いよいよ4月13日から開催となる2025大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)。158の国と地域、そして9の国際機関が参加する本万博。なかでも、芸術や食文化など、多彩な魅力を発信するイタリアパビリオンに注目が集まる中、マスコットキャラクター「イタリアちゃん」も話題に。そこで、今回は「イタリアちゃん」について深堀していきます。伝統と現代、日本との絆をイメージした「イタリアちゃん」が、万博の舞台にどんな彩りを加えてくれるのでしょうか?

伝統をまとう「イタリアちゃん」
イタリアパビリオンのマスコットキャラクターとして誕生したイタリアちゃん。そこには、イタリアの伝統を象徴するモチーフがたっぷり詰め込まれています。
まず、頭の部分。イタリアちゃんの頭には、左側に平和と調和の象徴を表すオリーブの枝、右側に力強さと誇りを表すオークの枝が描かれています。実はこれ、イタリア共和国の国章に描かれている植物。そんな、イタリアの代表として描かれたイタリアちゃんには、国民とってなじみ深い植物が描かれているというわけなのです。

さらに、もうひとつのモチーフが「イタリア・トゥッリタ(Italia turrita)」。「砲塔のあるイタリア」という意味のイタリア・トゥッリタとは、イタリアを擬人化または寓意化した女性のこと。しかも、頭の上にはイタリア・トゥッリタの絵画などでも描かれる城壁と塔で象られた城壁冠。つまり、イタリアちゃん自体がイタリアを擬人化したキャラクターそのものということなのです。
イタリアの伝統的なモチーフを現代的にアレンジしながらも、親しみやすく愛される存在として登場したイタリアちゃん。

生みの親は「tokidoki」のシモーネ・レーニョさん
イタリアちゃんを手がけたのは、世界中で人気のキャラクターブランド「tokidoki トキドキ」の共同創設者であり、クリエティブ・オフィサーのSimone Legno(シモーネ・レーニョ)さん。
シモーネさんは、万博への思いをこう語っています。
「イタリアを代表するイタリアパビリオンのマスコットキャラクターを制作することで、この偉大な文化振興・交流イベントに貢献する機会に、即座に夢中になりました。制作を任されたことをとても誇りに思います」。

イタリアと日本、そして世界をつなぐマスコットキャラクターとして、2025大阪・関西万博の舞台に登場する「イタリアちゃん」。本万博を通して、イタリアと日本の絆を感じる特別な体験を、ぜひ会場で楽しんでください。
画像引用元:
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