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イタリア女性の「国際女性デー」の過ごし方。ミモザを抱えて女友達と意外なイベントへ

3月8日「国際女性デー」は春の花ミモザを贈る

3月8日は女性の日
この日は女性にミモザの花束を贈る習慣があります。


この黄色いふわふわした花を持つ人々を見かけると、イタリアの春が来るなーという気分になります。

このミモザの花束は特別な相手へ贈るだけではなく。もっと気軽に花を贈りあう日です。


例えば、会社の男性社員が同僚の女性社員たちに配ったり、食料品店でちょっとした買い物のおまけに小さなミモザの1房を受け取ったり。
小さな花束が街のあちこちで往き交います。

もちろん「大事な女性・パートナーにはそれなりの花束を贈らなくては!」と考える男性も多くいます。

そのため、普段は昼過ぎにはさっさと閉まってしまう市場の花屋さんでさえ、夜8時くらいまで営業しています。
夜までお客さんが途切れない様子はまるでバレンタインデーのよう。


イタリアのミモザの日について説明したイラスト

3/8女性の日 イタリア女性は何する?

そんな女性の日「国際女性デー」。
ではイタリアの女性たちは何をするのかといえば、女友達とのお出かけです


イタリアは日本よりずっと「出かける時はいつでもカップル!」という国なので、女性だけに向けたイベントなどは、実はあまり多くありません。


そのうえ、嫉妬深いパートナーも多く「女友達だけで出かけることがほとんどない。いつもパートナーと一緒。」という女性は結構多いのです。
日本だと女子会なんて当たり前ですけどね。カップル文化も大変。


イタリアのミモザの日について説明したイラスト

3月8日の前後には女性向けの多種多様なイベントが行われます。

例えば、スパの女性の日限定メニュー。カンティーナでの女性限定のワインの試飲会。女性歌手のコンサート。


そして、このところ女性の日のイベントで見かけるのは、何といっても男性ストリップです。
「アペリティーボしながら男性ストリップを楽しもう!」という明るいノリのものが流行っています。ディスコやクラブといったところで開かれます。

アペリティーボ=夕食の前の軽食タイム。


とはいえ、本来の女性の日というのは女性の権利のために戦う日。
一説には、劣悪な環境で働かされ、工場事故で命を落とした女性を偲ぶ日ともされています。
なので、そんな大切な意義のある日を「商業イベントにするべきではない」という意見も、多くの女性から聞かれます。


楽しむもよし、真面目に議論するもよし。
女性の日のイタリアのイベントをいろいろ探すと面白いですよ。


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