9月末から10月にかけては、Vendemmia(ヴェンデンミア)の季節です。Vendemmiaとはイタリア語でブドウの収穫という意味。イタリアはほぼ全域でワインが作られているので、この時期はあちこちでワインのイベントが開催されています。
ランゲのようなワイナリーが連なる地域の本格的な祭りから、我が家の近所のように、ブドウの収穫祭と言いつつも、商店街が出店を出すだけといった簡素な秋祭りまでたくさんイベントがあるのです。
ワイナリーのイベントでは、子どもと一緒に参加できるブドウの収穫体験や圧縮体験だけでなく、大人向けのワインの試飲会、ワインに合わせた特別料理のふるまいなども行われ、とても人気があります。
全国のワインイベントはこちらからご覧ください。
ワインの作り方
収穫時期は地域によって違います。ブドウの品種にもよりますが、ブドウは早く収穫するとワインの味が酸っぱくなり、収穫が遅いとワインが甘くなると言われています。例えばトスカーナのクラシックなテーブルワインは、ほかの場所に比べてずっと遅く収穫されるそうです。
ブドウを収穫したあと、どうやってワインになるのかをご存知でしょうか? イタリアの人気YouTubeチャンネルCasa suraceの動画を参考に作り方を説明します。
1 ブドウを9月末頃に収穫
手で収穫の時は先の細い収穫専用バサミを使います(近年は機械で収穫するところがほとんどです)。
2 圧搾
収穫したブドウを樽に入れ、昔は足、今は圧搾機で潰します。
3 休ませる
布を敷いてしばらく数日おきます。
4 蓋をし、さらに重しを置く
ここでまた数日おき、ゆっくりと、しぼり汁を集めます。
5 大きな瓶に移す
この時に、樽にぶどうの川や茎などが残りますが、これは別にしてさらに絞ります。
6 暗くて涼しいで休ませる
7 瓶の入れ替え
最初はサンマルティーノの日(11月11日頃)。2回目ははクリスマス頃。
8 ワインボトルに詰め替える
3月に小さいボトルに詰め替えます。
9 完成!
Vendemmiaの時期にイタリアに来られたら、ワインづくり体験をしても楽しいかもしれませんね! ワインを飲むときはワインに合ったグラスを使うことも忘れずに。グラスで匂いと味がかわりますよ。