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ミラノの話題スポット「コルドゥージオ広場」にオープンした「ユニクロ」と「スタバ」に行ってみた!

イタリアでも話題のユニクロへ!

11月に入り、冬時間へと切り替わり、街の木々なども冬支度をはじめたミラノ。
寒さが本格的になるこれからの冬のミラノにも、ジャパンクオリティーのユニクロのヒートテックは欠かせません。
冬場に日本から遊びに来る友人の持ち物リストにも、やっぱりヒートテックを勧めます。しかし、イタリアを代表する都市ミラノには、こちらでは「MUJI」と呼ばれている無印良品はありましたが、これまではイタリアにはユニクロの店舗がなかったために、日本に帰国した際や、親友がいるロンドンに訪れた際に、ユニクロのオリジナルアイテムを購入していました。

そして、昨年末に、ユニクロがミラノにイタリア初の店舗をオープンするという情報を入手。それ以来、オープンを心待ちにしていたのですが、オープン当初には店先には長蛇の列ができているとのことだったので、そろそろ混雑が落ち着いていることを想定して行ってみることにしました。

再開発が進むミラノのコルドゥージオ広場

多くの人で賑わう話題のスポット「コルドゥージオ広場」に誕生

イタリア初の店舗をコルドゥージオ広場に、今年の9月中旬にオープンしたユニクロ。日本人の生活に身近になったユニクロは日本全国に819店舗、海外に1380店舗展開し、世界的にも知名度が高い日本のリテールブランドのひとつです。

2001年にイギリスの海外初の店舗としてオープンし、その後ヨーロッパにおいては、フランスやドイツ、ベルギー、スペインなど、ヨーロッパ各国へ店舗を展開し、ついにイタリアにもユニクロの店舗がオープン。

今回のユニクロのオープンの際には、ミラノを中心とした多くのイタリア国内のメディアでも取り上げられました。

多くの人で賑わうユニクロ コルドゥージオ広場店の入口

区画開発が進められているミラノでも話題のエリア「コルドゥージオ広場(Piazza Cordusio)」に、今回ユニクロが店舗を構えたことも、注目度の高い理由のひとつです。
このコルドゥージオ広場は、ミラノの象徴ドゥオーモとセンピオーネ公園のスフォルツェスコ城を結ぶ道路のほぼ中心にあり、周辺には、イタリア銀行(Banca Italia)などの金融機関も多く、古くからミラノの重要な役割を担ってきた場所としても知られています。

コルドゥージオ広場はイタリア銀行などもある金融街

コルドゥージオ広場のユニクロの隣に並ぶのは、イタリアの初の店舗として、昨年オープンした「スターバックス・リザーブ ロータリー」。そして、広場を挟んだ対面にある、パラッツォ・ブロッジ(Palazzo Broggi)は約1億ユーロが投資され「THE MEDELAN(ザ・メデラン)」とよばれる複合商業施設が建設中です。

THE MEDELANは、高層階にオフィススペース、商業エリアには12,000㎡には8つの旗艦店などの店舗、レストランやカフェなどが並ぶ2,000㎡のエリア、屋上レストランが備わった施設で、2021年にオープンを予定しています。

「THE MEDELAN(ザ・メデラン)」とよばれる複合商業施設が建設中

10分ほど待ち、ようやくミラノのユニクロに入店!

ユニクロのオープンから約2ヶ月が経ち、それほどの混雑を予想していなかったのですが、外にはまだ入店待ちの人達の行列ができていました。
実際には思ったよりも待たず、10分ほどで入店できました。店舗に入ると、ユニクロらしいカラフルなニットなどが並び、日本のユニクロの店舗との違いをあまり感じませんでしたが、19世紀末に建てられた建物を改装してオープンしたということもあり、特に一階フロアは日本国内の大型店舗に比べて天井が高く、中央に吹き抜けのスペースがあるため開放感があります。

また、今までに行ったことのある、ニューヨーク五番街のフラッグショップや銀座のフラッグショップは、ガラス張りのモダンテイストなデザインなのに比べて、外観の雰囲気と統一感のある落ち着いた空間デザインが特徴的でした。

19世紀末に建てられた建物を改装してオープンしたということもあり、特に一階フロアは日本国内の大型店舗に比べて天井が高く、中央に吹き抜けのスペースがあるため開放感が

1500㎡もある店内には、1階には、メンズ、レディス、地下1Fにはメンズ、2階にはレディス、キッズのユニクロならではのアイテムが所狭しに並んでいます。私が行った日の店内で日本人をちらほら見かけたのはヒートテックや下着のゾーン。
イタリアにユニクロが出店してくれたことは、海外で生活する日本人にはやっぱり便利なようです。
また、2階フロアには、海外の店舗を中心に人気の葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフしたUTコレクションのアイテムと合わせて、ブレシアのオリエンタル・アート美術館(Museo d’arte orientale)の葛飾北斎の作品が展示されているのも見どころです。

2階フロアには、海外の店舗を中心に人気の葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフしたUTコレクションのアイテムと合わせて、ブレシアのオリエンタル・アート美術館(Museo d’arte orientale)の葛飾北斎の作品が展示

