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【VIVA LA PASTA】Vol.02 | スパゲッティとスパゲッティーニってなに?

 誰もが知っている「スパゲッティ」。パスタと聞いて、一番にスパゲッティの名前を思い浮かべる方も多いと思います。ボロネーゼ、ペペロンチーノ、カルボナーラ、ボンゴレ・ビアンコなどなど、その楽しみ方は無限大と思えるほど。
 ところで、そんなスパゲッティに似た名前の「スパゲッティーニ」というパスタがあることをご存知ですか?パスタの本場イタリアでは、スパゲッティのように細長い形状をしたロングパスタでも、その太さによって種類が細かく分けられていて、スパゲッティーニもそのひとつ。
スパゲッティの太さが2mm前後(1.8〜2.0mmが一般的)なのに対して、スパゲッティーニは1.6〜1.7mm。ちなみに、スパゲッティーニとは「より細いスパゲッティ」という意味だそうです。
 よくよく考えてみると、私たちが普段食べているスパゲッティって、1.6mm〜1.8mmのものが多くありませんか?気づかないうちに、スパゲッティだと思ってスパゲッティーニを食べていたのかもしれませんね。
 余談ですが、スパゲッティーニよりももっと細い1.4〜1.5mmのものを「フェデリーニ」、1.3mm以下のものを「カッペリーニ」と呼びます。
ソースや調理法などによって、0.1mm単位で麺を使い分けるイタリアの食文化。その食へのこだわりと繊細さには、感動すら覚えます。
 そういえば、日本にも「うどん」「冷麦」「そうめん」と同じ材料を使っていても、太さによって名前が違う麺類が!もしかすると、これって万国共通の食のルールなのかもしれませんね。
(※麺の太さの詳細については諸説あります)

文:タカハシカツヤ