ヤマザキマリさん新刊が発売！
SHOP ITALIAでも人気の高いコラム、ヤマザキマリさんが新刊を出されました。
『地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論』が本のタイトルです。
本書は、著者が「先入観や固定観念に囚われずともよい」と気づくきっかけとなった14歳でのドイツ・フランスへの旅にはじまり、影響を受けた女性や芸術、文学、さらに家族の話までの、“ヤマザキマリ”という一人の人間を作り上げてきた要素を集めたものです。
私（このコンテンツの書き手である荻山）は、ヤマザキマリさんとは何不自由ない家庭に育ち、人生のすべてを完璧に計算し、それを逆算してこれまで生きてこられた、と勝手に想像していました。イタリアに渡ったのも、テルマエ・ロマエを描いたのも、すべて緻密な人生プランの流れに沿ったことで成しえたのだ、と。
しかし、この本を読むとその考えがすべて間違いだったことを知ります。
それが冒頭の一文、「私が10代半ばでヨーロッパに移り住んだ理由は、決してヨーロッパの文化に強く憧れていたからではない」にはじまり、ほとんどすべてが行き当たりばったり、苦難の連続。でも、結果は幸福に転ぶ（またはそうだと自身に言い聞かせる）、という人生の繰り返し。
本書は、「私の原点」「女性論」「表現論」「芸術論」「ローマ論」の五章で構成されています。
全編をとおして驚くのは、登場する人物のキャラの濃さにあります。
そして、その人物たちのように「好きなものは好き」、「イヤなものはいや」、「いいものはいい」というようなことを素直に言うことができたとしたら、とても気楽だということに気づかされるはず。
「せっかく生きるなら、本音で生きてみたい。肩の力を少し抜いて、自分らしく生きるきっかけにしていただけましたら、うれしく思います」とは本書の担当編集者さんの弁。
腹を抱え笑える一方で、フムフムと人生の参考書にもなる一冊だと私は結論付け、秋の夜長のお共に強くおすすめします。やっぱりヤマザキマリは面白い！
地球生まれで旅育ち
ヤマザキマリ流人生論
本体1000円＋税
発行海竜社
見えている範囲のことだけに満足して生きていくのは
どうしても私には無理だった……。
地球の全てをこの目で見ようと、日本を飛び出してイタリア、中東、ポルトガル、アメリカ…と駆け回り、描き続けた著者のエッセイ集。母性溢れる逞しき女性達、表現者として生きることへの覚悟、極貧の著者を支えた芸術の力、『テルマエ・ロマエ』創作の動機となった古代ローマへの憧れ、家族愛が強くエネルギッシュなイタリア人の生きざまなどを、独自の視点で綴る。
2015年刊の単行本に７編を追加した新装版。
【プレゼント！】ヤマザキマリさん新刊『地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論』をプレゼントします
今回の新刊発売にあたり、海竜社さまよりプレゼントをご提供いただきました。SHOP ITALIA読者10名様にプレゼントいたします。ご応募方法は下記をご参照ください。お待ちしております。
当選者発表・発送
当選者には9月11日以降、Twitterのダイレクトメッセージにてご連絡いたします。（返信期限がございますので、ご注意ください）
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