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2022年秋、大人男性が選ぶべきデニムとコーデ術

たんだんと秋めいてきた今、気になるのが秋のファッション。秋は着用アイテムが増えるので、おしゃれを楽しむにはうってつけのシーズンです。


今回は、日々のコーデに欠かせない、オールシーズン活躍するデニムパンツに注目。コロナ禍で肩肘の張らないリラックスした着こなしが主流になった今、大人男性が選ぶべきデニムパンツは、ゆったりとした太めのワイドシルエットがおすすめ


ワイドデニムはそのゆるさから、今っぽい着こなしに導いてくれて、自然体かつこなれ感のあるスタイリングが完成します。シンプルなデザインのシャツやカットソーと合わせても、一気にトレンドライクなコーデに変身。ワンウォッシュやインディゴなどの濃色ですと、より秋らしさを演出することが可能です。


また、ワイドパンツは脚に密着しないので、はいていてラクな点も◎。また、脚のラインを拾わないので、体型カバーが叶うのもおすすめポイントです。ストンと落ちるワイドストレートタイプを選べば、スラックス感覚で着用できます。寒くなってきたら、ワイドパンツの下にタイツを重ねても着膨れして見えないのもいいですね。


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遠藤友香 / 2021.10.14


ぜひ参考にしたい! 大人男性におすすめのワイドデニムパンツコーデ

今回は、大人男性におすすめのデニムパンツを使ったコーデとおすすめデニムパンツをご紹介します!


裾のロールアップがしやすいデザインなら着こなしの幅も広がる

出典:WEAR(hope @wear_hope さんのコーディネート)

腰から裾に向かって程よくゆとりを持たせ、自然に広がるワイドシルエットでリラックス感を演出したワイドデニムパンツ。縦に走るフロントの2タックデザインにより、脚長効果が生まれています。落ち着いた雰囲気のインディゴブルーが、秋らしい一本。柔らかな肌当たり、そして程良くストレッチ性も効いているものなら、ストレスフリーで着用可能です。裾のロールアップがしやすいものですと、着こなしの幅が広がります。オールシーズン使えるタイプを選べば、活用頻度が上がりますよ。


カジュアルアイテムの定番のボーダートップスにカーディガンを合わせれば、季節感のあるスタイリングに。カーデの丈が短めのものは、全体のバランスが良くなるので、低身長の方にもおすすめです。


ブラックカラーでモード感を演出

出典:WEAR(なかやん @nakayan_yade さんのコーディネート)

厚すぎず、重すぎない、程良いオンスのデニム素材が使用されたはきやすいワイドデニムパンツ。ブラックカラーを選ぶことで、モード感のある雰囲気を醸し出しており、クールな印象が加味されています。合わせるアイテムを選ばない万能なアイテムです。


画像のように、テディベアのワンポイント刺繍が可愛らしいストライプシャツを合わせれば、きれいめカジュアルコーデに仕上がります。今の気分にマッチするゆったりとしたルーズシルエットが、トレンドライクな着こなしを演出しています。


エレファントジーンズを大人っぽい印象で

出典:WEAR(downey @downey1209 さんのコーディネート)

スキニーやフレアに続く新しいシルエットとして注目を集めている、まるで象の足の様なズドンとした深い股上に太めのシルエットが特徴的なエレファントジーンズ。1990年代に確立したストリートのスケーターカルチャーからインスパイアされたアイテムで、まるでスラックスのワイドパンツのような見た目に仕上がっています。サラッとした肌触りと、適度な柔らかさにタイプなら、ストレスを感じることなく着用可能です。


画像のように、上品な佇まいのジップジャケットを投入すれば、エレファントジーンズが大人っぽい印象に。身幅を広くとり、ドロップショルダー仕様にすることで、カジュアルな印象を与えずモード感溢れるジャケットです。


バルーンのように丸みをおびたシルエットも◎

出典:WEAR(じゃーく @wear_jark さんのコーディネート)

腰から膝にかけて、バルーン(=風船)のように丸みをおびたシルエットが特徴的なワイドデニムパンツ。新鮮な印象が打ち出せるので、スタンダードなワイドパンツに飽きた方におすすめの一本です。日々のコーデに取り入れるだけで、今っぽいリラックス感のある着こなしが叶います。ウエスト部分がゴム仕様のタイプなら、締め付け感がなく快適なはき心地です。丈夫でシワになりにくい、柔らかいコットン100%のデニム生地は、長くはいて自分だけのエイジングを楽しむのも◎。


トップスに、「Uniqlo U(ユニクロユー」のエアリズムコットンオーバーTシャツを合わせて、肩肘の張らないコーデが完成しています。あえてオーバーサイズのXLを選ぶことで、リラックス感が生まれています。


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遠藤友香 / 2022.03.24


この秋はきたいワイドデニムパンツ

次に、この秋注目のイタリア製ワイドデニムパンツを2本ピックアップします!

