- イタリアにある世界遺産の数は?
- イタリアに世界遺産が多い理由
- イタリアの世界遺産9選!一度は訪れたい有名なスポット
- レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
- フィレンツェ歴史地区
- ヴェネツィアとその潟
- ピサのドゥオモ広場
- マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
- アルベロベッロのトゥルッリ
- ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
- アマルフィ海岸
- ドロミーティ
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イタリアの世界遺産は何個?【最新情報】
地中海の温暖な気候と万人に愛される料理。この2つだけをとっても、イタリアはじゅうぶんに魅力的な国です。
しかしイタリアが観光客を惹きつける理由は、気候や料理に加えて、なんといっても見るべき観光地が多い点にあります。
その証拠が、ユネスコによって認定された世界遺産の数です。
イタリア国内のユネスコ世界遺産の数、なんと59!(2026年4月現在)
その数は世界一を誇ります。
年々その数を増やし、あとを追う中国に首位の座を譲りません。ちなみに世界遺産の数は、2位の中国は57、3位のドイツが52。日本は25の世界遺産を有し、上位に位置しています。
国土面積では日本よりも小さいイタリア、なぜそれほど多くの世界遺産が存在するのでしょうか。
イタリアに世界遺産が多い理由【なぜ世界一?】
ユネスコが認定する世界遺産には、いくつかの条件があります。
世界各地に存在する文化や自然を未来の世代に手渡していくことを目的とする世界遺産認定には、人の手が加わっていない「自然遺産」、人の手が加わっている「文化遺産」、いずれの要素も併せ持つ「複合遺産」というカテゴリーが存在します。
イタリアにある59の世界遺産のうち、人の手が加わっていない「自然遺産」はシチリア島のエトナ火山をはじめわずか5つ。
残りのほとんどは、、人間の手によって作られた「文化遺産」なのです。
それではなぜ、イタリアには文化遺産がそれほど多く存在するのでしょうか。
歴史が生んだ文化遺産の多さ
気候と土壌に恵まれたイタリア半島は、紀元前の時代から地中海地方の歴史の主役でした。
高い文明を持っていたギリシア人たちが南イタリアに入植しました。
また、エトルリア人は中部イタリアで活躍します。
さらに、これらの文化を受け継いだローマ時代は約1000年にも及びました。

その後、ローマ帝国崩壊後は、イタリア半島の各地に経済力を持った都市国家が生まれます。
古代ローマ文明と同様に1000年の歴史を誇ったヴェネツィア共和国、ルネサンスの花の都として他に類を見ない洗練さを誇るフィレンツェ、ローマ教皇の本拠地として精神的にも深い意味を持つローマ。
イタリアに詳しくない人でも知っているこうした都市をつなぐように、さらに別の文化や特徴を持つ都市や町がひしめき合っている国、それがイタリアなのです。
長い歴史のなかで、多くの天才や権力者が登場しました。その結果、イタリアは華やかに装飾されていきます。
そしてそれらを、心の拠り所として大切に守ってきた人々。
こうした要素が、イタリアに世界遺産保有数世界一というタイトルをもたらしたのでしょう。
もともとの美しい自然に、優れた文化が融合しました。その結果、イタリアは世界中の人々に憧れられる国となったのです。
イタリアの世界遺産9選!一度は訪れたい有名なスポット
では、イタリアにある59にもおよぶ世界遺産。
そのため、1回の旅行で、果たしてどれだけの数を見ることができるでしょうか。
59ある世界遺産のなかでも、一生に1度は見ておきたい選りすぐりのイタリアの世界遺産をご紹介いたします。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院(1980年登録)

