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辛酸なめ子さんのイタリア案内@tokyo【第1回】自由が丘のベニス「ラ・ヴィータ」

自由が丘に知る人ぞ知るイタリアがあったとは……。今回の取材ではじめて訪れたラ・ヴィータは、自由が丘のベニスのような場所。美しいヨーロッパ風の石造りの建物が並んでいて、運河(流れていないので実質は池)やゴンドラまであります。

敷地に入ってまず目に付いたのは「足裏ゾーンセラピー」の看板。テナントはとくにイタリア系と決まっていなくて、マッサージサロン以外にも犬や猫のオーガニックフード店、進学塾、美容院などが入っていました。唯一イタリア感があったのは、バッグや革製品のお店。日本のブランドですが「イタリアの蒸留所の歴史に感化された」製品や「ヴェネツィアの赤レンガがコンセプト」のお財布などが並んでいて、その上質な品質に惹かれて平日昼間でもお客さん数人が買い物していました。

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※写真はイメージです(こちらはイタリアのベニス(ヴェネツィア))

あとは、この写真映えするベニスの街並みをバックに自撮りしている女子や観光客が時々やってきて、静かな盛り上がりを見せていました。中国人のグループはせっかく日本に観光に来たのになぜイタリア風の街で記念写真を撮っているのでしょう。あとで写真を見て自分がどこに旅行したのか混乱しそうです。

細部まで凝っていて結構お金がかかっていそうなラ・ヴィータ。もともと建てたのは自由が丘駅前の老舗ケーキ店と聞いて行ってみたら、1個600円以上のモンブランを次々買っていく自由が丘のマダムの姿が。知らないところで経済が回っているようです。ラ・ヴィータは金運が高まるパワースポットかもしれません。

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【初出:この記事は2017年10月6日、初公開されました@AGARU ITALIA】