
4月13日、ついに開幕した大阪・関西万博。
連日ニュースやワイドショーなどで、会場の様子やパビリオンの見どころなど、様々な情報が伝えられています。
そんな万博開幕を目前に控えた4月11日、サンマリノ共和国パビリオンのアンバサダーとして、世界的バイオリニストである川井郁子さんの任命式が行われました。
今回は、任命会見ならびに同日に開催されたコンサートの模様をご紹介します。

日本とサンマリノの架け橋になりたい
大阪・関西万博のサンマリノ共和国パビリオン。そのアンバサダーとなった川井郁子さんの任命式が、東京・四ツ谷の紀尾井ホールにて開催されました。
当日は、サンマリノ共和国のマンリオ・カデロ特命全権大使とフィリッポ・フランチー二万博実行委員長も登壇。任命記念の盾や記念品のコインやスカーフなどを贈呈されました。
川井さんは「日本とサンマリノの架け橋になりたいと思っています。ぜひ、パビリオンに足を運んでいただき、サンマリノへ行くきっかけになれたらうれしいです」と来場を呼びかけました。

きっかけはサンマリノ神社での演奏
知人を介して、マンリオ・カデロ特命全権大使と知り合ったという川井さん。
音楽好きの大使とその後も交流を重ね、2024年5月には、サンマリノ神社建立10周年記念となるサンマリノ祭りに参加。和楽器オーケストラ響Duoとともに、奉納コンサートを開催しました。
本万博においても、アンバサダーとして様々な活動でサンマリノパビリオンを盛り上げていく予定です。そのひとつとして、5月3日のサンマリノ共和国ナショナルデーのセレモニーにおいて、国家元首臨席のもとで演奏を行う予定。さらに、ソロ演奏やサンマリノ音楽院の音楽家との共演によるミニコンサートも計画されているそうです。
日本とサンマリノ共和国の両国の文化交流が、ますます深まる素晴らしい機会となることでしょう。

バイオリニスト・川井郁子さんとは
国内はもとより、世界で活躍するバイオリニスト川井郁子さん。
これまでに国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的指揮者のチョン・ミョンフン、著名なテノール歌手・ホセ・カレーラスとも共演。ジャンルも国境も越えて、幅広く活動されています。
また、バレエダンサーの熊川哲也さんとの共演や、羽生結弦さんや荒川静香さんなどフィギュアスケート選手への楽曲提供でも広く知られています。
今年デビュー25周年を迎え、8月31日のオーチャードホールをはじめ、全国ツアーを開催するなど、ますます活躍の場を広げている川井郁子さん。
今回のアンバサダー任命も、さらなる飛躍へのきっかけになることでしょう。

サンマリノ共和国って、どんな国?
イタリア中東部に位置する世界最古の共和国と言われる「サンマリノ共和国」。
国土の周囲をイタリアに囲まれた内陸国で、国土の面積は61.2平方キロメートル。東京都世田谷区と同じくらいの、小さな国です。
世界遺産に登録された歴史地区では、モンテ・ティターノの丘に立つ壮大な3つの塔が有名。この塔は、11 世紀に造られた城のような外観を持つ要塞です。
また、数多くの歴史的建築物が残る石畳の街道など、その街並みは印象的。丘の上から眺めるアドリア海をはじめ、美しい景色も大人気です。
川井さんも「美しい景色とその時に覚えた感動が浮かんでくるような、そんな演奏ができたらいいと思っています」と語るほど、絶景が広がるサンマリノ共和国。
建国以来1700年以上、1度も戦争をしたことがないというこの素晴らしき国へ、本万博をきっかけに訪れたいと思う人が、きっと増えることでしょう。

映画音楽に酔いしれる
任命式終了後、同会場にて「川井郁子 シネマ・ファンタジー Vol.6」と題されたコンサートが開催されました。
本コンサートでは、不朽の名作からアニメまで、様々なジャンルの映画音楽を、弦楽五重奏とピアノ、そしてハープとともに演奏。
「慕情」や「メリーポピンズ」といった往年の名曲から、「戦場のメリークリスマス」や「ゴジラ」など誰しも聴いたことのある楽曲まで、老若男女問わず楽しめる楽曲に会場は盛り上がりを見せていました。
耳の肥えたクラシック上級者はもちろん、クラシック初心者の方も、存分に楽しめる川井さんのコンサート。
サンマリノ共和国パビリオンでの演奏も、ますます楽しみになるステージでした。

ぜひ、みなさんも大阪・関西万博にご来場いただき、川井さんがアンバサダーを務めるサンマリノ共和国パビリオンでサンマリノの素晴らしさをご体感ください。

川井郁子さんホームページ