LIFESTYLE

LIFESTYLE

気鋭のワインメーカーが造る芸術的なワイン『BIBI GRAETZ』のカザマッタがグレードアップして再上陸

ピーロート・ジャパンでは、イタリア・トスカーナのワイン生産者が独創的な醸造法で生み出した『BIBI GRAETZ(ビービー・グラーツ)』ブランドのワインを3月1日より販売開始しました。


これを記念して2月24日、青山の一軒家レストラン『エトゥルスキ』でメディア向け試飲会が開催され、初来日となる『BIBI GRAETZ』エクスポート・ディレクターのフィリッポ・フルリーニ氏がワインの知識や伝統、生産地などについて紹介。ワイン6種が提供されたほか、『エトゥルスキ』の料理長・前田拓也氏の特別監修による『BIBI GRAETZ』に合わせたコース料理がふるまわれました。


ビービー・グラーツ氏は世界的に有名な彫刻家を父に持ち、自身も絵を描く芸術家。これまでの伝統にとらわれず、自由な発想で革新的なワイン造りを行っています。ワインは高く評価され、独創的な手腕とともに注目を集めています。


post_image_1

post_image_2

1/1


芸術家が造る、芸術的なワイン

芸術家であるビービー氏がワイン造りに目覚めたのは20数年前。トスカーナの古城に家族が所有している、たくさんの葡萄畑に植えられていたさまざまな品種を混ぜ合わせることによって、新しいワイナリーを造ろうと思いついたことが始まり。


『BIBI GRAETZ』のワインはジリオ島やフィレンツェ近郊の高い標高にある葡萄畑で作られており、それは非常に重要なポイントのひとつだとフルリーニ氏は言います。



「島自体は小さいですが、真ん中辺りの標高が高くなっています。火山なので、花崗岩がワインに非常にミネラルを与えます。そしてもうひとつ、海の風を浴びているので、口に入れた瞬間に塩の香り、味わいを感じていただけるかもしれません」


post_image_1

post_image_2

post_image_3

1/1

「BIBIは毎年のヴィンテージでそれぞれ表情を変えたいと考えています。その畑ごとに樽を変えて、樽ごとに熟成させるのもそのひとつの方法です。


テスタマッタは非常にフレッシュで飲みやすいフルーティーなワインです。コローレはもう少し複雑な味わいが感じられます。いずれも赤ワインに関してはサンジョヴェーゼ100%なのですが、この味の違いはどこから来るかというと、ブレンディングで出している個性で、まさにBIBIが目指しているヴィンテージなのです。


カザマッタ・ロッソ、カザマッタ・ビアンコの色を見てほしいです。透明感があるライトな色合いであるとわかります。なぜかというとステンレスタンクで熟成しているので、その透明感、飲みやすさ、エレガントな感じが伝わると思います」


post_image_1

post_image_2

post_image_3

post_image_4

post_image_5

1/1

2020年と2021年に造られたワイン6種の特徴

今回の試飲会でもふるまわれた『BIBI GRAETZ』ブランドのワインそれぞれの特徴をご紹介します。



1. 2021 CASAMATTA BIANCO(カザマッタ・ビアンコ)



カザマッタとはイタリア語で「狂気の家(Crazy House)」を意味し、ネーミング通り刺激的なワインです。トスカーナ州南部のティレニア海に向かって突き出した半島上に位置するアルジェンターリオで育つ、歴史あるヴィニャードの葡萄樹から造られます。フレッシュで噛み応えのあるさっぱりとしたブレンドは、爽やかな海風が感じられます。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


ヴェルメンティーノ60%、トレッビアーノ30%、アンソニカ10%


「口に含むとすぐにアルジェンターリオが目に浮かび、海風、土壌、太陽、そしてマレンマのワイン産地の香りが漂います。ピリッとして、オレンジや桃の花の芳香に、ヴェルメンティーノの柑橘類と酸が続き、トレッビアーノとアンソニカの洋ナシ、エキゾチックフルーツ、ボディが表れます」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2021】


