世代のガストロノミー・スターを選出する世界的規模の大会「サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー」。その最終決戦である「サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー国際料理コンクール グランドファイナル」が、10月28日(火)と29日(水)の2日間にわたって、イタリア・ミラノのカステッロ・スフォルツェスコで開催されました。
第6回大会目となるこの世界的なイベントの最終章は、55カ国・15地域における2年間の熾烈な挑戦を経て、世界で最も有望な若手シェフたちが一堂に集結。
卓越した技術はもちろん、「創造性」「情熱」「目的意識」をもってガストロノミーの未来を形づくるというアカデミーの使命を体現するシェフたちにより、ハイレベルな熱戦が繰り広げられました。
テーマは「Bring Your Future to the Table」
今年の「サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー 国際料理コンクール」のテーマは「Bring Your Future to the Table(自らの未来をテーブルに)」。
このテーマは、若きシェフたちに対し、自らの技術を披露するだけでなく、独自の声を確立し、より良い食の未来に向けた自身のビジョンを語り、料理を通じて自己表現を行うよう促すもの。
グランドファイナルは、次世代のシェフたちがホスピタリティとグローバルな食文化を再定義するため、革新的な解決策を提示する重要な転換点となりました。
世界的な7名の審査員が集結
本グランドファイナルでは、15名のファイナリストが、創造性、技術力、そして料理を通じて自身のガストロノミーの未来へのビジョンをどれほど深く表現できているかという点で評価されます。
また、審査員には世界を席巻する料理界の巨匠7名がイタリア・ミラノの地に集結。
二つ星レストラン「Le Table des Amis」を率いるフランスの名シェフであるクリストフ・バキエ氏は「魂から料理するよう求められるとき、つまり若きシェフがサンペレグリノから促されているように、自らの信念や価値観を皿の上で表現するとき、そこに本当の魔法が生まれるのです。もはや単なるコンペティションではなく、世界と自分自身の対話、つまり「料理の告白」となるのです」と語ります。
なお、ロサンゼルスのミシュラン星付きレストラン「n/naka」を率いるニキ・ナカヤマ氏は「このようなコンペティションは、個々の信念の価値と重要性を浮き彫りにします。技術だけではなく、本物であることが問われるのです。料理の芸術が技術を超え、力強いストーリーテリングの手段となる。私たちにとって、それこそが最高の料理表現なのです」。

<審査員>
クリストフ・バキエ(Christophe Bacquié)
ジェレミー・チャン(Jeremy Chan)
アントニア・クルーグマン(Antonia Klugmann)
ニキ・ナカヤマ(Niki Nakayama
エレナ・レイガダス(Elena Reygadas
ジュリアン・ロワイエ(Julien Royer)
ツハル・ツムラ(Mitsuharu Tsumura)
ガストロノミーの未来を形づくる若き力
審査員たちは、サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミーがレストラン業界の未来を再定義するうえで果たしている重要な役割についても強調しています。
ロンドンの革新的な二つ星レストラン「Ikoyi」の共同創業者ジェイミー・チャン氏は「業界の未来は、現状維持ではなく、若きシェフたちの手の中にあります。彼らは、味や技術の領域を超えて、サステナビリティや倫理的調達、インクルージョンといった価値を通して新しい境地を切り拓いています。このような取り組みを支援できることに胸が躍ります」と語ります。
また、シンガポールの三つ星レストラン「Ddette」を率いる都ともに、現代フレンチの革新者として知られるジュリアン・ロワイエ氏は「私は、伝統と核心は共存できると信じています。フランス料理は深い伝統に根ざしていますが、常に“いま、誰のために、どこで料理をするか”を意識することが重要なのです。業界全体として、若手シェフを支援し、成長を促す環境を作る責任があります。サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー 国際料理コンクールは、まさにそのための素晴らしい舞台といえます」と、自身の思いを語りました。
アジア代表シェフが栄冠の座に!
2日間にわたる熾烈なコンクールの結果、見事栄冠に輝いたのはアジア代表のアルディ・ファーガソン氏のシグネチャーディッシュ「Archipelago Celebration(群島の祝祭)」が世界の頂点に輝きました。

ファーガソン氏は、メンターである香港「TATE Dining Room」シェフであるヴィッキー・ラウ氏指導のもと、技術力と独創性、そして料理に込めた個人的なストーリーで高く評価されました。
審査を務めた7名の審査員からは「革新性と真実性の融合」として、今大会のテーマである「Bring Your Future to the Table(自らの未来をテーブルに)」を体現した作品として絶賛されました。授賞式では、ペルーのピア・レオン氏(「Kjolle」)とイタリアのジェシカ・ロスヴァル氏(「Casa Maria Luigia」)による特別ディナーが提供され、華やかな祝宴の中で若手シェフたちの未来を祝福しました。
また、環境や社会的価値に焦点を当てた特別賞として「サンペレグリノ ソーシャル・レスポンシビリティ賞」「アクアパンナ コネクション・イン・ガストロノミー賞」「ファイン・ダイニング・ラヴァーズ フード・フォー・ソート賞」も授与されました。

ファーガソン氏は「アジアの代表として世界の舞台に立てたことを誇りに思います。インドネシアの食文化への情熱を料理に込め、世界に発信できたことはかけがえのない経験です」と受賞の喜びを語りました。
これからの世界の美食を牽引していく若きシェフたちが、自らの技術とセンスを競い合う界的大会「サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー 国際料理コンクール」。
本大会で優勝や特別賞を受賞したシェフはもちろん、参加したすべてのシェフに拍手を贈りたいと思います。
そして、第7回大会となる次回は、どんな物語が待っているのでしょうか。
いまから期待に胸が高まります。サンペレグリノ ヤングシェフアカデミー国際料理コンクール(SPYCA)および本コンペティションの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
サンペレグリノヤングシェフアカデミーについて
美食は社会を変え、より包括的で持続可能な未来を形作る可能性を秘めています。
しかし、そのためには才能が必要です。
そこで、サンペレグリノ(S.Pellegrino)は、次世代の料理の才能を引き付け、結びつけ、育成するためのプラットフォームであるサンペレグリノ ヤングシェフ アカデミーを設立。教育、指導、経験の機会、そして有名なグローバルコンテストを通じて、未来の人材に力を与える環境を提供します。
本アカデミーは、70カ国以上のメンバーに門戸を開いていて、才能が地理的、民族的、性別的に制限されないことを保証しています。
情熱的な若いシェフたちが、世界中の美食界で最も影響力のある人物たちと交流し、共に刺激的な料理コミュニティを育む場所といえます。
サンペレグリノとアクアパンナについて
サンペレグリノ(S.Pellegrino)、アクアパンナ(Acqua Panna)およびサンペレグリノ イタリアン スパークリング ドリンク(Sanpellegrino Italian Sparkling Drinksは、イタリア、ミラノに本拠を置くSanpellegrino S.p.A.の国際的な登録商標です。
5陸すべての支社と流通業者を通じて世界150カ国以上で販売されているこれらの製品は
その起源により品質と卓越性を象徴し、喜び、健康、幸福の統合としてイタリアンスタイルを世界中に伝えています。
1899年に設立されたSanpellegrino S.p.A.は、イタリアの飲料部門におけるリーディングカンパニーであり、ミネラルウオーター、ノンアルコール・アペリティフ、飲料を展開。
Sanpellegrinoは、地球にとってこの最高の善を強化することに常に尽力し、この資源の安全な未来が約束されるよう、責任と情熱を持って取り組んでいる企業です。
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