


ロールドポークというお肉のお皿

オーブン任せで美味しくて見た目も豪華なのでクリスマス料理に最適です。ほうれん草ときのこをお肉で巻き込んで作る豪快な一品です。

<材料>

豚ロース肉またはバラ肉(ブロック) ― 1000g
塩 ― 小さじ1弱
黒こしょう ― 少々

ほうれん草 ― 1束
マッシュルーム ― 1パック(10~12個)
塩・黒こしょう ― 各少々
オリーブオイル ― 大さじ1

<作り方>

1 ほうれん草を3センチの長さに切る。マッシュルームを薄切りにする。

2 フライパンを熱しにオリーブオイルをしき、2を炒め、塩、こしょうをふり、冷ます。

3 豚肉は包丁で長い方の一辺を切り落とさずに半分の厚さになる様に開き、大きな四角になる様にする。全体に塩、こしょうをまぶす。オーブンを220度に余熱する。天板にオーブンシートを敷く。

4 天板の上に豚肉をおき、2を端の方に縦一列におき、脂身が上になる様にロールケーキの要領で巻き込む。巻き終わりは楊枝を刺して止める。

5 4を220度のオーブンで20分焼き、170度に下げて50分程焼き、表面にこんがり焦げ目がついたら、オーブンの庫内に10分程おき、休ませる。

6 楊枝を外し、好みの厚さにスライスし、皿に盛る。


ロールドポークの2皿


毎年少しづつ揃えているクリスマスの飾り。

レッドとグリーン、ゴールド、シルバーなど毎年テーマを決めて食卓を演出すると楽しい。

今年はホワイト、レッド、グリーンのコーディネートにしました。


ドルテェ(甘いもの)|トッローネ


手作りのトッローネ

パネットーネ(ブリオッシュ生地の中に、ドライフルーツを混ぜ込んで焼いたパン)やパンドーロ(卵がたっぷり入った黄金色の甘いパン)を食べる事が多いのですが、コーヒーと一緒に出す簡単なアーモンド菓子トッローネもあとを引く美味しさで大人気です。

<材料>(作りやすい量)

アーモンド ― 200g
グラニュー糖 ― 100g
レモンの皮のすりおろし ― 1/4個分

<作り方>

1 アーモンドは180度のオーブンで4分程ローストし、粗みじん切りにする。

2 フライパンにグラニュー糖を入れて中火にかけ、カラメル状になったらアーモンドを加え、混ぜ合わせる。火を止め、レモンの皮を加え、混ぜ合わせる。

3 バットにオーブンシートを敷き、アーモンドをのせ、広げる。そのまま冷まし、まだ温かいうちに好みの大きさに手で割る。


手釣りのトッローネ

アーモンド

アーモンドをローストするのがカリカリ香ばしく仕上げるコツ。


いかがでしょうか?

ソースを前もって作ったりオーブンを活用すれば、コース形式で一皿一皿料理をサーブするのもスムーズに出来ます。

たまにはイタリア式のクリスマスで家族でゆっくりとおしゃべりしながらご馳走をいただいてみませんか?