イタリア、フィレンツェ発のラグジュアリーファッションブランド、フェラガモ。2025年秋冬のキャンペーンは、イタリア映画黄金期の映像美を思わせるビジュアルが描き出され、フェデリコ・フェリーニの詩的な世界を想起させるサウンドトラックが響きます。
まるで映画のワンシーンのような存在感
みなさんはフェラガモのパンプスを履いたことがありますか?筆者はスニーカーやペタンコサンダルを選ぶことが多く、滅多にパンプスは履かないのですが、30年くらい前にイタリア旅行で買ったフェラガモのパンプスは、いまだに履くことがあります。そして、そのたびに、ヒールがあっても歩きやすくて驚き、「あー、やっぱりイタリアの靴職人はすごいなぁ」と実感します。
シューズから始まり、バッグや革小物、ウエアまでトータルにモードを提案するラグジュアリーブランドへと進化してきたフェラガモ。今季の広告キャンペーンは、ファッション界で圧倒的な人気を誇るフォトグラファー、クレイグ・マクディーンのレンズを通して描かれ、イタリア文化やスタイル、クラフツマンシップの豊かな歴史、そして映画の黄金期に根ざしたレガシーを背景に、ブランドを形づくってきたタイムレスな美しさを、印象的な短編映像の連作として表現しています。
シグネチャーも今年らしくアップデート
フェラガモの歴史を彩ってきたモデルは現代的に再解釈され、アイコニックなリボンをまとった「ヴァラ」は洗練された光沢を放ちながら登場。メンズでは精緻な構造を誇る「トラメッザ」が、歴史ある職人技によって完璧なフォルムを描き出しています。さらに、新たなアイコン「Hug」や「フェラガモ ソフトバッグ」も進化したデザインへ。パームプリントを施したモデルやファーを纏ったデザインが、クラシシズムに夢幻的なひねりを加えています。


アイコンのウェッジヒールも進化して登場
クリエイティブディレクター、マクシミリアン・デイヴィスのクリエーションの中心にあるのは、1937年にサルヴァトーレ・フェラガモが世界で初めてコルクを女性用フットウェアに用い、特許を取得したタイムレスなアイコンであるウェッジ。いま、それらは革新性と現代的な精神をまとって、コレクションのアヴァンギャルドな姿勢を完成させます。
今季のキーアイテムは、シームレスなパテントレザーで包み込まれた流線形を描くウェッジヒール。シルクドレスに漂う軽やかさとエレガンス。そしてパンプスに咲き誇る手作業で組み立てられたフラワーや、レディ・トゥ・ウェアにあしらわれたポピーの花々が、2025年秋冬のランウェイの豊かな感情をそのまま映し出しています。


彫刻のようなパンプスや「Hug」バッグ、精緻に仕立てられた「テラメッザ」シューズまで、すべてのアイテムがフェラガモの世界観を描き出す2025年秋冬コレクション。その魅力をショップでお確かめください。

フェラガモ 公式オンラインストア
https://www.ferragamo.com/shop/jpn/ja/sf/gallery-fw25-advertising
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