品揃えの豊富さからか、オープンしたばかりで人が混雑していたせいか、かなり窮屈ですれ違うのもやっと。まるでセール会場に来たかのようで、あまり快適ではありませんでした。
さらに、マネキンが着ている商品を尋ねると、「それはディスプレイ」と冷たく一言。店員さんがはいていたパンツを尋ねると「ネットだけの取扱商品です」。

実際に店舗での商品の品数は少なくはありませんでしたが、オンラインストアの方が値段が安いものや、取扱商品の数が多く、「サイズや素材感などがわかるならネット購入をした方が良いのかも」と思ってしまったのが正直な感想です。
なんとか、目的のヒートテックのシャツとタイツやレギンスなど、これから寒くなるミラノの冬に必要なアイテムはゲットできたのでとりあえずは満足しましたが、ぐったり。

でも、せっかくだから、これもまたオープンからしばらく、超混雑していたために、なかなか足を運ばなかったお隣のスターバックスへ行ってみることにしました。

ユニクロと隣接する「スターバックス・リザーブ」も長蛇の列

スターバックスは、今のように日本国内にこれほどまでに普及する以前、アメリカで生活をしていた頃のちょっとした思い出の味。
スターバックスと言えば、現在はロンドンにいる親友と何かにつけて、よくスターバックス片手に恋バナをしていたことを思い出します。
イタリアといえば「エスプレッソ」。カフェアメリカーノ(アメリカンコーヒー)と注文すれば、エスプレッソが入ったカップとお湯が別で出てくるのがイタリア。でも、時折、美味しい普通のコーヒーが飲みたくなります。

コルドゥージオのスターバックスは「スターバックス・リザーブ ロータリー」

ミラノにイタリア初のスターバックスが出店したのが、2018年の11月。
スターバックスのイタリア初上陸から約1年が経ち、現在ではミラノの中心部、ミラノチェントラーレ駅(ミラノ中央駅)やマルペンサ空港などを含め8店舗がオープンしています。

このコルドゥージオのスターバックスは「スターバックス・リザーブ ロータリー」。本店があるシアトル、東京、ニューヨーク、上海、そしてミラノの5店舗にしかない、ワンランク上のスターバックスです。
また、スターバックス・リザーブロータリーでは一般的なスターバックスのグリーンのロゴ「ギリシャ神話のセイレーン(人魚)」を使用せずに、星がデザインされたオリジナルロゴを利用しているのも特徴のひとつです。

店内はまるで「チャーリーとチョコレート工場」のアトラクション

当日は小雨が降る中、ユニクロ同様、長蛇の列。
しかし、昨年のオープン当時は数ブロック先まで列が伸びるほどだったことに比べれば、その日はそれほどでもなく、ユニクロ同様10分待ち程度で入店できました。

ミラノのスターバックス・リザーブは、1901年にミラノの証券取引所として設計され、その後郵便庁舎ビルとしていた場所をリノベーションされた重厚感のある外観が特徴です。

2,300㎡の店内に入ると、コーヒー豆の癒しの香り、目の前には巨大なコーヒー豆を焙煎や醸造する機械などが置かれていて、映画の「チャーリーとチョコレート工場」を彷彿する空間で、まるでアミューズメントパークのアトラクションに入ったような気分を味わうことができます。

実際に、2014年にシアトルにスターバックス・リザーブ ロータリーをオープンした際には、スターバックスのシュルツCEOはCNNのインタビューで「劇場、ロマンス、ドラマで感じるような経験を与える場所を作りたい。ウィリー・ウォンカ(チャーリーとチョコレート工場の登場人物)のコーヒーのように」と話しています。

ミラノのスターバックス・リザーブは、1901年にミラノの証券取引所として設計され、その後郵便庁舎ビルとしていた場所をリノベーションされた重厚感のある外観

ミラノのドゥオーモと同じ採石場から調達された大理石が敷き詰められた床や、ブロンズで統一した洗練されたこだわりの高いデザイン性も圧巻です。

メインバーには、液体窒素を用いたアイスクリームを使ったアフォガートなどが味わうことができる「アフォガードステーション」、100種類以上のカクテルを提供する「アリビアーモ・バー」、焙煎したての豆をベースにコーヒーマイスターがオリジナルブレンドをしてくれる「スクープバー」、ミラノを代表するベーカリー「プリンチ(Princi)」のパンやピッツァが味わえる「プリンチバー」が店内に並びます。

さらに、ミラノのスターバックス・リザーブ ロータリーオリジナルのグッズなども販売されているので、観光客にもおすすめのスポットです。

シュルツCEOはCNNのインタビューで「劇場、ロマンス、ドラマで感じるような経験を与える場所を作りたい。ウィリー・ウォンカ(チャーリーとチョコレート工場の登場人物)のコーヒーのように」

話題のスポットということで、常に混雑しているため、店内に入るまでの待ち時間や、さらに店内で注文するまでにも並ぶ必要があるのが難点ですが、ゴージャスな空間で香り高い新鮮なコーヒーを味わうことができるのは、やっぱり魅力的です。友人がミラノに訪れた際には、おすすめしたい場所ができました。

コルドゥージオ広場は、スターバックスとユニクロに多くの人が列を作っていて、アトラクション待ちのディズニーランドのようです。「THE MEDELAN(ザ・メデラン)」が2021年にオープンすれば、このコルドゥージオ広場はさらに話題性の高い、ミラノの代表的なスポットになりそうですね。

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