二度目のイタリア、次に行くならこんな場所Vol.8世界一に選ばれた最新セレクトショップから欧州最大級の骨董市まで楽しめる「アレッツォ」
TRAVEL 08 Oct 2021

二度目のイタリア、次に行くならこんな場所Vol.8|世界一に選ばれた最新セレクトショップから欧州最大級の骨董市まで楽しめる「アレッツォ」


日本人にはまだあまり知られていないけれど魅力的なイタリアの街やスポットを紹介するこのシリーズ。今回ご紹介するのは、トスカーナにある街「アレッツォ(Arezzo)」です。


アレッツォの位置

アレッツォは、フィレンツェから車でも電車でも約1時間ほどで行くことができる街で、ヨーロッパ最大級の骨董市、アカデミー賞受賞作「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台、イタリア版の流鏑馬のような伝統行事「馬上槍突き試合」、中世の美術、金細工、そして3年前にはファッション界注目のセレクトショップもオープンし、実に様々な魅力のある街です。

大注目の最新スポット!世界で最も素晴らしいセレクトショップに選ばれたSUGAR

2018年9月、アレッツォの中心地に最先端ファッションのセレクトショップ「SUGAR(シュガー)」がオープンし、たちまち注目を浴びるようになりました。

トスカーナの街アレッツォ

翌年2019年には、WeArグローバルマガジンが選ぶ「世界で最も素晴らしいセレクトショップ」に、世界150の注目ショップの中から日本のユナイテッドアローズとロシアのKM20とともに選ばれました。WeArグローバルマガジンは、イタリア語を含む8か国語で発行され5大陸50か国以上に配布されているファッション雑誌で、過去においてイタリアで受賞したのはフィレンツェのルイーザ・ヴィア・ローマ(2011年受賞)とミラノのアントニア(2016年受賞)といった有名セレクトショップ2店舗のみ。

トスカーナの街アレッツォ

ランバルディ宮殿にSUGARをオープンさせたのは、有名バイヤーのベッペ・アンジョリーニ氏でメンズウェア、レディスウェア、音楽関連、書籍や写真集まで取り扱ったマルチショップとなっています。同店内にはオシャレなバールもあり、私が訪れた時にはアンジョリーニ氏もバールで休憩していました。

写真左がベッペ・アンジョリーニ氏(出典:instagram)写真左がベッペ・アンジョリーニ氏(出典:instagram)

ショップの魅力は、もちろん世界中からセレクトされた最新ファッションは言うまでもなく、ランバルディ宮殿をモダンにアレンジしたインテリアもとても素敵です。

トスカーナの街アレッツォ

トスカーナの街アレッツォ

フレグランスなどのシュガーオリジナルグッズはお土産にもおすすめ。店員も皆気さくで感じがよく、気軽に質問にも応じてくれます。

SUGARの美しい中庭も一見の価値ありSUGARの美しい中庭も一見の価値あり

店舗の奥にはリラックスできる緑豊かな庭園もあり、お買い物を楽しむだけでなく、庭園やインテリアを楽しみながら優雅な一時を過ごすことができるSUGAR。アレッツォを訪れる際には要チェックのセレクトショップです。

SUGAR(シュガー)
住所 Corso Italia, 60, 52100 Arezzo AR
URL https://www.sugar.it/
INSTAGRAM https://www.instagram.com/sugar.it/

毎月開催される、ヨーロッパ最大級の骨董市

イタリアではどこの街でも週末ともなると、どこかしらでアンティーク市が開かれますが、アレッツォの骨董市は規模がヨーロッパ最大級としてとても有名です。開催されるのは毎月最初の日曜日とその前日の土曜日で、街の中心地のグランデ広場や街のいたるところにアンティーク品がずらりと並びます。

トスカーナの街アレッツォ

私がアレッツォの骨董市を訪れるのは二回目ですが、今回は9月最初の日曜日に訪れたため、後で詳しく述べる「サラセン人の馬上槍突き試合(Giostra del Saracino)」の開催日と重なり、グランデ広場ではなく、プッブリコ・デル・プラート公園を中心に骨董市が開かれました。

プッブリコ・デル・プラート公園プッブリコ・デル・プラート公園

骨董市ではテーブルや椅子、タンス、シャンデリアなどといった家具から、絵画や彫像のようなアート作品、ジュエリーやバッグなどのファッション雑貨などありとあらゆるアンティークが販売されています。

トスカーナの街アレッツォ

アンティーク市では「ああ、こんな家具が似合う家に住んでみたい・・」などといった夢を見させてくれる骨董品がそこかしこに溢れており、何も買わなくてもただ眺めているだけでも楽しくなってきます。

トスカーナの街アレッツォ

アンティーク好きの人はもちろんのこと、そうでない人でも楽しめるので、アレッツォを訪れる日を選べるのなら月の最初の日曜日(とその前日の土曜)を選んで訪れてみてください。

アカデミー賞受賞作「ライフ・イズ・ビューティフル」の舞台

アレッツォは、日本でも大ヒットしたイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル(La vita è bella)」 のロケ地としても知られており、街の中心地の各所で撮影場所を見ることができます。

