ここ最近は日本でもよく聞かれるようになったイースター。
カラフルな卵やうさぎのキャラクターがスーパーなどでもディスプレイされるようになりましたね。
イタリアでは、復活祭(イースター)のことを『Pasqua パスクア』と言い、クリスマスと並んでとても大切な祝日。キリストが十字架に架けられ、3日後に復活したことを祝う日です。春分の日の最初の満月の次の日曜日という移動祝日になっています。今年は4月9日です。
イタリアでは復活祭当日は家族と食卓を囲み、昼食を共にするのが慣わし。その日は復活祭ならではの料理、そしてドルチェを食べるのが習慣となっています。
地方ごとに様々な料理やドルチェがありますが、今回はサルデーニャ島で愛されている、ツンと角ばった形が可愛らしい「パルドゥラス」というユニークなお菓子をご紹介しようと思います。
リコッタチーズの優しい風味が美味しく、特別な型もいらず手軽に作れる私のお気に入りのお菓子です。語源はラテン語のpardula(パルドゥラ)、「角ばった」とう意味からきているそう。
合わせて野菜やスパイスで色付けしたパスクアのシンボルの卵(卵は生命誕生の象徴)の作り方も一緒にご紹介しますね。
◉カラフルな卵の作り方
可愛らしい形のハーブや野草を集めます。これを卵の模様に使います。

葉っぱや花をぬらして卵に貼り付け、ゴミネットやストッキングで包みます。

赤キャベツ、ビーツ、ほうれん草を煮出したりターメリックやクチナシを煮出して作った色水に一晩漬け、ハーブを剥がして完成。

ブルーは紫キャベツ、黄色はターメリック、グレーは紫キャベツとビーツを混ぜて作ったもの。
右奥の草色はほうれん草。ナチュラルな色味が素敵です。
◉パルドゥラス(10個分)

セモリナ粉 ― 100g
バター ― 15g
ぬるま湯 ― 40〜50ml
〜詰め物〜
リコッタチーズ ― 250g
グラニュー糖 ― 50g
セモリナ粉 ― 30g
卵黄 ― 1個分
レモンの皮すりおろし ― 1/2個分
オレンジの皮すりおろし — 1/2個分
<作り方>
1 ボウルにセモリナ粉とバターを入れ、指ですり合わせるようにして混ぜる。分量のぬるま湯を生地の硬さをみながら加えて捏ね、ラップをして冷蔵庫で1時間休ませる。
2 詰め物を作る。ボウルにリコッタとグラニュー糖を入れて泡立て器でよく混ぜ、他の材料を加えてなめらかになるまで混ぜる。
3 1の生地を、軽く打ち粉をした台に出してめん棒で薄くのばし、直径10cmの丸型でぬいて10枚作る。2を等分にして生地の中央にのせ、真ん中にスプーンで乗せる。ふちを指でつまみながら、クリームを包み込むようにして器の形を作る。
4 170度に温めたオーブンで約20分焼く。


カラフルに色付けした卵と一緒にどうぞ。卵は飾ったあとはゆで卵にしていただきます。色は抜けてしまいます笑
今年の4月9日はパルドゥラスと卵でパスクアをお祝いしてみませんか?