イミットの805デニムパンツ

805 59,400円(税込)/IMjiT35020(イミット35020)

2016年にイタリアのデュエ・カラーレという小さな町の工場にて、高いクオリティのジーンズを最高の素材で作る目的で生まれた「IMjiT35020(イミット35020)」。IMjiT(イミット)とは、Impresa Jeans Italiaの略で、イタリアのジーンズの会社という意味。また、35020は工場のあるデュエ・カラーレの郵便番号です。


80年代後期に始まったこの工場は、ヨーロッパのメゾンブランドのパンツの生産を請け負っていた背景を活かして、縫製等の技術を守っていくことだけでなく、新しい生地や文化、イタリアの生産背景などの発展のため研究を続けています。


イミット35020は、職人の技を守りながら、決してビンテージの復刻ではないモノ作りを念頭に置いています。質実剛健でありながら、どこかイタリアのモノ作りが継承されているデニムは長く愛用でき、洋服のこれまでの消費サイクルを見直すうえでも、ワードローブに揃えたいアイテムです。


こちらのデニムパンツは、工場が誇るテクニックを凝縮した一本。今では珍しいシングルニードルで縫われており、繊細な縫い目を楽しむことができます。パターンの段階から、通常のデニムとは違うパターンを作らなければならず、職人の本気を感じることができます。各バータックの裏に付けられた補強用の生地、裏リベットなど、細かく作られているパンツです。少し太めのストレートで、細くなりすぎないシルエットが今っぽい。


ファーストパターンのCraftデニムパンツ

Craft 47,000円(税込)/1st Pat-rn(ファーストパターン)

2011年、デザイナーのクリスティアーノ・ベルトによって立ち上げられた、イタリア発ブランド「1st Pat-rn(ファーストパターン)」。ブランド名は、ミリタリー用語として使われた「First Pattern(一番初めのプロトタイプ)」が由来となっています。


ファーストパターンは、元々ニット生地を使用した小さなコレクションから始まりました。2012年にイタリア・フィレンツェで開催される世界最大規模のメンズファッション見本市「Pitti Uomo(ピッティウオモ)」に出展し、日本市場には、2013年春夏コレクションで進出。


創始者でありデザイナーであるクリスティアーノ・ベルトとシルビア・ピッチンは、ファーストパターンは洋服を作るだけでなく、そこにある「物語」を伝えるブランドであると言います。コレクションは、時代背景やこれまでの歩みの異なった二人のデザイナーが、その時々にテーマを選び、これまでお互いが培って来たクリエイションの基礎である、洋服の仕立て、ミリタリー服、ワークウエアやデニムを再構築するところから始まっています。ニット生地やシンプルな素材を使うことによって、洋服として普遍的な品質やデザインを大切に考え、大量生産を避けて、生地や縫製にこだわっているブランドです。


こちらは、「ファーストパターンではデニムは作らないのか?」といった顧客の声から生まれたパンツ。そのまま、5ポケットのデニムを作るということに抵抗を感じたデザイナーが、生地工場と共に作った、限りなくデニムに似た見た目の生地で作られています。


腰の辺りにグルカパンツのディテールを持ってくることで、グッとファーストパターンらしい一本に仕上がっています。腰のベルトを絞ることで、サイズを1サイズほど小さくすることが可能となり、ベルトなしでもスタイリングが楽しめます。また、太めのシルエットのため、少しオーバーサイズぎみのスタイリングにも対応でき、年間を通じてはけるアイテムです。


以上、この秋はきたい大人男性におすすめのワイドデニムパンツをご紹介しました。ぜひ、秋コーデの参考にしていただけますと嬉しいです。


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