INTERVIEW

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夢は家族とイタリア旅行へ。荒川静香さんインタビュー(2/2)

オリンピック金メダルに輝いた国イタリアで、アイスショー「インティミッシミ・オン・アイス」の主演を務めたフィギュアスケーター、荒川静香さん。ヴェローナでのスペシャルインタビュー後半は、スケーター人生とイタリアについてお聞きしました。

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子どもができて、表現の幅が広がりました

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—―トリノ五輪以降10年以上もプロスケーターとして活躍されていますが、それだけ長く続けられる秘訣はなんですか?

スケートをライフワークに落とし込むことです。自分のベースを保ち続けることが大切で、そのベースがある上でショーの際に求められることに応えられるよう日々の努力を重ねています。

それは言うほど簡単なことではなく、練習時間を確保することも難しいのが現実です。ですが日々工夫しながら練習時間を捻出してベースをキープできるよう努めています。

母として、スケーターとして、できる時にできることをする。家族の時間も大切なので、だからこそ時間をうまく使うように心がけています。

—―私生活では3歳のお嬢さんのママですね。ママになったことはスケートに影響しましたか?

結婚して子どもができて、視野が広がりましたね。スケーター生活ではその視野の広がりが役立つようになりました。表現の幅が広がったように感じています。

—―逆にママスケーターになって大変だと感じることは?

アイスショーの時などは自分中心に動かなければならなくなりますが、母として、スケーターとしての両立が一番難しい点です。どこに重点を置いて生活をすればいいのか、その力のかけ方が難しいと感じています。

黒トリュフのあの香りの素晴らしさにうっとり

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撮影:荒川静香

—―アイスショーの開催地ヴェローナの街も少しは観光できましたか?

ヴェローナは過去にも2回アイスショーで来ていますので3回目ですが、歴史ある芸術性の高い街という印象を受けます。歴史的な建造物、街並みを大切にした素敵な街だと思いました。

今回のショーの空き時間には、インティミッシミなどイタリアブランドのお店を数多く楽しみました。デザインの発想も面白く、おしゃれなのでウィンドウショッピングも楽しめました。

—―イタリアのファッションはお好きなんですか?

イタリアのファッションは「このファッションがイタリアらしい」と定義できないほどバラエティ豊かで、イタリア人はみんな思い思いにファッションを楽しんでいるという印象を受けます。

華やかさとユニークさがあり、とても表情豊か。イタリアブランドにしても色んな個性があって、日本人が思いつかないような発想力があります。

—―イタリア料理はいかがですか?

ワインが大好きなんです。特に赤ワインが好きですね。ピエモンテに行くことがよくありましたが、チーズもパスタも好きですよ。ヴェローナの「Signorvino(シニョールヴィーノ)」というお店でランチをいただいたのですが、とても美味しかったので、いつか日本にも出店してほしいなと思いました。

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撮影:荒川静香

—―イタリアでの思い出の一品はありますか?

黒トリュフを使った料理です! イタリアで食べた時、黒トリュフを惜しみなく使っており、あの香りの素晴らしさにとても驚いたことを覚えています。

—―ところでイタリア人もびっくりの「フィギュアスケート界きっての大食漢」と耳にしましたが(笑)、どうやって体型をキープされているのですか?

食事の栄養バランスが偏らないように、自分が何を食べているか、その前後のことも考えながら常に過ごすようにしています。ダイエットというよりは、そういった日常生活を習慣にすることを意識しています。

—―最後にイタリアでしてみたいことはなんですか?

たとえばローマなど、イタリアにはまだまだ行ったことのない街がたくさんあります。いつか娘や夫と一緒に家族みんなで旅行してみたいですね。

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インタビュー・テキスト:小林真子

【初出:この記事は2017年11月2日、初公開されました@AGARU ITALIA】

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