たっぷりとしたミネラルとフルーティーなアロマに、フレッシュさとボディの素晴らしいバランスで健康的な葡萄を収穫しました。


2. 2020 CASAMATTA ROSSO(カザマッタ・ロッソ)



サンジョヴェーゼ種の素晴らしいフレッシュさや透明感、力強さを感じます。生き生きとした遊び心のある個性を保つため、すべてステンレスタンクで醸造しています。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


サンジョヴェーゼ100%


「飲みたい時にぴったりのカザマッタは、私のお気に入りです。サンジョヴェーゼの透明感のあるピュアさに、たっぷりとしたチェリーとラズベリーの芳香を示し、食事と相性の良い酸味を持っています。まろやかなミディアムボディで、優しいタンニンと生き生きとした、驚くほどの余韻が続きます」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2020】


2020年は全般的に暖かく、夏の気温は平均を上回りました。穏やかな冬の後、春は開花直前に雨が降り、葡萄樹は十分な水を蓄えることができました。夏は気温が高く雨も降りませんでしたが、幸い夜は涼しくさわやかな風が吹き、酸味とアロマを保つことができました。収穫前に何度か降雨があり、葡萄の熟成はうまく進みました。


3. 2021 TESTAMATTA BIANCO(テスタマッタ・ビアンコ)



ビービー・グラーツは幼少期をジリオ島で過ごし、島のユニークな葡萄栽培を体験しました。毎朝ロバと一緒に畑に行き、農家のおじいさんたちから聞いた話や知識のおかげで、テスタマッタ・ビアンコは生まれたのです。


長年にわたる研究とさまざまな取り組みの結果、島がはぐくむアンソニカ種の可能性を見出し、テスタマッタ・ビアンコを造る準備が整えられました。2016年の初ヴィンテージ以来、イタリアを代表する白ワインへと成長しました。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


アンソニカ100%


「ジリオ島のアンソニカ種をピュアに表現しています。12か月の熟成による、トーストしたスパイスの芳香が広がるフィニッシュ。ヴィンテージの力強さを表し、明るい酸味と花崗岩質の土壌がもたらすミネラルを感じます。エネルギーに溢れ、生き生きとしていて、まるでジリオの坂道を歩いているようです!」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2021】


2021年は例年より暖かく、パワフルなテスタマッタが造られました。酸味と糖度の素晴らしいバランスを持つ葡萄が育ち、しっかりした骨格を持つ洗練されたワインが出来ました。


4. 2021 COLORE BIANCO(コローレ・ビアンコ)



コローレ・ビアンコは、海に面した古い葡萄畑から生まれました。風と太陽と塩が花崗岩を砕き、砂質土壌を作り出し、何世紀にもわたってアンソニカ種を栽培してきました。コローレシリーズとして白ワインを造る決断は、「コローレ(=色)」という名前にふさわしい、ユニークで高品質なアンソニカ種が手に入れられると確信できたからです。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


アンソニカ100%


「ピエトラボーナに位置する小さな畑が持つポテンシャルを最大限に表現しています。層が厚く濃厚で、ほうき、桃、アーモンドペーストのアロマが調和したノーズを示します。口に含むと力強いストラクチャーを感じ、地中海の海風がもたらすフレッシュさとヨードの含みが完璧なバランスを保っています。このヴィンテージは私の考えるアンソニカ種を象徴し、繊細でエレガントさの中に強い個性を表しています」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2021】


ジリオ島のピエトラボーナ・ヴィニャードの葡萄を使用。ジリオ島の冬に適度な雨が降ったおかげで、ピエトラボーナの葡萄畑は春夏の暑い時期に苦労せずに済みました。暑さと乾燥が植物を病気から守り、数少ない雨の日が房を完璧に成熟させ、規則的で均一な葡萄に恵まれました。暑い季節がもたらした大胆なストラクチャーがこのヴィンテージ最大の特徴。


5. 2020 TESTAMATTA ROSSO(テスタマッタ・ロッソ)