街中の各所で見られる「ライフ・イズ・ビューティフル」の案内街中の各所で見られる「ライフ・イズ・ビューティフル」の案内

アレッツォ行きが決まったら、その前に是非「ライフ・イズ・ビューティフル」を鑑賞してください!中心地を歩いていると「あ、あのシーンが撮影されたところだ!」などといった楽しい発見がありますよ。ちなみに映画を監督し、主演も務めたイタリアの名俳優ロベルト・ベニーニは、アレッツォ近郊の街カスティリオーン・フィオレンティーノ出身なので、地元で撮影したというわけです。

イタリア版の流鏑馬(やぶさめ)?!サラセン人の馬上槍突き試合(Giostra del Saracino)

アレッツォで有名な行事といえば、6月と9月に開催される「サラセン人の馬上槍突き試合(Giostra del Saracino)」です。

馬上槍突き試合の会場が設営されたグランデ広場馬上槍突き試合の会場が設営されたグランデ広場

馬上槍突き試合の日に行われる行進馬上槍突き試合の日に行われる行進

この競技は、街を4つに区分けし、それぞれの区から2人の騎馬選手が出場して区対抗で行われます。選手たちは馬に乗って、サラセン人を模した像が掲げる的を槍で突き、突いた的の位置の点数を競い合って最高点を得た区が優勝するといったルールです。

馬上槍突き試合の様子(写真出典「Giostra del Saracino」公式HP)馬上槍突き試合の様子(写真出典「Giostra del Saracino」公式HP)

グランデ広場に競技場が設営され、出場者たちはみな中世の衣装に身を包むので、まるで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえるのも魅力です。槍で的を突くのと、弓矢で的を射る違いはあるものの、いずれも昔の衣装を身につけての馬術競技といった点では、さながら日本の流鏑馬のような雰囲気。

地元の女の子たちもテレビ観戦でそれぞれ応援する区へ熱い声援地元の女の子たちもテレビ観戦でそれぞれ応援する区へ熱い声援

誰でもチケットを購入すれば、競技を観戦することは可能です。私は残念ながらチケットが完売していて競技場内での観戦は叶わなかったのですが、競技場近くのお店で地元の女の子たちと一緒にテレビ観戦し、彼女たちの観戦の盛り上がりのおかげで競技の雰囲気を味わうことができ、それはそれでまたいい経験になりました。

サラセン人の馬上槍突き試合(Giostra del Saracino)
URL(チケットインフォなど)https://giostradelsaracinoarezzo.it/

美しい教会やピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画など見どころ満載

アレッツォは、ただ歩くだけでも楽しい美しい景観の街で、素晴らしい教会や絵画も充実しています。画家ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画「聖十字架伝説」のあるサン・フランチェスコ教会、鐘楼が目を引くサンタ・マリア・デッラ・ピエーヴェ教会、ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画「マグダラのマリア」や白い大理石の荘厳な聖ドナートの石棺、ギョーム・ド・マルシラのステンドグラスなどがあるアレッツォ大聖堂など、見どころも沢山あります。

アレッツォ大聖堂アレッツォ大聖堂

アレッツォ大聖堂の祭壇アレッツォ大聖堂の祭壇

ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画「マグダラのマリア」ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画「マグダラのマリア」

最新ファッションからアンティークまで楽しめるショッピング、中世にタイムスリップした気分を味わえる馬上槍突き試合、そして美しい教会や絵画の数々。様々な魅力溢れるアレッツォの街を次回のイタリア旅行の行き先リストに加えてみてはいかがでしょうか。

<連載「二度目のイタリア、次に行くならこんな街」まだまだ知らないイタリアの魅力を紹介!>
Vol.1 映画の舞台にもなったコルトーナ
Vol.2 紀元前300年の青銅版に偉大な歴史を感じる街グッビオ
Vol.3 聖堂内の美しさに引き込まれるアッシジとスポレート
Vol.4 世界一の高さを誇る〇〇の滝?!マルモレの滝で避暑
Vol.5 島そのものが豪華宮殿「ベッラ島(美しい島)」
Vol.6 2021年ユネスコ世界遺産に登録!パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂
Vol.7 湖のほとりでオペラ鑑賞「トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ」

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WRITER PROFILE
小林 真子 Mako Kobayashi

フィレンツェ在住。元静岡朝日テレビ報道記者。2012年よりフィレンツェ在局FMラジオ番組レギュラー出演。イタリアの労働ビザを取得し、イタリア製アイテムのオンラインショップ「AmicaMako(アミーカ・マコ)」を経営。「FIATマガジンCiao!」「週刊新潮」等でイタリア関連の記事やコラムを執筆。 ●ブログ https://www.blog.amicamako.com/ ●FACEBOOK https://www.facebook.com/amicamako/ ●INSTAGRAM https://www.instagram.com/makokobayashi_firenze/ https://www.instagram.com/amicamako_onlineshop/