コロナで人が多い場所を避ける目的もあり、ここ数年は山で夏休みを過ごしています。イタリアの海辺の賑やかさも大好きなのですが、山はまた違った良さがあります。
避暑にもぴったり、イタリアの山歩き
山の良いところは人が少なくて静か、そして涼しい。高地に行くと8月であっても夜になるとジャケットが必要になるほど気温が下がります。夜も暗いのでよく眠れます。宿泊施設によっては「22時から8時までは静かに!」というルールがある場合もあり、人々が静けさを求めてやってきていることを感じられます。
山の人気は年々上がっていて、トレッキングポールと呼ばれる、両手に持つ杖(ストック)を持って山歩きを楽しむ人もたくさんいます。
「何もない山」といってもそこはイタリア。美味しいものや見どころもたくさんあり、たくさん歩く自信のない人や家族連れでも大丈夫です。ケーブルカーや車道が整備されているところもたくさんあるので、山の気分を味わいつつ、あまり歩かなくてもリフュージョ(避難小屋)と呼ばれる山小屋に行くことができます。実際わたしもベビーカーを使っていた頃も山の上のレストランや眺望の良い場所を楽しんでいました。
今回はおすすめの山岳リゾートを2つ紹介します。
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Ponte di Legno(ポンテ ディ レンニョ)|アルプスの雄大な風景を楽しもう
ロンバルディア州ブレシア県にある人口2000人程度の街です。トレンティーノとの堺にあります。
見どころ
ここの見どころはIl Passo del Tonaleです。足を延ばせば夏でも雪の残るプレセナ氷河までつづくこの峠。アルプスの雄大な景色を眺めることができます。子ども連れでも楽しめるハイキングコースも充実しています。
また第一次世界大戦の戦いの場でもあるので、歴史好きはその跡をたどるのも興味深いでしょう。
美味しいもの
I CALSÙ(カルス)と呼ばれる茹でたジャガイモ、モルタデッラと呼ばれるハムそしてひき肉を混ぜた詰め物のパスタです。中身がジャガイモなのにでかなり食べ応えがありますよ。
VALLE D’AOSTA (バレ ディ アオスタ)|城巡りとチーズフォンデュを楽しもう
モンテビアンコ(仏語ではモンブラン)のあるアオスタ渓谷。トリノから鉄道で2時間のところにあります。
見どころ
ここのおすすめは、なんといってもIl Parco Nazionale Gran Paradiso(グランパラディゾ国立公園)です。王家の狩猟場だったこともあり、自然が残されています。公園のシンボルにもなっているアイベックス(山羊)を見ることができるかも。
また、アオスタ渓谷は自然だけでなく城めぐりもおすすめです。王の狩場だったこともあり、特徴的な城がたくさんあります。
美味しいもの
アオスタ渓谷といえば、フォンドゥータと呼ばれるチーズフォンデュです。スイスにも近いこの地でとれるフォンティーナと呼ばれるチーズこそがチーズフォンデュに最適なチーズです。夏に食べるにはさすがに重いですが、溶かしたチーズをパンにつけて食べるこれは山にピッタリです。ぜひ本場の味をお試しください。
9月の中頃まで山のシーズンは続きます。ぜひ、イタリアの山を見にきてくださいね!