2025年3月11日(火)から14日(金)、東京ビッグサイトで開催された「FOODEX JAPAN 2025」。
本展示会の中でも、190を超える店や団体が参加したのがイタリア館。パスタやピッツァ、ワインなどさまざまなブースが並ぶ中、今回は、イタリア料理には欠かすことのできないオリーブオイルにスポットを当ててご紹介します。
新鮮なオリーブの風味を新鮮なままに
バスタ、ピッツァ、カルパッチョ、パン、サラダetc・・・。イタリア料理を作る際、なくてはならないのがオリーブオイル。しかし、ひと口にオリーブオイルといっても、素材や製法、そして色や味わい、とろみなど、各社さまざまです。
なかでも、個性的な味わいとパッケージで目を引くのが「Frantoio Ulivi di Liguria」のエクストラバージンオリーブオイルの「03」。イタリア・リグーリア州にあるオリーブ栽培で有名な村ピエトラブルーナで1930年に設立したこの会社は、親子4代にわたってオリーブ栽培およびオリーブオイルを作り続けています。
この「03」は、標高約250メートルの日当たりの良い場所に位置する数百年の歴史を誇る畑で採れたオリーブから低温抽出したもの。酸度が非常に低く、ポリフェノールが豊富な逸品。
さらに、濾過の際、あえて雑味を残すことで得られるオリーブ本来の苦味や味わい、そしてボリューム感が特徴的。独特な風味がクセになる限定生産のオリーブオイルです。

話題のフレーバーオリーブオイル
イタリア・シチリアにある「オリオアルケ農園」。この農園で手掛けるベリーチェ渓谷の固有品種ノッチェラーラ・デル・べリーチェ種を100%使用したエクストラバージンオリーブオイルで有名なオリーブオイルブランド「Arke(アルケ)」。
収穫から12時間以内に低温にて搾油したエクストラバージンオイルが人気の同社が手掛けるフレーバーオリーブオイルに、いま注目が集まっています。
FOODEX JAPAN 2025で紹介されていたのは6種類。
レモンはサラダやサンドウィッチに、アランチャ(オレンジ)はシーフード料理にピッタリ。また、ローズマリーは牛肉をはじめとしたお肉料理に、ペペロンチーノはパスタやピッツァにおすすめ。
ちなみに、柑橘系のフレーバーはバニラアイスとの相性もGOOD!
料理や用途に合わせて選べるフレーバー系のオリーブオイル。これから、ますます目が離せない存在になりそうです。

日本食に革命を起こすかもしれない、初めての味わい
イタリア・プッリャ州のプーリアのオリーブオイルメーカー「Frantoio Paparella」。
「コラティーナ」というプーリア州の代表的な品種のオリーブを慎重に選別して作られている同社のエクストラバージンオリーブオイルは、濃厚な味わいとフルーティーな香りが特徴的。
なかでも、同社の代表的な商品である「LÓLIO Monocultivar Coratina」は、雑誌 Evooleum によって選ばれる「世界のベスト100オイル」に挙げられるほど、その美味しさはお墨付き。
そんな美味しいオリーブオイルを生み出す「Frantoio Paparella」が、一風変わった商品を発表。それは、わさび風味のオリーブオイル。
白地に赤い縁が描かれた日本の国旗をイメージさせるラベルには、日本語で「油とわさび」という文字が。一瞬、イタリアの商品、しかもオリーブオイルであることを忘れさせるパッケージですが、そこは「Frantoio Paparella」の商品。香り高いフルーティーな香りとワサビの爽やかな辛みが相まったこのオリーブオイルと相性のいいお料理は、お寿司や刺身。なるほど、例えるなら和風カルパッチョ。それは、合わないわけがありません。
オリーブオイルで味わう、いままでにないお寿司や刺身の楽しみ方。ぜひ一度、お試しあれ。


多彩な料理と相性がいい、イタリアのオリーブオイル。伝統的な属し方はもちろん、今回紹介した新たなフレーバやアレンジ料理など、楽しみ方はまだまだ広がること間違いなし!
食事のシーンやお酒に合わせて、オリジナリティあふれる調理法でオリーブオイルをお楽しみください。