まもなくクリスマス。街は美しくライトアアップされ、街路樹もクリスマス仕様におめかし。大人も子供もワクワクするシーズンです。
イタリアでも日本と同様クリスマスシーズンになると街はクリスマス仕様にディスプレイされ、クリスマスを待ちわびるのは同じですが、カトリックの国イタリアでのクリスマスは日本のようにパーティーをして過ごすというよりも、家族揃って静粛に神のへの祈りを捧げる大切な日とされており、日本のお正月の様に大切な人とゆっくりと過ごすのが習わしとなっています。
クリスマスイブの食事はというと身を清め、またクリスマス当日のご馳走に備えて軽めにいただく事が多く、お魚中心の軽めの食事をいただきます。
とはいえ、美食の国イタリア、美味しいお魚料理が何品か並びます。
今回はクリスマスイブ編、美味しいお魚料理を中心としたメニューをご紹介しようと思います。
鯛の塩釜焼き
サーモンのブルスケッタ2種
サーモンムース
自家製スモークサーモン
紫玉ねぎのピクルス
クリスマスリゾット
パンドーロ
鯛の塩釜焼き
簡単に出来て美味しくて盛り上がる魚料理といったらこれです。硬く焼き上がった塩釜を割るのも楽しいプレゼンテーションです。
鯛(中) ― 1尾
塩 ― 350グラム
卵白 ― 1個
タイム ― 適量
ローズマリー ― 適量
にんにく ― 1かけ
レモン ― 1個
<作り方>
1.鯛は、内臓、エラ、うろこをとり、洗ったら水けをよくとっておく。
レモンとにんにくはスライスする。
身に切れ目を入れ、ハーブ、にんにく、レモンを挟み、お腹にも詰める。
2.オーブンの天板にオーブンシートを敷く。
粗塩と卵白をよく混ぜる。
天板に鯛をのせ、塩を鯛を覆う様にかぶせる。
3.形を整え、スプーンを使って鱗をつけて形作る。
4.200度に余熱したオーブンに入れ30分程焼く。
5.レモンやハーブなどと一緒に盛る。
6.塩窯を割って、塩を取り、食べやすい大きさに取り分け、皿に盛り、好みでオリーブオイルをかけていただく。
サーモンのブルスケッタ2種
脂の乗ったアトランティックサーモンで作るのが美味しさのコツ。
ムースとマリネの2種類の美味しさを楽しみます。
バゲット ― 1センチの厚さのスライス8枚
*サーモンムース ― 適量
ピンクペッパー・セルフィーユ ― 各少々
*自家製スモークサーモン ― スライス4切れ
*紫玉ねぎのピクルス ― 少々
ケッパー ― 少々
<作り方>
1.サーモンムースをバゲットにのせてピンクペッパーとセルフィーユをあし
らう。
スモークサーモン をバゲットに乗せ、紫玉ねぎとケッパーをあしらう。
サーモンムース
サーモン(刺身用) ― 100g
クリームチーズ ― 25g
生クリーム ― 大さじ2
塩 ― 小さじ1/4
こしょう ― 少々
レモン汁 ― 小さじ1
<作り方>
1.全ての材料をクリームチーズは常温に戻しておき、フードプロセッサーでなめらかになるまで混ぜる。
自家製スモークサーモン
サーモン刺身用 — 100g
A:砂糖 — 大さじ1/2
A:塩 — 小さじ1/2強
<作り方>
1.サーモンは前日にAをまぶしてキッチンペーパー、ラップの順に包み一晩おく。
紫玉ねぎのピクルス
紫玉ねぎ — 2個
A:白ワイン、水、白ワインビネガーまたは米酢 — 各大さじ5
A:砂糖 — 大1
A:塩 — 小1/2
<作り方>
1.紫玉ねぎは繊維に添って1センチ幅に切る。
2.小鍋に白ワイン、水、白ワインビネガーを入れて沸騰してから7〜8分火にかけてアルコール分と酸味をしっかり飛ばす。
3.2に砂糖と塩を加えて完全に溶けたら1を加えて一晩おく。
4.3を瓶に移し替えて保存する。
クリスマスリゾット
赤と緑のクリスマスカラーのリゾットです。お米はひび割れを防ぐ為に洗わずに使います。
プチトマト – 8個
ブロッコリー ― 小房に分けたもの8個
玉ねぎ – 1/8個
米 – 1/2カップ
オリーブオイル – 大1
コンソメスープの素 – 1/2個
白ワイン – 大さじ1
塩 – 少々
パルミジャーノチーズのすりおろし又は粉チーズ – 適量
<作り方>
1.玉ねぎはみじん切りにする。ブロッコリーはさっと塩茹でする。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを弱火で炒めて透明になったら、米を加えて炒め合わせる。
全体にオイルがなじんだら白ワインを加える。
3.アルコール分が飛んだら水1カップとコンソメスープの素を加える。絶えず木べらで混ぜ合わせながら2カップの水を3〜4回に分けて加えていく。水の残りが半分程になったらブロッコリーとプチトマトを加える。
4.アルデンテの1歩手前になったら火を止めて塩で味を整える。
5.4を器に盛り、パルミジャーノチーズをかけていただく。
パンドーロ
パンドーロはイタリアのクリスマスには欠かせないお菓子。黄色いしっとりとしたブリオッシュ生地はリッチな味わいです。
日本でも手に入れる事が出来るので、機会があったら是非いただいてみてください。
生クリームといちごを添えてケーキの様にしていただいても美味しいです。
イタリアではクリスマスイブは家族揃ってゆっくりと夕食をとって語り合うファミリークリスマスが主流です。今年はそんなクリスマスイブの過ごし方をしてみませんか。