スポット紹介
ミラノの中心に残るドメニコ派のサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
ブラマンテも設計に参画した同教会は、15世紀にミラノの権力者であったスフォルツァ家の命で建てられました。教会内の食堂に残るのが、レオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』です。
見どころ
万能の天才と呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチは、イタリア国内でも普遍の人気を誇ります。
完成作品が少ないレオナルドの絵画の中で、『最後の晩餐』は完成作であり傑作であり、さらに大作であるという稀有な存在。
残念ながら1943年8月の空襲により修道院と教会は破壊され、『最後の晩餐』も甚大な被害を受けてしまいました。近年、最新の修復技術、イータリーによる出資によって作品の修復や環境の改善が実施されています。
主役である『最後の晩餐』だけではなく、同時代に活躍した建築界の天才ブラマンテによる教会の美しさも見どころです。
おすすめの理由
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば『モナリザ』が残るフランスと縁が深い印象があります。
しかし壮年期のレオナルドが活躍したのは、当時のミラノ公国でした。華やかなミラノの宮廷で、レオナルドは『最後の晩餐』をはじめとする傑作を残しただけではなく、宮廷の催事プロデュースも担当し活躍、その足跡がミラノにはさまざまな形で残っています。
その最高峰ともいえる『最後の晩餐』、ぜひ見ておきたい世界遺産のひとつです。
ミラノ市内を通るlinea 2(グリーンが目印)、カドルナ駅で下車。
駅からは700mのところにあり、徒歩でアクセス可能です。
『最後の晩餐』見学は予約が必須。ウェブサイトから予約できます。
フィレンツェ歴史地区(1982年登録)

スポット紹介
イタリア中部トスカーナ州の州都フィレンツェ。
フィレンツェ共和国、トスカーナ公国の本拠地であり、イタリア国内でも随一ルネサンスの都として、往時の面影を現在まで伝えています。
見どころ
摩訶不思議なほどの天才たちを輩出したルネサンス時代、その黄金時代を代表する都市がフィレンツェです。
町の中心にあるドゥオモは荘重ながら優美で、花の都のシンボルにふさわしいものです。世界史の教科書に登場するボッティチェッリ作『春』『ヴィーナスの誕生』を所蔵するウフィッツィ美術館、若き日のミケランジェロの傑作『ダヴィデ』が納められたアカデミア美術館、メディチ家をはじめとする有力貴族たちの壮麗な宮殿などなど、フィレンツェは右を見ても左を見ても見どころばかりです。
おすすめの理由
ルネサンスという言葉は誰でも知っていると思います。しかし、その概念がイマイチよくわからないという方も少なくないのではないでしょうか。
フィレンツェには、ルネサンスという一時代を築いたスピリットを持つ都市なのです。この町の空気を吸えば、ルネサンスというきらびやかな時代の真髄が感じとれることでしょう。
イタリア中部に位置するフィレンツェは、ローマ・テルミニ駅から急行(Frecciarossa)で1時間半~2時間。
ミラノ・チェントラーレ駅からは2時間弱。
空からの玄関口は、フィレンツェ中央駅から北西5kmほどのところにあるアメリゴ・ヴェスプッチ空港です。
ヴェネツィアとその潟(1987年登録)

スポット紹介
イタリア北部ヴェネト州の州都ヴェネツィア。
アドリア海の女王として、ヴェネツィア共和国は1000年の歴史を誇りました。潟(イタリア語でラグーナ)に浮かぶ水の都は、オリエント交易で栄えた歴史そのままに、エキゾチックで洗練された空気が特徴です。
見どころ
蛮族から逃れた人々が9世紀に建国されたヴェネツィア。
政治を行う上流階級が自ら船隊を指揮して海路を確保し、交易によって大いに栄えました。その名残は、町の中心にあるサン・マルコ広場、サン・マルコ大寺院、政治の中枢であったドゥカーレ宮殿に見ることができます。かつては大貴族の宮殿であり、現在は超高級ホテルがならぶ大運河(カナル・グランデ)や、経済の中心であったリアルト橋など、見どころは数えきれないほどあります。
おすすめの理由
「ヴェネツィア女性の豪奢はフランス王妃をしのぐ」とさえ言われ、経済大国であったヴェネツィア。
ナポレオンが「欧州で最高に美しいサロン」と呼び、詩人バイロンや映画監督ヴィスコンティに愛されたヴェネツィアは、まさに世界で唯一の環境に建つ町といって過言ではないでしょう。運河が張り巡らされた町を歩けば、映画の主人公になった気分にさせてくれます。
海に浮かぶヴェネツィアへのアクセス、最もメジャーなのは本土メストレ駅から電車でヴェネツィアのサンタ・ルチア駅へと向かう方法です。
空からの便は、サン・マルコ空港とトレヴィーゾ空港が玄関口です。
次回は、世界で最も有名な塔が登場します!お楽しみに。
※2022年8月22日に公開した記事を再編集しています。