LIFESTYLE 21 Dec 2020

いつかイタリアのクリスマスを楽しみたいと思っている方へ、おすすめ時期と過ごし方

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先日とある日本の方から「フィレンツェのクリスマス、コロナウイルスが落ち着いたらいつか訪れてみたいです!」とのメッセージをもらったのですが、クリスマスにイタリアを訪れてみたいという日本人は少なくないのでは。今回はそんな方に、クリスマス時期のイタリアを訪れる注意点やお勧めの過ごし方をご紹介します。今年はコロナ禍のため、例年通りにはいかないイタリアではありますが、来年以降で通常の生活が戻り、日本人がイタリアを再び訪れることができるようになった際の参考にどうぞ!

イタリアのクリスマスは日本のお正月のような位置づけ

イタリアのクリスマスは伝統行事であり、学校も会社も休みとなるれっきとした祝日。日本のお正月のようなイメージといえば想像しやすいかと思います。

日本人が大晦日に神社などへ年越しのお参りに行くように、イタリア人は24日のクリスマスイブに教会へ行き、翌日までに及ぶ長い年越しミサに参加。

2イタリアのクリスマス昨年末のフィレンツェ

日本人がお正月に家族で集まっておせち料理を食べて年賀状を読みお年玉を渡すように、イタリア人は25日のランチに家族が集まって伝統料理を食べてクリスマスカードを読みプレゼントを渡します。

日本のお正月には多くのレストランやショップが休業するように、イタリアのクリスマスには同じく多くのレストランやショップが閉まります。

ですからクリスマスの25日にイタリアを訪れるということは、お正月に日本を訪れるような感じで、街の多くのレストランやショップが閉まり、美術館や博物館も閉まってしまいます。また、イタリア人たちは自宅や親族の家、レストランなどで夕方まで長いランチ会を開いているため、街の通りからはイタリア人たちがいなくなります。日本のクリスマスのような華やかな雰囲気をイメージして25日にイタリアを訪れると「あれ?思ったより静かで、人出が少なくて閉まっているところが多くて、ちょっと寂しい・・」と感じでしまうかもしれませんのでご注意を。

イタリアのクリスマスの雰囲気を味わうなら11月下旬〜1月6日

一方イタリアの大晦日&お正月が、日本のクリスマスイブ&クリスマスのような位置づけになります。イタリアでも1月1日は祝日で、学校も会社も休みになりますが、日本のクリスマスのように友人や恋人たちと集まって年越しパーティーや新年会を開いて楽しみますが、お正月もほとんどの美術館や博物館は休館になるため、観光目的の場合は少々物足りないかもしれません。

通常の観光ができて、さらに日本のクリスマスのような雰囲気も楽しみたい・・ということなら、クリスマスとお正月を避けた11月下旬〜1月6日の期間がお勧めです。この期間は街中にイルミネーションとクリスマスツリーが飾り付けられ、ショーウィンドウもクリスマスデコレーションになり、街に買い物客が溢れて賑やかになります。

日本の場合、多くの職種において年末が最も忙しくてなかなか休みが取りづらく、クリスマスにイタリアを訪れるのはなかなかハードルが高い・・という実情がありますが、実はイタリアは日本と異なり、クリスマスが終わっても1月6日のベファーナと呼ばれる祝日までは、クリスマスツリーもデコレーションもイルミネーションもそのままです。なので、お正月休みにイタリアを訪れてもクリスマスの雰囲気は味わえるんですよ。しかも1月2日以降は日常に戻るため、通常の観光も可能です。

年末年始のイタリア、この時期ならではの楽しみ方は?

さて、クリスマスシーズンにイタリアを訪れるチャンスがあった場合、どんな楽しみがあるかご存知ですか。この時期ならではの過ごし方をお伝えしたいと思います。

●クリスマスマーケット

11月下旬からクリスマス前まで、各地でクリスマスマーケットが開かれますが、チャリティーが絡んだものや、ドイツ風の屋台が並ぶものまで様々です。クリスマス関連のものだけではなく、クリスマスプレゼントになりそうなアイテムの売店やドイツやポーランドなど近隣国の食べ物を楽しめるテナントなど様々。

昨年開かれたクリスマスマーケットの様子昨年開かれたクリスマスマーケットの様子

クリスマスムードを高めてくれるクリスマスマーケットはイタリア人たちも大好きで、毎年年末の楽しみになっています。ホットチョコレートで休憩したり、かわいいお土産を探したり、なにかと楽しいクリスマスマーケットは見つけたら是非覗いてみて下さい。

