INTERVIEW
FASHION 18 Jan 2021

日本人女性として初めてミラノコレクションに参加。
アンテプリマのクリエイティブ・ディレクター荻野いづみ氏インタビュー<ファッション編>


「アンテプリマ」のクリエイティブ・ディレクターとして、ファッション業界の第一線で活躍する日本人女性、荻野いづみ氏によるインタビュー。彼女にとってファッションとは?インスピレーションの源について語ってくれた第1弾(アート×デザイナー編)に続き、第2弾(ファッション編)をお届け!

第1弾(アート×デザイナー編)はコチラ

ワカペディア:前回に引き続き、今回はファッションについてのお話を聞かせてください。いづみさんは、小さい頃からファッションに興味がありましたか?

荻野いづみ:通っていた学校が私服通学だったので、毎日何を着ていくか、友達と楽しんでいたのを覚えています。それに、祖父が銀座で高級帯屋を営んでいたので、小さい頃から美しい装いに触れていたことが多かったですね。

ワカペディア:その研ぎ澄まされたファッションセンスは、学生の頃から培われていたんですね、納得です!ご自身のブランドを立ち上げた際、ご家族から引き継いだ理念などはありましたか?

荻野いづみ:立ち上げた当時から大事にしているポイントと言えば、色選びと、色々なスタイルの中にも遊び心を入れることかな。

アンテプリマのバッグ

ワカペディア:なるほど。確かに「アンテプリマ」のコレクションは、色合いやデザインが綺麗なのに大人の可愛らしさや遊び心があって、乙女心を擽られる気がします。そんなところも、エイジレスに世界中の女性を虜にしているのかもしれませんね。

荻野いづみ:そう言ってもらえると嬉しいです。私自身は、TPOを守った中で、自分が納得したコントラストを盛り込んだファッションがこだわりですね。

ワカペディア:そんないづみさんが尊敬しているファッションデザイナーや、影響を受けたデザイナーの方はいますか?

荻野いづみ:「ミュウミュウ」を立ち上げ、創業者マリオ・プラダ氏の孫としてブランドの再建も手がけた、「プラダ」のオーナー兼デザイナーのミウッチャ・プラダ氏ですね。

ワカペディア:ミウッチャ氏!当時高級バッグは革製品が主流だった中、彼女が軽やかで上部なナイロン素材を用いた「ポコノ」を発表して、今では「プラダ」のアイコンバッグとして定着していますね。低迷していたプラダを復活させただけでなく、ファッション界を超えて大きな影響力となったことは間違いないです。いづみさんは、これまで国内外で活躍する多くの女性達を見てきたと思いますが、現代の日本人女性が海外の女性達から学ぶべきことは何だと思いますか?

荻野いづみ:日本はまだ、女性に対する国の援助や子育て支援が少ないので、女性が働きたくても働けない現状があると思います。日本人女性はまじめで、辛抱強くて、働き者で、周囲の目を気にします。海外の女性から学ぶべきことがあるとすれば、おおらかさと個性の尊重、飛び込む勇気とケ・セラ・セラ(成るように成る)の精神かな?

アンテプリマのクリエイティブディレクター荻野いづみ氏

ワカペディア:世界で活躍する女性の言葉には説得力がありますね。今年は、新型コロナウイルスの影響でファッション業界も大きく変わりましたが、今後はどのように展開していく予定ですか?

荻野いづみ:中国やアジア圏など、早期からコロナの封じ込めに成功している国は、内需も拡大していて業績も良いので、それらの国々を中心に販売を拡大していきたいと思ってます。大きな課題もありますが、今後も良い商品を作り、丁寧に顧客を増やしていくという基本的な姿勢は変わりません。

ミラノにあるアンテプリマアンテプリマ ミラノ店

ワカペディア:なるほど、今後のアンテプリマも楽しみですね。今日はお時間ありがとうございました!

笑顔でリモート・インタビューを終えたワカペディアは、パソコンを閉じた。新型コロナウイルスの影響で、私たちは日常を「変える」ことばかりに目が留まるけれど、本当に大切なものを守るために、時には「変えない」という選択も必要なのかもしれない。クリエイティブ・ディレクターの彼女が持つ大胆さと飛び込む勇気が、今後の「アンテプリマ」を一層力強く牽引していくに違いない。それこそまさに、ケ・セラ・セラ(成るように成る)。

アンテプリマ
https://jp.anteprima.com/

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WRITER PROFILE
Wakapedia
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ワカペディアは、異文化交流の促進を目的としたトータルサイト。 設立者のサラワカは、日本人の両親の元ミラノで生まれ育ち、ロンドン、パリ、東京、イタリアでは、のちにワカペディアのオフィシャルメンバーとなる個性溢れる5名(GIULIA BISON, FEDERICA FORTE, YURIE N, YOKA MIYANO, CAMILLE BRUNET) と出会った。#CULTURECANBEFUNをモットーに、言語の壁を超え、アートやファッションをはじめとする様々な文化情報を、ユーモアを交えて発信している。 また、活動の一環として、世界的に有名なアーティストや著名人へのインタビューの他、企業のクリエティブコンサルティング、デジタルコンテンツの作成や記事の執筆なども手掛けている。 これまで担当したプロジェクトは、BRUTUS、ELLE JAPAN、L’OFFICIEL MAGAZINE、PLAYBOY ITALIA、POPEYE、TOILETPAPER MAGAZINE、VOGUE JAPAN等。