FOOD 27 Aug 2018

夕方から楽しむ「アペリティーヴォ」とは?|阿部バリスタのコーヒータイムズ


イタリアには「アペリティーヴォ(Aperitivo)」という楽しい習慣があります。直訳すると「食前酒」という意味です。

イタリアのバールでは夕方5時前後になると、面白いサービスタイムが始まります。バンコ(カウンター)にさまざまな美味しいアンティパストが並びます。しかもこれらは全て無料! バンコでアルコールを注文すると、アンティパストをサービスで自由つまめるのです。

イタリア人の夜は「アペリティーヴォ」から始まる

イタリア人は、食事の前には必ずアペリティーヴォをし、食欲を増進させてから夕食を取る習慣があります。

アペリティーヴォで代表的なアルコールには、カンパリ、アペロール、チンザノ、チナール、マルティニの他、ビール、スプマンテ、ハウスワイン等が挙げられます。最近では、ノンアルコールカクテルでも同様のサービスを受けられるとか。メインは夕食ですから、ここでお腹いっぱいにする人もいない訳です。

ミラノで見つけた新スタイル「アペリチェーナ」とは?

でも、私が最近ミラノへ行った際、セット料金(1ドリンク+フード食べ放題)でしっかり夕食がわりになるサービスを提供しているバールへ立ち寄ったことがあります。

これが最近の新しいスタイルで「アペリチェーナ(Aperi-Cena)」というそうです。イタリア人のアペリティーヴォの習慣を知らない、外国人観光客が多いミラノならではのサービスといったところでしょうか。

日本の場合ですと、夕方5時頃といえばまだ仕事をしている人が多いですが、この「アペリティーヴォ」が自然と溶け込んでくる日が来ると楽しいですよね。

【初出:この記事は2017年12月25日、初公開されました@AGARU ITALIA】

WRITER PROFILE
阿部 圭介 Keisuke Abe
阿部 圭介 Keisuke Abe

2000年にバリスタの魅力を知り、イタリア系カフェやレストランで修業を積んだ後、2014年、広尾に〈ピエトレ・プレツィオーゼ〉をオープン。ピエトレ・プレツィオーゼ http://www.pietrepreziose.jp/