クリスマスマーケットに関するこちらの記事もあわせてどうぞ

●クリスマス伝統料理

日本のお正月にお雑煮やおせち料理があるように、イタリアのクリスマスにも伝統料理があります。日本でもお雑煮が地域によって異なるように、イタリアでも地域によって少し違ったりしますが、一般的に「トルテリーニ・イン・ブロード」という料理が定番です。カッポーネという去勢された雄鶏で出汁を取ったスープに、トルテリーニという肉詰めパスタを入れた料理なのですが、日本人好みの優しい味わいです。この時期はレストランでも食べられる機会があるので、この料理を味わってイタリアのクリスマス気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

また、日本でも手に入るようになったパネットーネというドライフルーツ入りのシフォンケーキのようなデザートも、クリスマスならではの食べ物です。本場イタリアではパッケージがとても可愛いものも多く、持ち帰るのに便利な小さめのサイズなど沢山種類もあり、2週間〜1ヶ月ほど日持ちするのでお土産としてもお勧めです。

●イルミネーション

クリスマスシーズンのイタリアは、サマータイムも終わり16時くらいから暗くなりだし、17時ともなると真っ暗になります。そのため、17時くらいから街中でクリスマスイルミネーションを楽しむことができます。日中観光で歩き疲れても、是非夕方以降も街へ出かけてみてください。

イルミネーションが輝くイタリアの街は、日中とはまた異なる雰囲気になりロマンチックです。日本で多く見られるような派手で豪華なイルミネーションではなく、街そのものの美しさを引き立てるような控えめなイルミネーションが多いですが、ライトアップされた街の美しさはきっと旅行の忘れられない思い出になるはずです。

昨年末のフィレンツェのミケランジェロ広場昨年末のフィレンツェのミケランジェロ広場

●教会のミサ

もし12月24日のクリスマスイブにイタリアを訪れることができたら、盛大に行われる教会のミサの見学も普段味わえない体験となります。もちろん宗教行事であり、本来は観光目的で参加していいものではないため、許可されている場合にのみ信者の邪魔にならない範囲でというマナーを守った上での見学となりますが、パイプオルガンの音色や聖歌隊の歌声などが美しい教会内に鳴り響く式典は荘厳でどこか浮世離れしていて、まるで別世界に入り込んだような気分に。例えばフィレンツェのドゥオモではぎっしり椅子が並べられ教会内に入りきれないほどの信者が参加し、普段とは全く違う雰囲気が味わえます。

コロナ禍のイタリアのクリスマスはロックダウンで移動制限

この原稿を書いている12月17日に新しい首相令が発令し、今年のイタリアのクリスマスは移動制限をともなう厳しいロックダウンが行われると発表されました。先日の首相令では、クリスマスはランチのみレストランの営業が可能ということでしたが、今回の発令では一転してバールもレストランも終日営業禁止に。日常必需品以外の販売も禁止されるため、薬局やスーパーなど限られたショップのみ営業可能です。緊急性のある用事以外は居住区域内でも移動が禁止され、反すると罰金が課されるとのこと。

毎年、クリスマスには家族総出の盛大なクリスマス食事会が開かれるのが伝統ですが、コロナ禍の今年はその食事会すら叶わないようで、イタリア人たちの残念がるため息の嵐が聞こえてくる気がします。

逆に来年のクリスマスは、「昨年は寂しいクリスマスだったね」などと回想しながら今年楽しめなかった分まで盛大に祝い、いつも以上に盛り上がる予感がしますので、もし来年イタリアを訪れる計画を立てているのでしたら、クリスマスシーズンも選択に入れてみてはいかがでしょうか。

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WRITER PROFILE
小林 真子 Mako Kobayashi
小林 真子 Mako Kobayashi

フィレンツェ在住。元静岡朝日テレビ報道記者。2012年よりフィレンツェ在局FMラジオ番組レギュラー出演。イタリアの労働ビザを取得し、イタリア製アイテムのオンラインショップ「AmicaMako(アミーカ・マコ)」を経営。2013年、イタリアのテレビ局SKYのドキュメンタリー番組に出演。「週刊新潮」等でイタリア関連の記事やコラムを執筆。 AmicaMako https://www.facebook.com/amicamako/ https://www.blog.amicamako.com/ https://www.instagram.com/amicamako/

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