「Testamatta(テスタマッタ)」とは、直訳すると「クレイジーヘッド」という意味のイタリア語で、ポジティブでクリエイティブ、そして情熱的なビービー・グラーツを表すのに最適な言葉です。テスタマッタは、石を多く含む土壌が特徴の丘陵地にある古木のサンジョヴェーゼの純度、ミネラル感、透明感を表現したワインです。伝統と創造性が融合したサンジョヴェーゼ100%のスーパータスカン。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


サンジョベーゼ100%


「2020年は運命の年! すべての星が揃う時、すべての惑星が一列に並ぶような感じ。テスタマッタの果実味の中で大好きなのがこの素晴らしいイチゴの果実感。バニラの香りと混ざり合い、まるでイチゴの入ったホイップクリームのよう! たまらない瑞々しさ。これこそ、テスタマッタ2020の醍醐味です。これまでに到達した最高レベルの完成度です」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2020】


「3つの新しいエレメントが2020年のヴィンテージを特徴づけています。ひとつは気候です。力強いヴィンテージをもたらしてくれました。私たちのベストヴィニャードが、2020年ほどに自己主張したことはこれまでにないことです。


2つ目は、オルモの新しいヴィニャードです。ワインに信じられないほどの瑞々しさをもたらしました。標高420mにある魔法のようなテロワールです。3つ目のエレメントは、フィエーゾレの新しいワイナリーで、より進化した快適な方法で作業することができました。私たちは今、望み通りのテスタマッタとコローレを造るために必要なすべてのツールを手にしています」(ビービー・グラーツ)


6. 2020 COLORE ROSSO(コローレ・ロッソ)



コローレは、とても古いヴィンヤードのサンジョヴェーゼを使い、ビービー・グラーツの夢を表現した最高峰ワインです。砂と石が混ざった痩せた土壌と高い標高が、トスカーナとその古代の味わいについて多くを語るワインのための完璧なテロワールを作り出しています。全生産量のうち、最良の数樽のみがコローレとなるのです。


【ワインメーカー・テイスティングノート】


サンジョヴェーゼ100%


「コローレは私の初恋であり、信じられないほど素晴らしい世界レベルのワインを生み出す古木への愛情です。2020年の気候は例年より暖かく、力強いヴィンテージをもたらしてくれました。私たちの古木、高い標高、開けた土地の組み合わせが、魔法のような効果を生み出したのです。ヴィンテージのパワーと私たちの葡萄のエレガンスが調和し、完璧で生き生きとした緊張感を持ったワイン。私たちはこうしてサークルを閉じました。今年は、これまでで最高のコローレができたと思います」(ビービー・グラーツ)


【ヴィンテージ2020】


「3つの新しいエレメントが2020年のヴィンテージを特徴づけています。ひとつは気候です。私たちのベストヴィニャードが、2020年ほどに自己主張したことはこれまでにないことです。2つ目は、オルモの新しいヴィニャードです。ワインに信じられないほどの瑞々しさをもたらしました。標高420mにある魔法のようなテロワールです。3つ目のエレメントは、フィエーゾレの新しいワイナリーで、より進化した快適な方法で作業することができました。私たちは今、望み通りのテスタマッタとコローレを造るために必要なすべてのツールを手にしています。


2020年、栽培シーズンは概して温暖でした。穏やかな冬の後、春は開花直前の雨で始まり、木に水を供給することができました、夏はすぐに高温と干ばつに見舞われましたが、幸いにも涼しい夜がさわやかな風をもたらし、葡萄の酸味とアロマの両方の特徴を維持するのを助けてくれました。収穫前に何度か雨が降ったため、葡萄の成熟が進みました」(ビービー・グラーツ)


芸術家であるグラーツ氏が“直感”で造るというワイン。ラベルのデザインも彼の手書きの美しいデザインが反映されており、ワインボトルにもマッチしています。ぜひ五感をフルに生かして味わってください。


『BIBI GRAETZ』のラインナップのうちカザマッタはピーロート・ジャパンが独占販売します。